平成31年第1回定例会 予算特別委員会 福祉保健委員会所管質疑

平成31年3月12日、予算特別委員会 福祉保健委員会所管質疑を行いました。

詳細は以下をご覧ください。

福祉保健委員会所管質疑

 それでは、質問してまいりますが、福祉保健の領域は大変広くて、四年間最後のこの予算委員会ですから、いろいろなことを聞きたいわけですが、個人的にそのプライオリティーを考えて質問しようと思うと、高齢者の問題と障害者の問題と、今、大変問題になっている児童虐待の問題と、この三点に絞って伺ってまいりたいと思います。
 まず、高齢者の問題ですが、特養ホームの待機者をなくすなどで高齢者施策を推進して、区内高齢者の老後の不安をなくす取り組みをぜひしていっていただきたいと思うのですが、その上で、現状と課題、今後の世田谷区としての考え方を伺っておきたいと。
 次に、障害者の問題ですが、障害者の問題も、一般質問でもいろいろ質問させていただいていますが、特に雇用の問題とか、いろいろな支援をすることによって、障害者の親亡き後の不安をどのように解消していくのかということが課題だと思いますので、この点についても、区の考え方、課題、今後の施策のありようについてお答えをいただきたいと思います。
 それと、児童虐待の問題ですが、一般質問でも児童虐待に関しては、現場である児相が世田谷区に移管されてくるということですが、児相が移管されたから全てが解決するというわけではなくて、児相があるということで、いろいろなソフトの面で考えていかなければならないものがあって、それも子ども条例だけではなかなか補完できない実質的な課題を解決していくために、やはり虐待の防止条例というものを検討すべきではないかという御提案をしておりますが、それに向けてさまざまな課題があると思いますが、実現に向けて、区としての考え方も含めてお答えをいただければと、この以上三点を、時間がありませんので、それぞれお答えをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

<尾方 高齢福祉課長>

 世田谷区の高齢者人口は十八万三千人を超え、そのうち半数以上は七十五歳以上となっており、介護を必要とする方や認知症の方が増加する中、区では高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づき、計画的に高齢者施策を推進しております。
 区では、介護が必要になっても世田谷で住み続けたいという区民のニーズに応えるため、平成二十七年度から十年間で千人分の特養ホームの整備計画を進めており、国有地などを活用し、整備地のめどは立っておりますが、労働力人口の不足により、介護人材確保は厳しい状況にあるため、人材の確保、育成、定着支援等を大きな課題として捉えており、これを介護人材対策もあわせて進めております。
 また、利用者、家族が希望する生活が選択できるよう、認知症グループホームや小規模多機能型居宅介護などの地域密着型サービスの計画的な整備も進めております。未整備地区の解消が課題でございますので、これに向け、土地所有者への働きかけや公有地活用、整備費補助の上乗せなどにより取り組んでおります。
 一方、さきの国勢調査での世田谷区民の平均寿命は、男性が全国三位、女性が全国八位と躍進している中、高齢者が心身ともに健康でいられるよう、健康づくりや介護予防の取り組みを推進し、健康寿命を延伸することも重要な課題であり、運動や食事のほかに、社会参加の促進、地域社会とのつながりを持ち、健康長寿、生涯現役社会を推進してまいります。
 今後とも住まい、医療、介護予防、介護、生活支援サービスが身近な地区で利用できる地域包括ケアシステムの深化・推進に取り組むとともに、認知症の方の意思が尊重され、誰もが住みなれた地域で安心して住み続けられるよう、区民、事業者、行政が力を合わせて取り組んでまいります。

<阿部 障害者地域生活課長>

 次に、障害者の親亡き後の不安解消につきまして、区の考え方でございます。介助されてきた親御さんが亡くなられた後も、住みなれた地域で自分らしい生活を安心して継続していくためには、雇用においては、テレワークや短時間勤務などの多様な就労機会を創出し、障害程度や特性等に合わせた働き方ができるようにすること、住まいについては、ひとり暮らしが困難な方へのグループホームの提供、また各種の障害福祉サービスが生活に密着して提供されるなど、障害者御自身の意思で生き方を選択、決定できるよう包括的、継続的な支援が必要となってまいります。
 区では、障害者も含めた地域包括ケアシステム構築を目指し、相談支援の充実やユニバーサル就労の検討、グループホームや通所施設など、施設整備に係る基本方針の検討などに順次取り組んでおり、さらに、次期ノーマライゼーションプラン及び第六期障害福祉計画の策定の中で、議会での御議論や関係団体、支援機関等多方面の御意見も伺いながら、親亡き後も障害者が安心して生活できる環境整備を一歩ずつ着実に進めてまいります。

<長谷川 児童相談所開設準備担当課長>

 児童虐待防止条例を制定する場合の課題でございます。区は世田谷区子ども条例を制定しておりまして、この条例において虐待の禁止が規定されております。これに加え、新たに児童虐待防止に関する条例を制定する場合、こうした規定との整理が必要となること、また、この新たな条例にどのような効力を持たせるかによりまして、条例に対する区民理解を深めるための十分な議論が必要であるほか、法で定められた以上の義務を課すべきかなど、そういった慎重な議論が必要であると考えております。

 それぞれお答えをいただきましたが、なかなか目に見えていろいろな課題が解決するということは、えいやっというわけにはいかなくて、一つ一つ積み上げていかなければならないと思うのですが、高齢者の方、障害者の方、子どもを持つ親の方、さまざまな方から御意見をいただく中で、特に高齢者がふえているという中での政策を今後もしっかり展開をしてほしいというような話であったり、障害者をお持ちの方は、やはり変わらず、自分の子どもが、自分がいなくなった後に、しっかり生活がしていけるのかというような不安であったり、さまざま区民が抱える福祉的な不安の課題というものは今後ますます多くなってくると思っておりますので、その解決に向けて、しっかり一つ一つ取り組んでいただきたいと要望しておきたいと思います。時間もありませんので、要望して終わりにしますので、よろしくお願いします。

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