平成30年第4回定例会 本会議 一般質問

平成30年11月29日、本会議にて一般質問を行いました。

主な質問項目

  • 世田谷の区民参加と情報公開について
  • 子ども応援委員会、名古屋市の取り組みについて
  • 国際空港と世田谷区を結ぶ公共交通について

詳細は以下をご覧ください。

世田谷の区民参加と情報公開について

 まず初めに、世田谷の区民参加と情報公開について伺います。
 この質問は区長には何度目かになりますが、いつも明確な回答をしていただけません。区長は、この議会でもたびたび議会軽視と独断専行を指摘されているように、真の情報公開と区民参加は、区長にとって恐らく最も厄介で邪魔なものなのでしょう。本庁舎建てかえにおける現ノバビルの借地の問題や再生エネルギー一〇〇%なども、良識ある区民からは既に実質的な成果に結びつくのか、また、区民の利益になるのかを疑問視する声が私のもとにも寄せられています。
 さて、区長と役所にとって都合のいい区民参加とは、まず、区の運営上、何ら位置づけが条例で明確にされていない曖昧なパブリックコメントや区の事業に関心のある区民を排除した無作為抽出でのワークショップなど、区長がまさに工夫と悪知恵を凝らした区民参加とはほど遠い手前みそなものばかりです。
 それでは、真の区民参加とは何でしょうか。とてもよい例がポートランドまで行かなくても名古屋にあります。名古屋の河村市長は、地域委員会を地域ごとに設け、地域のことは地域で決め、その財源となる予算も割り当てるという制度のモデル実施を試みています。すなわち、政策決定に住民みずから加わり、その主役として政策実行をしています。参加させたふりと聞いたふりで、決めるのも、金を使うのも、区長の自分と役所ですという前時代的な保坂区政とは対照的です。
 次に、情報公開です。庁内会議の内容の公開や区長記者会見は、本当に区民のための情報公開なのでしょうか。区民に真に情報公開をと考えるならば、庁議の議事録を全面公開するとかできそうなはずです。区長記者会見はマスコミを利用した御自分の政治活動ではないでしょうか。
 区長を選出した区民の期待は変化への期待ではなかったかと思いますが、区長は、真の創造的な改革は既にあるものの基盤を生かして、いまだないものを誕生させていくプロセスにあると考えていますと、格好のいい言葉に自分で酔っているのでしょうが、あなたは何を誕生させたのですか。過去の遺産にすがり制度を変えず、権力を利用し、のうのうとあぐらをかいて枝葉末節をちょこちょこいじり、逃げ隠れしているようにしか区民にも私にも見えません。あなたの理屈と言いわけは賢い世田谷区民には通用しません。
 政策や信念がないからなのでしょうか。時には風見鶏、時にはカメレオン、変幻自在な保坂区長はまさにつかみどころがありません。自分をマスコミに売り込んだり、利益誘導的振る舞い以外に世田谷区と区民のために何をしたいのかよくわからないのです。大場区長や熊本区長はスローガンと成果をすぐにイメージできるのですが、保坂区長の「せたがやYES!」からはほとんど何も浮かんできません。
 強いて言えば、区や区民の利益よりも、自分の政治的な主張を区政という世田谷区民の権利を私物化して利用しているようにしか見えません。もともと狛江に住んでいながら世田谷区長に当選してしまったあなたですから、世田谷と世田谷区民は利用するだけで、愛着や思い入れがないのではないですか。
 保坂区長、自分にとって何が都合がいいのかではなくて、区と区民にとって何が一番いいのかを基準に区政運営をしていただきたいと思います。
 そこで提案したいのが、自治基本条例の制定です。自治基本条例は、住民自治に基づく自治体運営の基本原則を定めた条例で自治体の憲法とも言われます。地域課題への対応やまちづくりを誰がどんな役割を担い、どのような方法で決めていくのかを文章化したもので、自治体の仕組みの基本ルールを定めた条例です。多くの自治体では、情報の共有や市民参加、協働などの自治の基本原則、自治を担う市民、首長、行政などのそれぞれの役割と責任、情報公開、計画、審議会等への市民参加や住民投票など、自治を推進する制度について定めています。二十三区でも七区が制定をしております。
 区長、あなたが語気を強めて言うように、世田谷区は百万人の人口を擁する都市に向かって成長を続けています。だからこそ、言葉だけではなく、区長や役人が好き勝手できないように制度そのものを見直し、ガバナンスのきいた世田谷区にバージョンアップしなければなりません。区民の方に、世田谷区は保坂区長になってから役人天国だねとの御指摘をいただきました。確かに、区長や教育長が思いつきで視察にオランダに行きたい、ポートランドに行きたいと言えば勝手に行けて、アリバイに報告会をやればいいやということがまかり通っています。区民の血税はあなたたちのお金ではないのです。
 聞くところによると、自治基本条例はあなたの古巣、社民党が推進してきたとのことですから、私の提案は渡りに船で拒む理由はないと思います。世田谷区基本計画を具現化し、真の情報公開と住民参加を実現するため、世田谷区の自治基本条例の制定を改めて提案し、区長の答弁を求めます。

<保坂 区長>

 あべ議員にお答えをします。
 区民参加、情報公開についてであります。
 私は区長就任当初から区民の知る権利を保障し、区民が主体性を持って相互作用のある意見交換や企画提案のある区民参加のまちづくりが区政運営のかなめであると考え、参加と協働、情報公開を掲げ、招集挨拶にも示したように、一定の成果は上がってきたものと考えております。
 先日、在住外国人住民を対象とした無作為抽出でいらっしゃった方、三十人から四十人の間でしたが、外国人として長らく世田谷区にお住まいの方たちのこれまでになかなか聞くことができなかった貴重な声をお聞きしました。もちろんそういった中には、これからの外国人の皆さん、二万二千人を超えているところの声の一端ですけれども、いい機会を得たと思いますし、そのことを聞くだけではなくて、政策に反映させていかなければと思います。
 自治基本条例の御提案をいただきましたが、地域コミュニティーの基盤をつくるなど、自治の基本にかかわることについては、平成二十五年九月に議決をいただきました世田谷区基本構想をまとめる過程の中で幅広く御議論をいただいて、コミュニティーや区民参加の理念など、位置づけることができたと考えています。今後も住民自治に基づく地域社会をつくるという信念のもと、参加と協働の理念を区民とも共有しながら、地域行政制度の新しいステージへの構築の検討も進めるとともに、これまで取り組んできました情報公開や区政への区民参加など、さらに区民の主体的な取り組みが可能となるように一層進め、九十万人都市世田谷にふさわしい住民自治の実現を目指してまいります。

子ども応援委員会、名古屋市の取り組みについて

 次に、子ども応援委員会、名古屋市の取り組みについて伺います。
 先日、河村たかし名古屋市長に、子ども応援委員会という名古屋市教育委員会の取り組みについて伺いました。これは世田谷区でも進める教育支援チームと類似の施策ではありますが、名古屋市の子ども応援委員会の取り組みの中で、世田谷区との違いは警察との連携です。世田谷区は、区内四警察署に勤務する六人の警察OBのスクールサポーターとの連携をしているのに対し、名古屋市は自前で警察OBの方を雇用し、十一ある子ども応援委員会設置校に配置をしています。名古屋方式のほうが、より機動的に俊敏な対応が可能とのことから、世田谷区も名古屋のようにスクールポリス制度を取り入れてはどうかと思いますが、教育長の見解を求めます。

<堀 教育長>

 子ども応援委員会、名古屋市の取り組みについて御質問いただきました。御答弁申し上げます。
 現在、子どもを取り巻く環境は大きく変化しており、私ども教育委員会も不登校や児童生徒の問題行動等、教育上大きな課題となっております。こうした背景には、児童生徒の心の問題とともに、学校や家庭、地域等の問題が複雑に絡み合っており、専門性の高い者による組織的な対応が求められています。
 私ども世田谷区教育委員会では、現在各学校にスクールカウンセラーを、教育総合相談室にスクールソーシャルワーカーを配置し、また、警察の協力を得たスクールサポーターといった方々が子どもたちをサポートしております。さらに、医師、弁護士、心理士等で構成している教育支援チームの方々が学校と連携を図り、課題の早期解決にも取り組んでいるところです。
 議員お話しのスクールポリスを含めた名古屋市の子ども応援委員会も、私どもの教育支援チーム等の取り組みも、趣旨や目的は重なるものが多いと考えております。名称は異なりますが、私どもとしましても、専門性の高い職員たちによるチームによる学校支援に取り組み、子どもの安全安心の確保に努めてまいります。  以上でございます。

国際空港と世田谷区を結ぶ公共交通について

 最後に、国際空港と世田谷区を結ぶ公共交通について伺います。
 平成二十二年に質問いたしましたが、オリンピック・パラリンピック東京大会も近づき、新たな国際化の流れの中で、区民から世田谷区と国際空港を結ぶ新たな公共交通機関の路線の整備によるさらなる利便性を求める御意見を伺うことが多くなりました。
 具体的には、現在羽田、成田ともに二子玉川駅へのリムジンバス路線があります。需要増加により便数も増設されているとのことですが、区内で国際空港に直結しているのは、この二子玉川駅だけです。リムジンバスの小田急線沿線の成城学園前駅や京王線烏山駅への路線延伸も求めてきましたが、いまだ実現しておりません。提案してきたリムジンバス路線の延伸に加え、私鉄各社のバス会社、小田急バスや京王バスにも、羽田、成田と直結する新たな空港バス路線新設実現に向け、今こそ区として積極的に働きかけていくべきと考えます。
 以前、議会で提案してから今までの区の取り組みの経過説明と今後の実現に向けた取り組みについて、区の見解を求め壇上からの質問を終わります。

<小山 道路・交通政策部長>

 私からは、国際空港と世田谷を結ぶ公共交通につきまして御答弁申し上げます。  羽田空港や成田空港と世田谷区内を結ぶ空港リムジンバスについては、現在二子玉川駅のみで運行されております。二子玉川駅から羽田空港間のリムジンバスについては、首都高速中央環状線の全線開通に伴い、所要時間の短縮や便数の増加などで利便性が向上されたこともあり、多くの方々に御利用いただいております。
 今後も空港への旅客需要が見込まれる中、区といたしましては、この間、成城学園前駅において、バス事業者に御協力いただき車両を用いた実走実験を行うなど、二子玉川駅以外での空港リムジンバスの運行の可能性を検討してきたところでございます。しかしながら、空港リムジンバスは通常の路線バスと比較して車両が大型のため、成城学園前駅については、運行ルート上の一部で走行車線内におさまらないことがわかり、現状では運行は困難との結論に至っております。
 区といたしましては、千歳烏山駅などのほかの駅も含めまして、今後予定している都市計画道路や駅前広場等の基盤整備の状況を踏まえつつ、空港と世田谷区を結ぶ公共交通の強化に向けて、引き続き検討してまいります。
 以上です。

再質問

 まず、教育長、名古屋のスクールポリスというのは、学校にいるからこれはスクールポリスと言うんでしょうけれども、ネーミングもいいですよね。システム的にも、学校にいて何かあれば警察官のOBが対応するということですから、こういう方式もぜひ世田谷で取り入れたらどうかなと。
 教育長のお話では、似たようなことをやっているからいいんじゃないかと言いますけれども、このスクールポリスというのは、名古屋市の場合には名古屋市が雇い上げているということですから、実質、性格的な違いがあると思いますので、その点について、またお答えをいただきたいと思います。
 それと区長、憲法ということで考えれば、この自治基本条例というのは自治体の憲法だということですが、国では権力を縛る憲法を守れと、区長も同じような立場だと思いますけれども、自治体の中では、自分は自治体の憲法に縛られるのは真っ平御免というのでは、これは自己矛盾の極みではないかと思いますが、その点についてお答えをいただきたいと思います。

<保坂 区長>

 再質問に答弁をいたします。
 まず、世田谷区で策定しているところの基本構想、そのもとに基本計画があるわけですが、これは区長を初め理事者、区全体をそういう意味では縛り、また、方向を位置づける、その理念をうたっているものとして尊重しております。
 お話しの自治基本条例ですが、都内でも幾つかの自治体で最近、この春策定した区もあるようです。検討して考えていくことは十分できると思いますが、これは区のあり方、行政とは何か、そして、区民、住民について、そして議会のあり方についてもそれぞれ位置づけていくということなので、議会でも十分な御議論をいただかなければならないし、また、区民もこれをきちんと共有しなければならないと思っているところです。ですから、これを全く否定するというような趣旨ではございません。
 ただ、基本構想でうたって位置づけていることと、他の自治基本条例を見ると、かなりクロスオーバーしているところはあるなというふうにも思ってもおります。今後とも区民の多様な参加を保障し、九十万都市の首長として、そこにふさわしい土台をつくってまいりたいと思います。

<堀 教育長>

 再質問いただきました。
 名古屋市も私どもも同じ目的で、一つのチームというんでしょうか、専門家を活用した組織を設けております。過去の話ですが、私ども、警察の方が採用したスクールサポーターの方に学校を巡回していただいていました。そのときに、課題のある子が職員室でカッターを持って、職員室の中で行動していることがありまして、スクールサポーターの方に対応していただいたと。その子は自分のことをうまく表現できないという思いがあって、そういう行動が出たというふうにお聞きしております。  いずれにしても、私どももいろんな形で専門家を活用しておりますので、委員の御意見は今後の参考とさせていただきたいと思っております。ありがとうございます。

 区長とは、区民参加と情報公開という論点で何度かやりとりをさせていただいていますが、私の主張していることと区長の主張がまるっきり一致するということはないにしても、区民のために区民参加と情報公開ということをぜひ前に進めていただきたいと思います。これは要望しておきたいと思います。
 あと、リムジンバスの、これは国際化に向けてしっかり取り組んでいただきたいと要望しておきたいと思います。

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