令和3年2月10日 オリンピック・パラリンピック等特別委員会

令和3年2月10日(水)

田中優子 委員長

本日は、報告事項の聴取等を行いますが、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいりますので、会議時間の短縮に御協力をお願いいたします。また、発言の際は、お手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)世田谷区スポーツ推進計画(調整計画)の策定について、理事者の説明を願います。

須藤 スポーツ推進課長

それでは、世田谷区スポーツ推進計画(調整計画)の策定についての御報告をさせていただきます。
参考資料で、A3になりますけれども、現在の後期年次計画をつけていますので、適宜御参照いただければと存じます。よろしくお願いいたします。
それではまず、主旨ですけれども、スポーツ基本法におきまして、国の定めるスポーツ基本計画を参酌して、地方公共団体の実情に即したスポーツ推進計画の策定ということで努めるよう規定がされております。これを受けまして、区では、スポーツ推進の指針といたしまして、平成二十六年度から令和五年度までの十年間を期間とする世田谷区スポーツ推進計画を策定するとともに、その目標達成に向けた計画として前期後期、各四年間の年次計画を策定しております。その年次計画後期のほうが令和三年度をもって終了となってございます。こうした状況を踏まえまして、令和六年度を新たな始期といたします世田谷区のスポーツ推進計画の策定に向けまして、二年間の調整期間ということを位置づけて、世田谷区の基本計画ですとか、新実施計画との整合を図りながら、後期年次計画を基本とし、二年間の調整計画を策定してまいります。
2の主な視点ということで、四つ記載をさせていただいております。(1)が東京二〇二〇大会のレガシーを生かしたスポーツの推進、(2)が障害者の方がスポーツに親しむ機会ということの充実、それから、スポーツを通じまして障害のある人、ない人、こうしたことの交流の促進、(3)といたしまして、身近な場でスポーツができるという環境をつくっていくこと、それから、地域の団体と協力いたしまして、スポーツによる地域の活性化ということ、(4)といたしまして、このコロナの時代ということもありますので、ICTの活用など、こうしたものを踏まえてスポーツの推進ということで、現時点でこうした視点を踏まえまして、調整計画の検討を進めていきたいというふうに考えてございます。
3に記載のとおり、期間は先ほども御説明しましたが二年間ということになります。
4の計画終了時に達成すべき目標というところになりますけれども、こちらは当初の計画に掲げております成人の週一回以上のスポーツ実施率六五%以上ということを予定をしてございます。
今後のスケジュールですけれども、庁内の関係所管との調整などを図りながら、本年九月、当委員会のほうに素案を御報告させていただいて、区民、区議会の皆様の御意見を伺いながら、令和三年度中の策定を予定しております。
説明は以上です。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

御説明ありがとうございました。それで、2の(4)のところにWithコロナ時代におけるICTを活用したスポーツの推進ということで、現状のコロナ禍におけることに対する対応ということで書かれているんだと思いますけれども、今後、ウィズコロナということだけではなくて、今回のコロナが収束した後にもパンデミックというのはまたやってくるんじゃないかというようなことも言われていますし、スポーツをする環境そのものを、やっぱり非接触であったり、いろいろな環境整備ということを念頭に、今後の施設整備ということについてもやっていく必要性があると思うんですが、その点についても、この年次計画とかに盛り込んでいく必要があると思いますけれども、その点については所管としてはどのようなお考えでしょうか。

内田 スポーツ推進部長

御指摘のとおり、コロナが今こういう状況でございまして、この調整計画にとっても感染症という部分は、やはり観点としては、視点としては重要だというふうに思っております。非接触の部分ですとか、ソーシャルディスタンスとかいろいろございます。ですので、これまでスポーツを実施するに当たっての例えばハードの整備ですとか、あるいはソフトの面、定員の関係ですとか、いろいろ影響が出てきていますので、そういうことも踏まえた形での取組ということで、一口でウィズコロナということですけれども、コロナだけではなくて感染症一般、そういう部分も含めての対応ということで考えていきたいというふうに思っております。

あべ力也 委員

ほかの委員からもるる御意見が出ておりますけれども、この推進計画を見ると、障害者スポーツというようなテーマでの取上げがあるんですが、ハンディキャップだけではなくて、今JOCなんかでもちょっと問題になっていますけれども、ジェンダーの問題とか、いわゆるダイバーシティーを意識した多様性に関する取組という視点が、この計画の中にも私は必要だと思うんですけれども、スポーツ振興の上で、そうした多様性に対する配慮であったり、多様性を意識した事業、行事とか、そういうことも取り組んでいく必要があると思いますけれども、その点については所管としてはどのようにお考えでしょうか。

内田 スポーツ推進部長

確かにダイバーシティーということで、多様性というところの取組というのは重要だと思っておりますし、それは障害のあるなしと同様に、いわゆる誰もが一緒にスポーツを楽しむ、プレーをする、スポーツを観戦するというものは重要だと思っておりますので、そういう意味でハードの部分につきましては、例えば着替えをする部屋ですとか、そういう部分のところは配慮といいますか、取組は徐々に進んできております。
あともう一つは、スポーツをするときの今御指摘の部分のところというのは、どういう形で進めたほうが一番いいのかという部分がありますので、調整計画の中でも議論させていただきたいと思います。

あべ力也 委員

大変よくできている推進計画だと思いますけれども、やはり文言として、そういうダイバーシティーであるとか、多様性であるとか、そういう部分をしっかり取り入れていただいて、将来的なこの世田谷区のスポーツ振興の中に、そういう視点をしっかり盛り込んでいくということをしていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。

田中優子 委員長

それでは次に、(2)給田一丁目第一生命グラウンド野球場の活用にかかる第一生命、日本女子体育大学との覚書の締結について、理事者の説明を願います。

須藤 スポーツ推進課長

それでは、給田一丁目の第一生命グラウンドの野球場活用にかかります覚書の締結についてということで御報告をさせていただきたいと思います。
まず、主旨のところを御覧いただければと思います。給田一丁目の第一生命グラウンド野球場の活用につきましては、昨年の十一月、当委員会に検討状況として御報告を一度させていただいてございます。このたび、第一生命、それから日本女子体育大学と三者で覚書を取り交わし、活用に向けての取組を進めるということになりましたので、御報告をさせていただくものになります。
2、それから、3の当該施設の概要、経過につきましては記載のとおりということになります。
裏面に行きまして、4の野球場の活用に向けた協議状況ということで、別紙の資料1を御覧いただければというふうに思います。こちらの資料1の右上の囲みにあります、活用にあたっての基本事項及び協議事項というところになりますけれども、まず二つ目の丸にありますように、世田谷区は日本女子体育大学のほうと賃貸借契約等を締結いたしまして、利用枠に応じた賃料を支払っていくということで検討を進めている状況にございます。また、野球場の実際の利用に当たっての改修工事につきましては、第一生命が行っていくというようなことで今検討が進んでおります。
続きまして、施設の利用日時、利用枠についてですけれども、こちら日本女子体育大学と区で協議を行います。その利用枠の確保及び負担金額等としての協議状況につきましては、その中で示させていただいておりますとおり、利用希望の時間帯が重なる平日の夜間ですとか、それから土日、祝日につきましては、区、それから日本女子体育大学の双方が基本的には五〇%ずつというようなことで利用枠を確保することを基本に、あとは夏休み、冬休みなど時期に応じて利用実態を踏まえながら、双方で協議を進めるということが一つ。
もう一つは、平日の昼間についての利用ですけれども、こちら原則として区民利用枠といいますか、開放枠として開放させていただいて、区、それから日本女子体育大学の利用したほうが料金を支払っていくというような形で考えてございます。いずれも利用しないで空き枠となった場合ですとか、あと、施設の維持管理のために利用するというような場合は、その枠について双方が経費を負担するというような考え方で業務を考えております。また、区民利用にかかりまして受付等がある場合は、これは個別の料金となりますので、区のほうの負担ということで協議を進めているところになります。
恐れ入ります、その中の左側の中段ほどにあります野球場の利用目的というところで、日本女子体育大学、それから世田谷区のほうの利用についての希望ということで、記載のとおりということで、利用希望の時間帯の重複する部分は、先ほど御説明をさせていただいたとおりで、今後協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。
また、覚書・協定・賃貸借契約ということで、今回はそこにあります野球場の活用にかかる覚書【A】というものを締結いたしまして、今後、野球場の利用開始前に、その次の【B】、【C】といった協定や賃貸借契約ということを予定しております。
恐れ入ります、右側のほうに概算の経費ということで記載をさせていただいております。現時点で年間の賃借料・維持管理費の想定は、全体で約四千四百万円ということで想定をしております。このうち、仮に利用枠が五〇%程度であった場合、当然半額ということで、記載のとおり二千二百万円ということで区のほうでは考えておりますけれども、先ほどちょっと御説明をさせていただきましたように、平日の昼間の利用が多くなったりとか、逆に少なくなったりというようなところで、利用についての枠によって、この金額が増減していくということで考えてございます。なお、こうした予算につきましては、今後負担金額の確定、こういったことも受けまして、改めて区議会のほうに御提案をさせていただきたいというふうに考えてございます。
かがみ文の三ページ目のほうにお戻りをいただければと思います。7今後のスケジュールということになりますけれども、先ほど御説明いたしましたとおり、野球場の活用にかかります覚書の取り交わしを行いまして、利用枠、それから負担割合について、さらに協議を進めます。その後、工事の完了を受けまして、野球場の利用に関する協定、それから賃貸借契約を締結した上で、めどといたしましては十月以降の利用開始を想定して準備を進めたいというふうに考えてございます。
説明は以上です。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

これから賃貸借契約を締結するということですけれども、賃貸借契約の期間の定めというのはどういうふうに考えているんですか。

須藤 スポーツ推進課長

こちらは、今回第一生命のほうで工事を行っていただく設備の償却期間として、おおむね十年から十五年というところを想定してございます。こうした期間をベースに、その先、開発全体として七十年ぐらいの土地の利用ということが言われていますので、その間に更新が何度かできるような形のものを目指していきたいというふうに考えてございます。

田中優子 委員長

では次、(3)令和三年度の世田谷おもてなし・交流・参加プロジェクトについて、理事者の説明を願います。

山田 交流推進担当課長

令和三年度の世田谷おもてなし・交流・参加プロジェクトについて御報告申し上げます。
かがみ文の東京二〇二〇大会の開催に伴いまして、区はおもてなし・交流・参加実行委員会と連携いたしまして、このプロジェクトを実施してまいります。
1の実施内容でございます。こちらは考え方を示させていただいてございます。まず、大会期間中に区が主体となって実施していくコミュニティライブサイトをはじめ、実行委員会と連携しまして事業を実施してまいります。その実施に当たりましては、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底するとともに、衛生管理、また環境対策も実施してまいります。主な項目としましては、四つございます。
まず、(1)東京二〇二〇大会と連動する事業、こちらは記載のとおりの内容で機運醸成を図ってまいります。
(2)おもてなし・交流事業、こちらは実行委員会事業を中心に、区と事業者が連携して実施してまいります。これを実施することで大会の機運を盛り上げ、また世田谷に活力を取り戻して、区に訪れる方々を温かく迎えていこうというふうに考えてございます。
(3)といたしましては、二〇二〇大会の開催の有無にかかわらず、感染予防対策をしながら実施していく事業です。こちらも各事業の実施目的の達成とともに、ホストタウン、また共生社会ホストタウンの認知度向上を目指して実施してまいります。
(4)としましては、この(1)から(3)の内容の全体的な内容になりますが、安全・安心に向けた取り組みでございます。区内各所で行われるおもてなし関係の事業の円滑な実施に向けまして、御覧の①から③の特に①は新型コロナウイルス感染予防対策ですが、この三つを徹底的に管理しながら取り組んでまいります。
具体的にですが、別紙1を御覧ください。こちらがプロジェクトの実施内容でございます。今申し上げた連動する事業として、まず、一ページの1で二〇二〇大会と連動する事業、こちらについては一ページから二ページの九つの事業を記載してございます。
三ページは、2のおもてなし・交流事業、こちらは2―6までの六つの事業。
めくっていただきまして、四ページ、こちらが二〇二〇大会の開催の有無にかかわらず、予防対策しながら実施する事業としまして、五ページまでの3―10、十の事業です。
1から3の合計で二十五事業ございます。これで九千七百七十二万六千円を予算計上させていただいているところでございます。
次に、別紙2を御覧ください。こちらについては、今のプロジェクトの内容を体系的にお見せした――全ての事業は見せてございませんが、主立ったものを行政側と区民側、真ん中が連携して行うものということで、昨年もこれは一度お見せしてございます。内容を更新しまして、一番上にあります共生のまち世田谷の実現を目指してまいりたいと。それに当たりましては、楕円の下のほうにありますが、保健・衛生対策が左側、右側が環境・清掃対策、これもしっかり取り組みながら区民と事業者の皆様とともに、共生のまち世田谷の実現を目指していくというものを体系化したものでございます。
次に、別紙3を御覧ください。別紙3につきましては、ただいまの二十五事業について、今のところ考えている年間予定をお示ししたものでございます。赤いものが東京二〇二〇大会と連動するもの、青いものがおもてなし・交流、黒字のものが大会のあるなしにかかわらず実施していこうというものをお示ししているものでございます。上にあります太い線で示しているものが、二〇二〇大会とアメリカのキャンプの期間を示してございます。
御報告は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

プロジェクトの実施内容の(4)安全・安心に向けた取り組みという中で、②、③に受動喫煙対策というのと路上喫煙対策というのがあるんですけれども、これは喫煙を許容して受動喫煙とか、そういうことを起きないような対策を講じるということなんですか。
あと、路上喫煙に関しても、世田谷区は路上喫煙は禁止だから路上喫煙がないように対策を講じましょうということなんでしょうけれども、この受動喫煙対策というのは、そもそもスポーツとか、そういう健康増進法ですか、法律の趣旨からすれば、喫煙そのものを許容するような内容というのはちょっといただけないかなと思うんですが、その点については、これはどういう観点から受動喫煙対策というふうに書いておられるのか。そもそもスポーツ施設なんかにおいて喫煙場所を設けたり、受動喫煙を防ぎましょうとかって喫煙を分けたりとかということよりも、そもそもスポーツ施設なんかでは喫煙ができないというような姿勢をしっかり区として示していただきたいと思うんですが、ここについてちょっと御説明と、区の考え方を御説明いただきたいんですけれども。

山田 交流推進担当課長

具体的な内容は環境政策部といろいろ確認をしているところなので考え方で申し上げますと、基本的に大会の会場というよりも、いわゆる会場からの最寄り駅であったり、あとバス停であったり、あと会場まで行くルートですね。そういうところに対して観客の方々が受動、いわゆる煙を吸ってしまわないような対策をどう取っていくかとか、あと実際にマナーを守ってもらえるような啓発をしていくだとか、そういうことを具体的に考えているということは確認を取ってございます。

小澤 交流推進担当部長

今喫煙の考え方ということでおっしゃったというふうにちょっと理解しております。この取組については今、課長のほうから話があったとおりなんですけれども、喫煙自体は区としても条例も定めまして取組を進めているところなので、決して喫煙を推奨しているわけではなくて、むしろ、受動喫煙というふうに書かせていただきましたが、たまたまこの検討しているのが保健衛生の部会と、あと環境の部会というふうに分かれていまして、そこで取り上げている書き方がこういう書き方だったというふうに御理解いただきたい。
ですので、いずれにいたしましても喫煙を勧めているわけではなくて、どちらかといいますとそれに対応できる、禁煙も含めてですが、そういったものを区の条例も含めて行っているところですので、姿勢としては同じでございます。

あべ力也 委員

スポーツを通して健康増進をしていくということが、スポーツ振興とか、こういうおもてなし事業においても主たる課題の一つだと私は思いますので、喫煙に関してはできるだけ健康に配慮をして、なるべく皆さんが喫煙をやめていくような方向、そういう推奨をぜひ区としては取り組んでいただきたいと。ちょっと表記に誤解を生じるようなところがありましたから、ちょっと質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

田中優子 委員長

それでは次に、(4)東京二〇二〇大会コミュニティライブサイトの実施案について、理事者の説明を願います。

野元 スポーツ推進部副参事

それでは、東京二〇二〇大会コミュニティライブサイトの実施案について御報告いたします。
1の主旨でございます。新型コロナウイルス感染症の流行により、東京二〇二〇大会が延期となりましたが、これに伴いましてコミュニティライブサイトの今年度実施を中止し、来年度に向けて調整を図ることといたしました。このたび、新型コロナウイルス感染症対策等の観点から実施会場等を見直し、安全安心なコミュニティライブサイトの開催に向けて実施案をまとめましたので御報告するものでございます。
次に、2の実施目的でございます。東京二〇二〇大会期間中、区内におけるにぎわいの創出できる場所において、競技中継を通じ、区民が一体となって大会の感動と興奮を共有し、その雰囲気を体験できる場を提供するものでございます。
次に、3の実施概要でございます。(1)の日程は記載のとおりでございまして、オリンピック二日、パラリンピック二日の合計四日間でございます。それぞれ大会中盤の土日で馬術競技やボッチャも含め多くの競技が行われ、また、メダルが決まる決勝戦も多く行われます。
(2)の会場につきましては、二子玉川駅から徒歩三分ほどの場所にございます、イッツコムスタジオ&ホール二子玉川ライズでございます。こちらの施設は、これまでも区のイベントで使用実績があり、設備として大型スクリーンや音響設備も備えております。一度に入れる人数は、着席で最大三百四十名ですが、ソーシャルディスタンスにより百から百二十名程度と想定しております。
(3)の内容につきましては、メインとなります競技中継、入り口やスクリーン脇の会場装飾に加えまして、競技中継と連動したステージイベントを実施する予定としてございます。
(4)の経費につきましては、四日間の合計で一千百七十四万四千円でございます。主な内訳といたしましては、会場使用料が約六百六十万、会場装飾が約五十七万、運営や警備委託で約二百五十二万、放映番組の制作協力金が約十三万、その他残りが約百九十二万円でございます。
4実施にあたっての基本的な考え方でございます。(1)感染症のリスクを低減するため、区内一か所での実施とさせていただきます。
(2)感染症対策として、会場の内外が区画できる形態とし、来場者の管理が確実に行える場所といたします。
(3)感染症対策に加え、熱中症対策や雨天対策、災害対策、アンブッシュ対策、大型ビジョン等費用を総合的に勘案いたします。
裏面を御覧ください。5の新型コロナウイルス感染症対策でございます。現在、組織委員会が策定いたしました指針に記載されております(1)の基本的な対策及び(2)の実施コンテンツにおける対策を踏まえ実施してまいります。
最後に、6の今後のスケジュールは記載のとおりでございます。
説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

前に御説明いただいたときから随分ちょっと時間たってしまって失念した部分があるので、ちょっと確認なんですが、この経費に関しては世田谷区の単費でしたっけ。

野元 スポーツ推進部副参事

これは東京都の補助金で特定財源がございます。金額につきましては、特定財源が六百九十四万八千円、一般財源が四百七十九万六千円でございます。

田中優子 委員長

次に、(5)アメリカオリンピック・パラリンピック委員会との調整状況について、理事者の説明を願います。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

それでは、アメリカオリンピック・パラリンピック委員会との調整状況につきまして御報告させていただきます。
1の主旨を御覧ください。来年度、新たにキャンプを実施する期間につきましては、昨年六月十七日の当委員会において報告をさせていただきました。その後、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえました交流事業の在り方、また、キャンプ運営の在り方などについて、現在進めていますアメリカオリンピック・パラリンピック委員会、USOPCとの調整状況について御報告させていただきます。
2の表を御覧ください。こちら、上段のほうに東京オリンピックの新たな開催日程を記してございます。下段のほうにアメリカキャンプの日程を記載してございます。七月四日から八月十六日、この期間につきましては、大蔵運動公園内の一部を除きましてセキュリティーラインを施しフェンスを設置し、入場の管理をするというものでございます。その後、陸上競技場につきましては、パラリンピックチーム陸上競技の団体が使用するということで、陸上競技場につきましては八月二十八日までの期間となってございます。キャンプの告知につきましては、昨年七月十五日、区報を含めまして様々な媒体を使用し、現在も周知をしているところでございます。
3の交流事業を御覧ください。今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして各大会の中止、延期が伴いまして、アメリカ選手が来日できない状況下にございます。そのため動画等を活用した事業を実施いたしております。
(1)の今年度の実績でございますが、まず令和二年十一月八日世田谷246スポーツフェスティバル、こちらのオープニングのほうにオリンピアン、パラリンピアン、記載の三名の方から動画をいただきメッセージを流させていただいております。二段目の十一月十二日、十三日、当委員会の皆様にもお越しいただきましたが、聖火リレートーチの巡回展示におきまして、USOPCのCEO、また、オリンピック・パラリンピックそれぞれの選手団長三名からメッセージをいただきまして、同時に展示をさせていただいたものでございます。最後の一月九日からのものにつきましては、「メッセージでつなぐ新年のつどい」メッセージ動画、こちらにつきましてUSOPCスタッフ十二名からメッセージをいただいたものでございます。
次に、(2)調整中の交流事業でございます。記載の三つの事業につきまして、現在協議を進めているところでございます。まず、キャンプボランティアの実施についてでございます。こちらにつきましては、現在五十二名の方が登録をしていただいております。その次のキャンプ見学ツアー、こちらにつきましてはキャンプ期間中、選手村に入村してからの練習会場となりますので、そこから八月八日のオリンピック期間でございますが、一日二回実施する予定のものでございます。次に、ウエルカムイベント、こちらにつきましてはキャンプ開始前にUSOPCのスタッフ等を踏まえましたウエルカムイベントができないかということで、検討している内容のものでございます。ただし、現在検討されておりますアスリート等の感染症対策、要は感染させないための対策ということで、かなりの行動管理、あるいは施設の衛生管理ということを言われております。それらを踏まえますと、現状ではボランティアの活動、あるいは接触のあるキャンプ見学ツアーですとか、ウエルカムイベントというのは、なかなか今状況が難しいというところでございます。その中でも、ある一定の条件を付すですとか、あるいは規模の縮小などをしながら、何かしらの交流の検討ができないかというところで、現在USOPCに打診をしているという状況でございます。
裏面を御覧ください。その中で、今年度の予定ということで、レター交流を実施することとなりました。USOPCの協力によりまして、七名のアスリートが今回参加をいただくこととなってございます。
①の対象につきましては、世田谷区在住または在学の中学生、②の募集人数につきましては七名としております。
③の募集方法につきましては、国立、私立を含む区内全中学校にチラシを配付、さらに区のホームページによる告知を予定しております。募集期間につきましては、二月二十四日から三月八日までとなってございます。
別紙のリーフレットを御覧ください。こちら開いていただきますと、中に今回御協力いただく七名の選手の方のプロフィールを載せてございます。今回はオリンピック選手五名、パラリンピック選手二名の方に御協力をいただくものでございます。さらに、左側の一番上のサマンサ・シュルツさん、上から三番目のソフィア・ヘルツォグさんにつきましては、昨年度実施した際にも御参加いただいた方で、継続して参加をいただける方でございます。
資料のほうにお戻りください。⑤の申込方法につきましては、先ほどのリーフレットの裏面にございます応募用紙に御記入いただきまして、ファクスまたは電子による申請により応募をかけることでございます。
⑥のその他でございます。今回七名でございますが、五月に追加で八名から十名ぐらいの選手とのレター交流が今可能だということの情報をいただいてございます。来年度のことになりますが、整いましたら、また募集をかけたいと考えてございます。さらに、今回のレター交流につきましても、川場村の子どもたちということで、中学生ともレター交流を予定しているところでございます。レター交流でございますが、経費につきまして概算で二十六万円となってございます。その内訳につきましては、レターを書いていただくものを日本語を英訳する、選手からいただいた英語の文章を日本語に訳すということの翻訳で約二十五万、さらに、その郵送の折り返しの郵便ということで約二千円を想定しております。
次に、4のキャンプ運営に関する調整状況でございます。コロナ禍の状況におきましても、アメリカ選手団が安全安心に施設を利用できるよう、USOPCと感染症対策について、記載の内容について情報共有を図るとともに、今協議を進めているところでございます。
(1)の情報共有の状況につきましては、①といたしまして、両国内で行われております感染症対策の情報共有をしてございます。
②につきましては、現在、大蔵運動場の各施設で実施しております感染症対策、清掃・消毒業務の詳細を英訳しまして送付をしているものでございます。
③といたしまして、逆に現在USOPC、コロラドトレーニングセンターで実施されております感染症対策ですとか、利用再開のガイドの翻訳をいただきまして、私ども、また、施設を管理しますスポーツ振興財団と共有をしている状況でございます。
(2)の今後の調整事項といたしまして、継続して両国内の感染症対策の状況、施設の対応についての情報共有を更新してまいります。
②といたしまして、キャンプ実施に向けた感染症対策事項の検討、こちらにつきましては現在施設で行っております感染症対策にUSOPCからリクエストがあるものがあれば、それはどういうものなのかということの調整でございまして、③に書いてございますように、感染症対策の実施内容、プラスの部分につきましては、費用、役割分担については、基本USOPCのほうで負担をいただくというようなことの協議を進めているところでございます。
次に、④といたしまして、それらを踏まえましたキャンプにおける感染症対策のマニュアルの作成を進めているところでございます。さらに、その作成しましたマニュアルにつきましては、それを遵守できるよう周知徹底する方法について協議を進めているところです。
最後に⑥といたしまして、感染症対策実施に向けた物品の手配等、または環境整備ということでございますが、USOPCが必要となり調達するものに関しまして、現在の施設でどのような状況になっているか、その形状の調査をしたりですとか、情報共有をしているものでございます。感染症につきましては、国のほうの動き等も踏まえ、その都度状況が変わっているところがございますが、その状況に合わせました協議を今後とも進めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、5の今後のスケジュールでございますが、この三月までの間に様々調整をし、四月から五月にかけてマニュアルの作成、更新をかけてまいります。六月には、それらもまとめましたマニュアルを策定し、七月からのキャンプに向かいたいというスケジュールでございます。
説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

レター交流についてですけれども、これはアメリカのほうの選手団の方から文通をしたいという、七名の方から申出があったということですけれども、これはあくまで文字ベースでのやり取りということのようですけれども、デジタル化とかそういうことで考えれば、ビデオレターということも考えられるんじゃないかと思うんですけれども、そのほうが双方の顔も見えますし、メールに動画を貼り付けて送れば経費もかからないし、その辺もちょっと考えられるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺は考えた上でこの結論なんでしょうかね。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

このレター交流につきましては、昨年度USOPCと協議した中で、交流の一つとして実施していきたいということで始めたものでございます。実際にレター交流をしていただく方というのは、コロラドのトレーニングセンターでトレーニングを実施している方の中で、ある程度の期間いて、できる方ということになってございまして、今回も練習場再開に伴いまして人が集まったということで、今七名の方に手を挙げていただいているというところでございます。
今回、まずは二回の交流をやるということで、このレター交流を検討しているんですが、これとはまた別の状況の事業といたしまして、今接触することがなかなか難しいということでございますので、動画の配信等ができないかというのは考えているんですが、時差の関係であったり、環境であったりというところがございますので、まだ詳細が詰められていないというところと、まだ相手方の選手の状況というのも定まっていないといいますか、その環境でというところもまだ確認を取れていないという状況もございますので、このレター交流はレター交流として実施をさせていただきたいとは思っておるんですけれども、その他の事業としまして、双方向の動画というのができないかというのは検討してまいりたいと考えております。

あべ力也 委員

御説明いただいたんですけれども、随分古いやり方をやられるのかなというふうに不思議に思った次第なんですが、今、課長が言われたのは、テレビ電話方式で双方がお話しするというようなことでしょうけれども、ビデオを撮ったものを送付するビデオレターという形のこともできると思うので、いろいろな手法を検討していただいて、計画としてはこういうことを考えていらっしゃるんでしょうけれども、それに附帯していろんなことができると思いますので、ぜひ検討していただきたいと、これも要望しておきたいと思います。

田中優子 委員長

それでは次、(7)民間事業者と連携したホストタウン・共生社会ホストタウンの周知について、理事者の説明を願います。

山田 交流推進担当課長

民間事業者と連携いたしましたホストタウン・共生社会ホストタウンの周知につきまして御報告いたします。
まず、区はホストタウン連携事業といたしまして、株式会社モスフードサービスと連携しまして、こういったホストタウン関係の周知を図っていこうという取組の内容でございます。具体的には、区内のモスバーガー店舗にて周知物品を用いて、東京二〇二〇大会開催年に合わせまして、ホストタウン、また共生社会ホストタウンの周知を進めていくというものでございます。モスフードサービスにつきましては、国が進めますビヨンド二〇二〇プログラムというものに参加してございます。それで、その中にホストタウンとの連携というものが入ってございます。
まず、1の概要でございます。区内のモスバーガー店舗におきまして、ポスターの掲示、またトレイマット、そういったものの利用によってホストタウンの周知を図っていく。
そのトレイマットについては、一枚めくっていただいた別紙1を御覧ください。これがトレイマットでございます。いわゆるお店に行って食事をするときに、トレイの下に敷かれる紙でございます。こういった形で、ホストタウンであるということを周知していきたいと考えてございます。
別紙1をめくっていただいた別紙2を御覧ください。こちらについては、お店に飾っていくポスター、または商品を購入した方々にお渡しするウエットティッシュ、また缶バッジ、こちらについて記載してございます。下のイメージは店内装飾のイメージを、このような形で認知を広げていきたいと思っているものでございます。
表紙にお戻りいただきまして、3の取扱店舗でございます。モスバーガーは区内に八店舗ございます。各店の名称につきましては記載のとおりでございます。
4の今後の予定です。二月十日、本日からホームページで周知してまいり、十五日には「区のおしらせ」で帯広告で掲載してまいります。実際には二十三日から区内のモスバーガー店舗で、こういった周知をスタートしてまいります。なくなり次第終了ということで予定してございます。
報告は以上です。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

ちょっと分からないことだけ聞きますけれども、これは経費負担はどうなっているんですかね。それが一点と、あと、これはモスフードサービスさんのほうから世田谷区のほうに、ぜひ連携したいというお話があったのか、それとも世田谷区でいろんな事業者さんに連携事業としてお話があって、モスバーガーさんがそれに応えたという形なのか、その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。

山田 交流推進担当課長

まず経費でございます。こちらについては約五十万七千円ほどかかってございます。いわゆるグッズの製作等でかかってございます。
もう一つ、スタートのきっかけでございますが、モスフードサービス側からいかがでしょうかというお話があって、じゃ、ビヨンド二〇二〇に自分たちも参加しているので、ぜひ協力したいというお話がございました。

あべ力也 委員

経費については、これは世田谷区の経費でということで、モスバーガーさんのほうはその経費は、作成経費とかはないということですか。
それと、モスバーガーさんのほうからそういう話があったということですけれども、世田谷区としては、世田谷区内にいろんな事業者さんがいて、同じような連携したホストタウンとか、共生ホストタウンの周知事業というのは、ほかの事業者さんとも連携してできる事業なんじゃないかなと思うんですが、モスバーガーさんだけじゃなくて、いろんな事業者さんにお声がけもできたんじゃないかと思いますが、その辺の経緯はどうなのでしょうか。

山田 交流推進担当課長

モスフードサービス以外というのはおっしゃるとおりでございまして、こういったグッズの製作であったり、ポスター掲示というのは、いわゆる区内の特定郵便局に今回ホストタウンのポスターを掲示していただいておりまして、もともと記念切手を作ったきっかけもございまして、区内の特定郵便局、大きい郵便局について掲示していただいている取組がまず実例としてございます。
あと、モスフードサービスは今回の御報告のとおりでございまして、それ以外の御協力というものについても、今おもてなし・交流・参加実行委員会で御賛同いただいている様々な事業者さんがおります。産業振興公社は事務局でございますので、そういうところを介してホストタウンの周知の協力というのは働きかけを少しずつ続けているところでございます。なかなかこういったモスバーガーのような取組までまだ至っていないんですけれども、動いていることは動いておりまして、実現に向けて、さらにちょっと努力してまいりたいと思います。

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あべ力也 著
元国会議員秘書が語る国会のセンセイたちの呆れる実態。

豪華海外旅行に世田谷区議会議員がいく

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マスコミ出演等

日本テレビ「太田総理」「ズームインスーパー」、フジテレビ「スタメン」「スーパーニュース」、テレビ東京「みのもんたの代議士の妻たち大集合」、文化放送「吉田照美のやる気満々」「エコノミスト」「アサヒ芸能エンタメ」「女性セブン」、テレビ朝日「ワイドスクランブル」「ス−パーモーニング」などにあべ力也区議会議員が出演もしくは取り上げられると共に、明治大学でも地方行政の講演。