都立祖師谷公園(世田谷区)内に来年4月開園予定の「茶々そしがやこうえん保育園(仮称)」の完成予想図=あすみ福祉会提供
国家戦略特区制度を利用して東京都立祖師谷公園(世田谷区)内に来年4月開園予定の保育園の事業計画を、運営する社会福祉法人「あすみ福祉会」(埼玉県)が20日、発表した。
区の認可保育所「茶々そしがやこうえん保育園(仮称)」(上祖師谷3)で、定員80人。約9万平方メートルある同公園の南側の原っぱだった場所約950平方メートルを都から10年間借りる。建物は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約750平方メートル。整備費の8分の7に当たる約2億円を国、都、区が助成し、都に払う土地の年間賃借料約1100万円のうち約750万円を区が負担する。建物は今年3月に着工済み。
あすみ福祉会の迫田健太郎理事長(43)は記者会見で「住民説明会を4回開き、要望を受けて住宅地に近い東側には出入り口や窓を造らないよう設計変更した」と話した。
都市公園内で保育所設置を認める特区制度によって、来年4月に都内で同保育園を含む4園が開園予定だ。また、区の待機児童は1198人(4月時点)で、区は今年度、38施設の整備で総定員を2211人増やす計画だ。【早川健人】