令和4年7月27日 企画総務常任委員会

畠山晋一 委員長

本日は、報告事項の聴取等を行います。
まず、委員会運営につきましては、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいりますので、理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。また、発言の際は、お手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)次期基本計画の検討状況について、理事者の説明を願います。

真鍋 政策経営部副参事

それでは、私から、次期基本計画の検討状況について御報告させていただきます。
まず、1の主旨でございますが、令和六年度を初年度とする次期基本計画の検討状況について御報告するものでございます。
2の内容につきまして、(1)から(3)まで別紙の資料で御説明をいたします。右上のページで四ページを御覧ください。
まず、次期基本計画策定の考え方についてでございます。こちらにつきましては、前回の企画総務常任委員会において、基本計画審議会の議論が始まる九月にはお示ししたいと申し上げましたが、委員会での御意見、御議論を踏まえまして検討を進め、八月六日に行われます第二回の区民検討会議でお示ししたく、本日の委員会に御報告させていただくものでございます。
概要でございます。世田谷区未来つながるプランでお示ししました次期基本計画に向けてといった部分を基にしてございますが、本年二月に行いました次期基本計画検討に向けた有識者との懇談会での御意見ですとか、この間の社会状況の変化、将来人口推計結果なども踏まえまして計画策定の考え方を取りまとめたところでございます。
体系につきましては、この間お示ししているものでございます。
続いて、五ページを御覧ください。まず、基本計画検討に当たっての考え方でございます。未来つながるプランから追記している部分に下線を引いてございますので、追加箇所を中心に説明いたします。
懇談会での御意見を受けまして、例えばEBPMを推進しまして、より効果的かつ実効性の高い政策立案を目指すことですとか、計画の検討に際して若手職員の積極的な参加を促すこと、子ども、若者の意見を積極的に聞き、計画に反映していくことなどを記載してございます。
続きまして、六ページを御覧ください。政策や施策検討に当たっての主な視点でございます。こちらは、未来つながるプランでも六つの視点を示してございまして、大きく変更はしておりませんが、①がコロナ禍からの復興と掲げておりましたけれども、この間の物価高騰等による区民生活等への影響を踏まえまして修正したところでございます。次ページ以降、六つの視点についてそれぞれ記載してございます。
七ページを御覧ください。まず、①として、先ほど申し上げましたが、コロナ禍からの復興・物価高騰等から区民生活と区内経済を守るということを掲げております。
先ほど御説明した物価高騰による区民生活等の影響も踏まえまして、必要な対応ですとか支援策について検討を行いまして、区民の暮らしと区内経済を守る取組を進めていくことを記載してございます。
続いて、八ページを御覧ください。②誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができる社会についてですが、懇談会での御意見から、ひきこもりですとかヤングケアラー、八〇五〇問題等、分野のはざまに陥りやすい課題に対して適切に対応していく、こういったことを追記してございます。
一番下の記載でございますが、こちらは実は未来つながるプランでは⑤の持続可能な循環型社会というところに記載しておりましたが、内容的により関連性の強いこの②の部分に移した次第でございます。
続きまして、九ページを御覧ください。地域コミュニティですけれども、現在、地域行政推進条例並びに同計画につきましては素案をお示しし、本日よりパブリックコメントを実施しております。そちらの内容につきまして議論を進めてきたことから、現時点の区の考え方として、こちらを追記させていただいております。
続きまして、一〇ページを御覧ください。子ども・若者支援と教育の充実でございますが、将来人口推計におきまして、変化として年少人口が減っていくという結果であったことですとか、懇談会においても、子ども・若者支援を強力に進める必要性があるといった御意見が多かったことを踏まえまして、子育てを支える基盤の充実等につきまして追記をしたところです。
一二ページでございます。⑤、⑥の二つの視点については大きな変更はいたしておりません。
以上が基本的な考え方の部分でございます。
続いて、(2)基本計画審議会のスケジュールでございますが、一四ページを御覧ください。
第一回審議会につきまして、九月八日木曜十八時半から実施する予定とさせていただいています。以降、第八回の日程までにつきまして、記載のとおり予定しているところでございます。現時点で全日とも六時半から実施する予定でございます。
続きまして、(3)第一回区民検討会議の開催結果でございます。一六ページを御覧ください。七月二十三日の土曜日二時より、第一回区民検討会議を開催いたしました。参加者数としては合計で三十九人、うち会場来場者が三十人。こちらの三十人で六グループをつくりました。オンライン参加は九人で、二グループをつくって実施いたしました。
一七ページを御覧ください。各グループから出された主な意見等を記載してございます。グループ討議では、最初に世田谷の好きなところを出し合っていただいて、グループ内で共有していただいた上で、最終的にグループの中で世田谷のキャッチフレーズを作成していただくという形で進めました。
まず、好きなところでは、住みやすい、暮らしやすい、自然ですとか緑が多い、治安がいいといったキーワードは各班から多く出たところです。それ以外にも文化ですとかファッション、子ども・子育て、行政サービスといった御意見も出まして、おのおのの視点から多様な御意見をいただくことができたかなというふうに感じております。
これを踏まえましたキャッチフレーズとして、二段目です。八グループありますので八点ございますが、例えば、「ずっと笑顔で暮らせる HAPPY 世田谷」とか、「知れば知るほど奥深い 帰ってきたくなる街 世田谷」ですとか、こういった形でまとめていただいたものを発表していただきまして、全体で共有したところでございます。発表の様子につきましては、八月のなるべく早い時期にホームページ上で動画配信することを予定しているところでございます。
また、参加者からのアンケートでは、違う世代、異なる世代、属性の人とお話ができてよかったですとか、世田谷のことをよく知って、より好きになったといった御意見もいただいたところです。これから第二回、第三回と区民検討会議が続きますけれども、そこでは、理想とする十年後の区の将来像ですとか、将来像の実現に向けた区民参加の在り方について御議論いただく予定でございます。
最後に、今後の予定でございますが、一八ページを御覧ください。区民検討会議、八月六日と八月二十日に行う予定でして、こちらを経て、九月八日の基本計画審議会での諮問を皮切りに審議会での議論を重ねまして、この間、区議会には審議会の議論の状況等について適宜御報告し、十分な議論をいただきながら検討を進めまして、令和五年三月に答申を受ける予定となっています。
以降、答申を尊重しながら区としての考え方をまとめ、区民参加の取組とともに、議会との議論を重ねまして、五月に骨子案、九月に素案、令和六年二月に案と具体化を図ってまいります。
御説明は以上でございます。

畠山晋一 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

今、御説明いただきましたけれども、全体的な問題として、次期基本計画の報告というのは今回だけではなくて、前回の委員会でも、こういうやり方でやりますよとか、区民検討会議に関する進行の仕方とか、そういうことに関して、この委員会の中で様々意見と要望があったはずですよね。それに対してどういうふうに検討して、どう変更されたのか、そういうことは一切吹っ飛ばして、こういうふうに一回目をやりましたよみたいな話って、ちょっとあまり腑に落ちないんですが、委員会の中で様々な議員から要望があったことに関してはどう検討されて、どういうふうに意見として取り入れてやられたのか、今後やられるのか、それも含めてまずお話があってしかるべきだと思うんですけれども、その点はどうなんですか。副区長、どうなんですか。

中村 副区長

前回、基本計画の進め方について御報告した際に、確かに御意見も様々いただきました。これはきちんと検討しているところです。
例えば、一つは、当初、区民会議に基本的な区の考え方をいつ出すかというテーマがあったと思いますけれども、当初、予算委員会では七月に出すと言ったところ、庁内検討を経て九月というふうに考えたところですけれども、前回の御意見を踏まえて、区民会議の第二回目から出すほうがいいだろうと、実質的なスタートするときにお示しするというふうに変えさせていただいたこと。また、ステークホルダーから御意見をいろいろ幅広く聞くべきだと、いろんなステークホルダーがあるだろうという御指摘もいただきました。これについては、今日はお示しするところには至っていませんけれども、今、具体的に検討中でして、改めて議会のほうには御報告させていただきたいと思います。
このように、一つ一つ受け止めて検討させていただいているところです。まだ結果が出ていないものについては、今日この文面にはお示しするには至っていませんけれども、順次、議会のほうに御報告させていただきたいと思います。

あべ力也 委員

もう既に第一回の区民検討会議というのを開催して、結果報告までされているということで、それはスケジュールがあるんでしょうから、タイトな中でやっていくので仕方がないですけれども、この前、それぞれの委員がいろんな思いがあって様々な意見や要望を言ったことに関して、せめてこういう要望があったということに対して、どういうふうに検討を進めているのかということを報告するぐらいのことがあってもいいと思うんですけれども、区民の方から次期基本計画に関して様々意見をもらうのも大事ですけれども、議会というこの委員会の中で様々要望が出たというのは、この次期基本計画の区民検討会議と同じように重視していただいていいと僕は思うんですね。それぞれ皆さん住民の思いを受け止めて、選挙を通して当選してきている議員が委員会の中で言っていることを後回しにされて、それに対する回答が行政のほうからないという中で、粛々と日程に沿って話が進んでいくだけというのでは、何のために委員会をやっているのか、我々何のために要望や意見を言っているのか分からないですよね。
だから、それぞれの委員が何を言って、それに対して行政としてどういう回答をするのかということをきちんとしていただかないとどうなのかなと思いますけれども、副区長、改めてそれに対して回答してください。

中村 副区長

委員会を含めて議会からいただいた意見は、もちろん区民会議と同等以上に受け止めさせていただくつもりですし、検討しているつもりでいます。ちょっとそこが見えなかったところは今回の少し反省点ですけれども、いただいた御意見については、できるものできないもの、時間がかかるもの、いろいろありますけれども、きちんと検討して答えをお示しできるように、それが見えやすいように工夫もしていきたいと思います。

あべ力也 委員

これで終わりにしますけれども、委員会はずっと続いていて、前回の委員会の経緯とかそういうことも含めてまた説明、報告をされているんだとこちらも思っていますので、前回の委員会の経緯とかも含めて、やはり我々にちゃんと報告なり、検討の経緯なりをお示しいただくということを要望しておきますので、ぜひ次回はどういうふうになっているのかというところを御報告いただきたいと思います。要望しておきます。お願いします。

畠山晋一 委員長

次に、(2)個人情報保護条例の改正に向けた情報公開・個人情報保護審議会からの答申等について、理事者の説明を願います。

末竹 区政情報課長

個人情報保護条例の改正に向けた情報公開・個人情報保護審議会からの答申等について御説明いたします。
1主旨でございます。第二段落のところからとなります。法改正により、条例は大幅な見直しを行う必要を生じたところですが、見直しに際しては、法改正の趣旨を踏まえつつも、これまで区が積み重ねてきた独自の取組を可能な限り生かす方策を検討してきたところです。今般、世田谷区情報公開・個人情報保護審議会の答申が出されたので報告するとともに、今後の主なスケジュール予定について報告するものです。
2審議会からの答申の主なポイントです。(1)、審議会から新たな個人情報保護制度を構築する上での世田谷区の三つの基本方針として、次の①から③までの三つが示されました。
続きまして、(2)、基本方針に従い詳細な検討の結果考え方が示されたところであり、その概要についてポイントを絞って説明いたします。
①保有個人情報等の開示、訂正、利用停止について。(ア)手数料についてです。これ以降は、現行条例、改正法、対応との表形式で記載しております。現行条例では、開示等請求に係る費用(手数料)を無料とすることを定めるとともに、作成及び送付に要する費用の実費負担を定めています。改正法は省略させていただきまして、対応といたしましては、現行条例の規定と同様に手数料を無料とすることとなっております。
二ページへお進みください。(イ)処理期間についてです。現行条例では、開示決定の期限を原則十五日以内、訂正決定の期限を原則二十日以内及び利用中止決定の期限を原則二十日以内と定めております。改正法では、それぞれ原則三十日以内と定めております。対応としては、訂正決定及び利用停止決定の期限を開示決定の期限と同様に、原則十五日以内に短縮することとなっております。
(ウ)不開示範囲の調整については、記載のとおりとなります。
(エ)請求権者(任意代理人の取扱い)についてです。現行条例では、本人以外の開示等請求について、未成年者または成年被後見人の法定代理人のみが開示請求することができるとしており、任意代理人の請求を認めていません。改正法では、任意代理人の請求を可能としております。対応としては、任意代理人の本人確認はもとより、請求者本人の意思確認を適正、厳重に行った上で、個人情報保護に努めることとなっております。
三ページにお進みください。(オ)死者に関する個人情報の取扱いについては、記載のとおりでございます。
②行政機関等匿名加工情報の提供についてです。現行条例、改正法は省略させていただいて、対応としましては、極めて慎重に検討していく必要があり、令和五年四月の導入は見送ることとされました。
③定義(条例要配慮個人情報)については、記載のとおりとなります。
四ページにお進みください。④個人情報業務登録簿等の作成・公表についてです。
現行条例、改正法は省略させていただきまして、対応といたしましては、区がこれまで作成してきた個人情報ファイル票を発展させ、個人情報ファイル簿を作成、公表すること。また、国が作成・公表義務の対象外とする千人未満の個人情報ファイル簿についても作成、公表することとされました。
⑤審議会の諮問についてです。現行条例では、外部委託などを行う際に、各個別案件ごとに審議会へ諮問し、区は各業務を執行しています。改正法では、安全管理措置に関する基準が示され、これを遵守することで個人情報の適切な管理が担保されることから、各個別案件の審議会の諮問は許容されておりません。対応としては、改正法において、条例で定めるところにより、専門的な知見に基づく意見を聞くことが特に必要であると認めるときは、審議会等に諮問することができるとされており、今後も必要に応じて意見を聞き、審議会機能を担保すべきであるとされました。内部管理として、庁内のチェック体制を構築すべきであるとし、改正法の趣旨と照らし合わせて、審議会から意見を聞いた上で、適切な基準を策定することとされました。
五ページにお進みください。⑥区議会についてです。現行条例では、実施機関として、区長以下記載の六機関を定めております。改正法では、地方議会は法の適用対象外とされております。対応として、審議会としては、区議会単独で新条例を制定した場合であっても、これまでと同様に、適切に個人情報を管理運用することとされました。
3今後の主なスケジュール予定につきましては、記載のとおりとなります。
次の六ページからは審議会からの答申を添付しておりますので、後ほど御覧いただきたいと存じます。
説明につきましては以上でございます。よろしくお願いいたします。

畠山晋一 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

死者に関する個人情報の取扱いについて、個別なあれでお聞きしたいんですけれども、死亡というのはある一定の法律効果を生むわけでありまして、相続の問題もそうですし、債権債務の問題もそうですし、利害関係人にとっては当該の当事者が亡くなっているかどうかというのは大変重要な情報の一つで、私も区民の方から、この方の消息が分からないので生存について役所に聞いていただけないかという御相談はよく受けるんです。
ただ、役所のほうに聞いても、利害関係人で弁護士か何かを通して聞くのであれば情報開示できるけれども、なかなかその情報開示はできないということで、教えていただけないというのが現状だと思うんですけれども、この個人情報保護の改正に当たって、死者のことに関しては、世田谷区としてはあまり変えないということですけれども、法的効果から考えると、なかなか死亡ということが分からないで、法律的な手続等ができないということに関しては大変マイナスな部分もあるんですけれども、この辺の整理に関しては、行政としては、当然利害関係人に関してはこういう情報というのは開示していくんでしょうけれども、二次的な利害関係人だったり、いろんな方がいらっしゃると思うんですけれども、どうしても知りたいとか、大変懇意にしている方で亡くなっているのかどうかが分からないというような場合にも、年賀状を出したりそういうので分からないので、返事も来ないとか、そういう御相談もあるんですが、そういうことに関しては、死亡に関してはどういう整理をしていくのか、その辺、細かい話になりますけれども、ちょっとお聞きしたいなと思います。

末竹 区政情報課長

今、具体的な例示でお話を頂戴したところでありますけれど
も、本日は答申の御報告をさせていただいたところでございまして、私どもの現行の
条例の運用をまずは引き続き適用ができるようにやりたいというふうに現時点では
考えてございますけれども、さらにその先の運用上の部分におきましては、やはりそ
れぞれの関係する所管、個人情報を取り扱う業務の責任の所管がございますので、そ
ういったところと十分にいろいろ相談しながら、そういった取扱いがいわゆる区民の
皆様にとって、ある意味では最も喜んでもらえたり、プラスになるようなものとなる
のかというのを含めて検討させていただければと考えてございます。

畠山晋一 委員長

次に、(3)令和四年六月一日現在の障害者雇用率について、理事者の説明を願います。

好永 人事課長

それでは、令和四年六月一日現在の障害者雇用率について御報告申し上げます。
昨年度までは、区教育委員会の数値も一つの機関として国に個別に報告する必要があったことから、文教常任委員会との併せ報告としておりましたが、昨年、区全体を同一の機関と見なされたことから、本年度の区議会への報告は区全体の数値を本委員会のみに報告することといたします。
1の主旨でございますが、本年六月一日現在の障害者雇用率につきまして、法に基づいて取りまとめたので御報告するものでございます。
次の2、本年六月一日の障害者雇用率でございます。法定雇用率は二・六〇%でございます。区全体の雇用率は、障害者数が前年度の百七十五・五人から百八十三人、実数では前年度の百四十九人から十二人増え、百六十一人となっておりまして、雇用率は前年度の二・六一%から〇・〇九ポイント増加の二・七〇%となり、引き続き法定雇用率を上回ることとなりました。障害者数と実数の差でございますが、重度の障害がある方は二人分に換算すること、また、短時間勤務職員については原則として〇・五人分に換算することなどによるものでございます。
また、昨年六月三十日付で地方公共団体の機関に係る特例が認められ、認定後においては、区長部局と教育委員会、区議会などの行政委員会等を同一の機関と見なし、区全体として障害者雇用率制度が適用されることとなっております。
なお、米印に記載しましたとおり、世田谷区障害者活躍推進計画における令和五年度の目標数値であります二・七〇%を先取りして達成した形となっております。
3の今後の取組みでございますが、採用しました障害のある職員は、個々の障害の特性ですとか、職務適性等を踏まえまして、庁内各課や区立の施設に配置しております。今後も障害者雇用率の維持向上に向け、引き続き職務、職域の拡大を図りまして、障害のある職員の計画的な採用を引き続き行うとともに、配属職場への定着支援に取り組んでまいります。
説明は以上でございます。

畠山晋一 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

御説明ありがとうございました。二・七%を達成できたということは、数字の上では喜ばしいことだと思っております。ただ、最後の説明の中にあったとおり、引き続き職務や職域の拡大を図るということが課題として残されていると思うんですね。どうしても障害者だと、ある一定の職種であったり、働き方であったりということに限られてしまうということが、ちょっと差別的な問題もあったり、職場環境の問題とか、様々な課題を含んでいるというふうに私もお聞きしておりますので、職務、職域の拡大を今後とも研究していただいて、障害者に合った職務としてどういうものが拡大可能なのかということを、引き続き検討していただきたいと要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。

畠山晋一 委員長

続きまして、(4)労働基準監督署による是正勧告等への対応について、理事者の説明を願います。

増井 職員厚生課長

労働基準監督署による是正勧告等への対応について御説明いたします。
1の主旨です。区立上用賀保育園に対する労働基準監督署による立入調査が行われました。労働安全衛生法に関する是正勧告等を受けたところでございます。上用賀保育園に対して労働基準監督署の立入調査が行われた経緯でございますが、同園において職員が負傷する事案がありまして、労働者災害の認定請求手続を行ったことに伴って実施されたものと聞いております。ここでは、是正勧告の内容が全庁に関わることが含まれているということで、このことを踏まえた区の対応について報告させていただくものでございます。
2の労働基準監督署による是正勧告等の概要及び区としての対応についてです。
まず、(1)衛生管理者の設置、産業医の選任、衛生委員会の設置についてでございます。是正勧告等の概要ですが、常時五十人以上の労働者を使用している事業所については、労働安全衛生法の規定により衛生管理者を置くこと、産業医を選任すること、衛生委員会の設置を行うことが義務づけられております。その対応が取られていないということで是正すべきという趣旨のものです。
まず、衛生管理者ですが、これは職場を巡って安全面、衛生面について問題がないかといったことを確認したり、労働者の健康障害防止措置などの役割を行うことが職務となっております。衛生委員会ですが、労働者のいわゆる健康障害の防止、また、健康の保持促進を行う上で重要事項に当たるものを調査、審議する機関となります。
産業医につきましては、衛生管理者と同様に職場を巡視するなどのほか、健康診断のチェック、健康相談を行うといったことが役割となっております。この三点について指摘を受けたものでございます。
区としての対応でございますが、全庁調査の結果、常時五十人以上の労働者を使用している事業所で必要な対応が取られていない事業所が二十一か所ございました。中身は、区立保育園十八園、区立児童館三館でございます。このことを踏まえまして、所管部のほうに早急に対応を指示したところでございます。また、②にございますように、全庁に法制度を改めて周知しまして、法の遵守の徹底を指示したところでございます。
次に、(2)労働者の労働時間の把握です。是正勧告等の概要ですが、労働者の労働時間については、タイムカード等の客観的な方法その他の適切な方法によって把握すべきとされております。しかしながら、会計年度任用職員につきましては出勤簿の押印という方法で現状行っているところ、客観的な方法その他の適切な方法による把握とは言えないということで是正すべきという是正の中身でございます。
区としての対応でございますが、区ではICチップつきの職員証を出退勤時に機器に読み込ませる形で職員の労働時間を把握しておりますが、会計年度任用職員や一部の常勤職員につきましては、このシステムが対応しておらず、出勤簿への押印による対応とし、現在のシステムを大規模改修する際に、ICチップつきの職員証による対応に移行することを予定しておりました。システムの大規模改修を早急に行うことは困難であるため、出勤簿への押印で対応している会計年度任用職員等については、年度内の早期をめどに客観的な出退勤時刻の把握ができる別の手法について対応の検討を進めております。
以上が是正勧告の内容と区の対応でございます。
なお、明日の福祉保健常任委員会におきましては、区立上用賀保育園の是正勧告及び指導につきまして御報告がされる予定でございます。
私からの説明は以上でございます。

畠山晋一 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

一点お聞きしますが、区立上用賀保育園での常勤職員数と会計年度任用職員の人数を教えていただきたいんですけれども。

増井 職員厚生課長

私のほうで今把握できているのは、全体の職員数でございまして、全体で五十六人でございます。個別の中身つきましては後ほど御報告させていただければと思います。

あべ力也 委員

是正勧告まで受けていて、常時五十人以上の労働者を使用している事業所ということで報告されている中で、常勤職員が何人で、会計年度任用職員が何人かということをお答えできないんですか。ちょっと不思議なんですが。

増井 職員厚生課長

ちょっとお待ちください。

畠山晋一 委員長

現況お持ちの資料でないということであれば、それは改めて、あべ委員のほうに報告をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

畠山晋一 委員長

次に、(5)ふるさと納税による区税への影響について、理事者の説明を願います。

北 課税課長

それでは、ふるさと納税による区税への影響について御説明いたします。
本件は、令和三年中に世田谷区民がふるさと納税を行ったことに伴う今年度の区民税の影響額について御報告するものでございます。本件につきましては、既に五月二十五日の本委員会において、五月九日時点での数値に基づく報告をさせていただいたところですけれども、今回御報告しますのは、七月一日現在のデータによる集計結果でございます。
集計値は、記書きの1から3に記載のとおりでございます。区税額控除額につきましては、前回の八十一億九千万円から四億四千万円ほど増加し、約八十六億三千万円となっております。また、過去からの区税額控除額等の数値及び区が受領した寄附金額の推移を二ページの参考に記載しておりますので、併せて御覧ください。
今後のスケジュールにつきましては、4に記載のとおりでございます。次回は九月末に、本年九月基準日のデータにより集計を行います。
5のその他にありますとおり、本集計値は、今後、総務省が発表する課税状況調等の数値とは異なる場合がございますが、七月時点のデータで一旦東京都には報告することになっておりますので、本日、区議会に御報告するものでございます。
前回の御報告の際も説明させていただきましたけれども、本年は新型コロナウイルス感染症の影響により、申告期限までに確定申告を行うことが困難な方について、申請により確定申告期限を延長することが可能となっています。そのため、今後今回の数値に含まれていないデータを処理し、賦課に反映することにより数値が若干増加する可能性がございます。なお、この資料は、委員会終了後、全議員の皆様にポスティングさせていただく予定でございます。
説明は以上です。

畠山晋一 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

七月一日現在のデータによる集計値ということなんですが、これは区民がふるさと納税した額ですけれども、七月一日時点で区が受領した寄附金の額というのは出せないんですか。

髙井 経営改革・官民連携担当課長

区が受領した寄附金につきましては、毎月末で概算ですけれども集計いたしておりまして、今年度の六月末現在で言いますと、概算で一千万円弱でございます。

あべ力也 委員

報告いただくときに、ふるさと納税の流出額だけではなくて、寄附いただいている額もお教えいただくとありがたいと思いますので、その辺、また検討していただければと思います。
それと、参考資料の区が受領した寄附金額というのは米印で書いてありますけれども、個人からの寄附のほか法人からの寄附も含むということですけれども、純粋にふるさと納税として寄附をされている額と、例えば個人で相続とかに絡んで世田谷区に寄附したいというのと、ふるさと納税と別個にしていただいたほうが分かりやすいんですよね。
だから、これは年度ごとで結構ばらつきがあって、令和二年度なんて急に増えたりしているのは、これは個人の相続絡みで寄附した金額が多いんじゃないかと思うんですけれども、単純にふるさと納税だけの数値で見ると増減が分かりやすいものですから、そういう見せ方も工夫していただいて、ふるさと納税だけの数値もお教えいただければありがたいなと思いますので、その辺、検討していただきたいと思いますが、課長、それは可能ですか。

北 課税課長

こちらの数値につきましては、分けて記載が可能かどうかちょっと検討させていただいて、できる場合には、次回の委員会から報告させていただきたいと思います。

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マスコミ出演等

日本テレビ「太田総理」「ズームインスーパー」、フジテレビ「スタメン」「スーパーニュース」、テレビ東京「みのもんたの代議士の妻たち大集合」、文化放送「吉田照美のやる気満々」「エコノミスト」「アサヒ芸能エンタメ」「女性セブン」、テレビ朝日「ワイドスクランブル」「ス−パーモーニング」などにあべ力也区議会議員が出演もしくは取り上げられると共に、明治大学でも地方行政の講演。