令和4年第3回定例会 決算特別委員会 都市整備委員会所管質疑

令和4年10月13日、決算特別委員会にて都市整備委員会所管質疑を行いました。

主な質問項目

  • 交通不便地域について

詳細は以下をご覧ください。

交通不便地域について

質問してまいりますけれども、まず、交通不便地域に私の住んでいる岡本地区がなってしまったということに関してでありますが、かねてより交通不便地域の解消と対策として、オンデマンドバスとかコミュニティバスの運行実施の提案をしてきておりますけれども、今般、実証実験を砧地区で行うとのことで、提案実現に一歩近づき一定の評価をいたします。
一方、岡本地区は、都立 01 系統のバス路線が廃止され、五つのバス停がなくなり、交通不便地域になってしまいました。実証実験を通して得られた成果を、本格実施の折には、砧地区と岡本・大蔵地区も含めた運行等路線の検討を要望いたしますけれども、今後の取組について伺っておきたいと思います。

堂薗 交通政策課長

令和三年度末に成城学園前駅~都立大学駅までの区間で運行していた都立 01 系統が廃止され、その影響で岡本一丁目を含む計五つのバス停がなくなり、これらバス停付近が交通不便地域となりました。一方、区では、砧モデル地区において令和五年度よりワゴン車を活用したデマンド型交通の実証運行を行うこととし、この中で利用実態や他の公共交通不便地域への展開を含めた検討をすることとしております。
区といたしましては、まずは砧モデル地区で実証運行を行い、取組の課題や有効性などを確認するとともに、他地域への導入方策についても併せて検討してまいります。

それで、今回の実証実験は、私は交通不便地域に実証実験をするということならばいいんですけれども、現状に即さない部分があるのかなと。
世田谷区の古い交通不便地域の定義について検証いたしたいと思うんですが、世田谷区においては、最寄りのバス停から二百メートル以上かつ鉄道駅から五百メートル以上離れている地域を公共交通不便地域として定義をしています。徒歩一分が八十メートルということが一般的な定義でありますから、五百メートルは鉄道駅から六分圏内、商店街があるところであれば六分歩いてもまだ商店街の中です。一方、バス停から二百メートルは、住宅地の場合、一種住専や風致地区の場合商店もありません。また、一時間に一回バスが来るバス停のところは交通便利なところなのでしょうか。電車が一時間に十三本から六本来る鉄道駅とでは不便さはおのずと違いますし、そもそも駅前やその周辺の商店街、スーパーや病院、ドラッグストア、飲食店が、公共交通機関を利用して向かう目的地であることがほとんどです。
例えば鉄道駅から四百五十メートル離れているところに住んでいる住民と、鉄道駅から三キロ離れた一種住宅専用地域で、バス停はあるけれども一時間に一本のバスが来るバス停から百五十メートルのところに住んでいる住民の交通利便性は同じということに、この定義ではなってしまいます。
この交通不便地域の定義そのものを再検討していただいて、新たな定義を確立していただきたいというふうに思いますが、この点について区の見解を伺います。

堂薗 交通政策課長

公共交通不便地域は、法令や国などの基準を含め明確な定義は定められておらず、各自治体がそれぞれの地域の実情に合わせて定義づけをしております。世田谷区では、交通不便地域の定義を駅やバス停からの距離で定義しておりますが、一方で土地の高低差や河川等による地域分断など、距離以外にも不便の度合いに影響する指標もあるものと認識しております。
また、委員御指摘のとおり、数分待てば電車が来る鉄道駅から五百メートル以内の地域と、駅から数キロ離れていてもバス停からの距離が二百メートル以内であるため、バスの本数が少なくても不便地域となっていない地域を同一として扱う点なども課題であると考えています。
区といたしましては、来年度より検討を開始する地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく地域公共交通計画の検討作業において、公共交通不便地域の定義に関する課題についても検証してまいります。

ぜひ早急に検討していただきたいと、この点については要望しておきたいと思います。
様々なことを含めて、副区長にお聞きしたいんですけれども、岡本地域の方からお話を伺う機会が多いのですが、不便なので引っ越す近隣の方が増加しているということです。これは岡本に限ったことではありません。世田谷区全体で起きています。いわゆる世田谷売りは深刻です。転出数が転入数を上回っていることからも確認できますが、コロナ禍のテレワークなどで、都心近郊のコストの高い住宅街の価値に陰りが見られます。良好な環境の住宅街ならば、何も世田谷区でなくてもよくなってしまったということでしょう。
世田谷区の自治体や都市としての生き残りのため、都市整備の用途に関し再検討すべきだと思いますけれども、副区長の見解を求めておきたいと思います。

岩本 副区長

私も鉄道やバスの事業者の方とお話しする機会がありますけれども、コロナ禍の影響は予想以上に大きくて、人の動きが大きく変わっているというお話を伺います。
現在、砧モデル地区において交通不便地域ということでバスの実証運行をさせていただきますけれども、今お話しいただいたような、区民の方の住まい方であるとか、ライフスタイルの変化を捉えて、住み続けられる世田谷区というテーマで、やっぱり都市整備領域全体で用途地域のお話しございましたけれども、都市整備領域全体としてテーマを持ちながら検討していかなきゃいけないというふうに考えています。
地価も下がったという指摘もされていますけれども、世田谷区としてのまちづくり、都市の在り方についても検討を深めたいというふうに考えてございます。

昨年度の調査でありますけれども、世田谷区の岡本は二十三区の中で一番地価が下落したということで、地域の方、長年住んでいらっしゃる方ですけれども、大きなマンションも持っていらっしゃって、アパートも幾つか持っていらっしゃる方ですが、全部売って岡本、世田谷から越したいと言っている方も現実にいらっしゃいます。
これは、やっぱり行政として何とかしなくちゃならない。不便な地域を解消していく、交通もそうですし、商店の問題、コンビニの問題なんかもそうです。しっかり行政として検討していただくことを要望して、私の質問を終わります。

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