令和2年6月17日(水)午後1時
1.報告事項
(1)令和2年度一般会計補正予算(第2次)について〔当委員会所管分〕
(2)令和元年台風第19号に伴う二子玉川緑地運動場復旧作業の検討状況について
(3)第15回世田谷246ハーフマラソンについて
(4)第10回世田谷子ども駅伝大会について
(5)アメリカオリンピック・パラリンピック委員会との調整状況について
(6)その他
2.閉会中の特定事件審査(調査)事項について
(1)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の推進及びレガシーの創出・継承について
(2)スポーツ施策について
3.協議事項
(1)参考人の出席要請について
(2)次回委員会の開催について
田中優子 委員長
次に、(3)第十五回世田谷246ハーフマラソンについて理事者の説明を願います。
須藤 スポーツ推進課長
それでは、第十五回世田谷246ハーフマラソンにつきまして御報告をさせていただきます。
本件は、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない、こうした状況を踏まえまして、大変残念なんですけれども、十一月八日に開催を予定しておりました今年度の世田谷246ハーフマラソン、令和二年度の中止をすること、また、それに代わる新たなイベントとしての検討状況ということでの御報告をさせていただきます。
令和二年度に開催を予定しておりました世田谷246ハーフマラソンの概要は、2に記載のとおりとなってございます。
3の検討の経過を御覧いただければと思うんですけれども、実施に向けまして課題となりました項目は、(1)に記載のとおりとなってございます。①から、裏面をめくっていただきまして、⑨まで続いてまいります。
この中で、中止を判断いたしました理由としまして、(2)に理由を掲げさせていただいております。一つ目がスタート、それから走行時におけますランナーの密集、密接を回避することが難しいこと、それから、他の自治体のマラソンが、ここ最近になりまして、やはり中止が相次いでおります。こうした中で、申込みの集中ですとか、申込み後に中止となった場合に影響が大きいということで、今回の判断といたしました。また、皆様からも区議会で御意見いただいておりますけれども、単にイベントを中心とするのではなく、この246ハーフマラソンなどを楽しみにされていた多くの区民の方々に向けまして、コロナ禍においても実施可能なイベントを検討していきたいということで、その期間を確保するため、このタイミングで中止の判断をさせていただいたものになります。
(3)の令和三年度以降につきましては、この新型コロナウイルス感染症の感染状況ですとか、陸上関係の競技団体のガイドライン、こういったものを踏まえまして、実行委員会や関係機関とも協議しながら、開催に向けての検討をさせていただきたいというふうに考えてございます。
続きまして、4の新たなイベントの検討を御覧いただければと思います。新たなイベントということで、今後、世田谷246ハーフマラソン、こうしたマラソンにつなげていくことも踏まえまして、今年度、ハーフマラソンの実施予定日でありました十一月八日をベースといたしまして、駒沢オリンピック公園の陸上競技場ですとか、そうしたところで実施していくということの方向で検討を進めたいというふうに考えてございます。
イベントの内容といたしましては、オンラインツールの活用、それから三密などの感染防止対策、それからオンラインとオフラインといいますか、会場を組み合わせてという要素のイベントを検討させていただいております。
今の検討状況は、まだ仮にということになりますけれども、例えばスマートフォンの地図情報のアプリ等を活用いたしまして、インターネット上のアプリで登録していただいて、ウエブマラソンというものを実施している他の事例もございます。こうしたものの実施ですとか、あと駒沢オリンピック公園の陸上競技場を使いまして、三密を避けてランニングクリニックなどのスポーツイベント、それからまた、そうしたものに対しまして、リモートによる出演ですとか、それから動画配信など、会場とオンラインを組み合わせたようなイベントにしていきたいというふうに考えておりまして、コロナ禍においても実施が可能となるイベントを経費を抑えながら検討を進めたいというふうに考えてございます。
5今後のスケジュールを御覧いただければと思うんですけれども、七月に予定しておりましたハーフマラソンの募集は中止をさせていただきまして、八月上旬までに新たなイベントの案を検討させていただきました上で、九月の本委員会に御報告し、十一月の開催を目指していきたいというふうに考えております。
田中優子 委員長
ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
あべ力也 委員
何度も提案をさせていただいている障害者の参加と障害者の皆さんとの協働したハーフマラソンの実現ということに関しても、オンラインという話は、今回の議会の中でも、各種イベントを中止するだけじゃなくて、それに代わるオンラインのイベントの開催というのは、それぞれのいろんな会派から提案もございました。一足飛びに中止ということだけではなくて、新たな試みとしてのオンラインでの各種イベントを開催をするという中で、逆に参加ということに関して、障害者の皆さんなんかが参加するということに関してはハードルが下がるということもあると思いますので、オンラインを活用した新たな試みをぜひしていただきたいと思いますけれども、障害者に関するオンラインの参加等も含めて、部長のお考えをお聞きしておきたいと思います。
内田 スポーツ推進部長
この間、いろいろ議会からは生涯スポーツの関係、あるいはオンラインの関係、広報の在り方、様々な御指摘をいただいております。旧来のやり方だけでは、なかなかその課題について解決できないところがございます。今回の新型コロナウイルスの関係で新しい生活様式が始まるというところがありますので、我々もイベント等について改めて見直すいい機会だというふうに思っております。
御指摘の障害者スポーツも含めて様々ありますので、そこの部分が全部ここで一つのイベントで解決するとは思っておりませんけれども、そういうことを視野に入れて、一つ一つ解決するように、障害者スポーツ、あるいは動画ですとか、そういう部分も含めて支援に入っておりますので、次回、九月のときには、こういう形で実施をしたいということでお示しをさせていただきたいと思います。
あべ力也 委員
よろしくお願いします。
それと、イベントが中止になったりした場合のお知らせの方法も検討していただきたいなというふうに思っています。特に今、御提案をしたイベント等のネットとか、そういうことの配信をしたりというようなことも、紙ベースよりは、例えばホームページ上にURLがあったり、そういうほうが入りやすかったりする場合もありますから、そういった新しい試みの中でも、お知らせの仕方とか、そういうこともぜひ検討していただきたい。
世田谷区も、今、コロナ対策で、LINEでお知らせをしたりとかというようなことも始めておりますけれども、様々な区民の皆さんが活用しているSNSであったり、世田谷区のホームページであったり、LINEであったり、最近はズーム会議なんかも使っているようですけれども、そういったいろいろな入り口をいろいろ用意をしていただいて、区民の皆さんが参加しやすい環境整備もぜひしていただきたいと。これも要望ですけれども、そういう環境整備についても、御返答いただけるとありがたいんですけれども。
内田 スポーツ推進部長
246ハーフマンソンは非常に人気の高いスポーツのイベント、競技だというふうに思っております。参加者も、区民だけではなくて、区民以外の方も参加をしていただいている、あるいは外国の方にも参加していただいているという部分がございます。
まず、「区のおしらせ」ということで、六月二十五日号に中止ということで、紙面を使って、区民の皆様に御報告をしたいというふうに思いますし、今、御指摘をいただいたホームページ等々、ここの部分につきましても、いろんな方がどういう手段で情報を取るかという部分がありますので、できる限り、SNS等々も含めまして、そこの部分で情報の提供をしたいというふうに思っております。情報の提供、あるいは広報の在り方なんですけれども、今、これから新しい企画案を練って、議会にもお示しいたしますけれども、その事業、イベントにつきましても、多くの方が知ってもらえるような工夫をさせていただきたいと思います。
あべ力也 委員
ぜひお願いします。どうしても、やっぱりオンラインのイベントをやるといった場合には、お知らせも、オンラインに入っていくのには、電子情報から入ったほうが入りやすいという部分がありますよね。例えばメールとかそういうもので、電子情報で来たもので、そこでクリックしたほうが入りやすいという現状がありますから、その辺の情報発信の在り方も、ぜひ工夫、検討していただいて、よりよいオンラインのイベントを実現できるように取り組んでいただきたいと要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。
あべ力也 委員
今、他委員の質問で、ちょっと分からなかったことがあるので、追加で聞きたいんですけれども、ウエブマラソンというのは、バーチャルじゃなくて実際に走るということなんですか。
須藤 スポーツ推進課長
こちらはスマートフォンの位置情報サービスを利用して、その位置情報が動いた距離と時間を測定して、それを記録していくというような仕組みだというふうに伺っています。
あべ力也 委員
そうすると、ハーフマラソンの大会としては実施をしないけれども、バーチャルのウエブマラソンの場合は、いついつ、いつからウエブマラソンをやりますよといったときに、世田谷区内で走るランナーが、いろんなところで走る方がいっぱいいるということでいいんですか。時間は関係ないということですか。参加日時は関係なく、ウエブマラソンは参加ができるということなんですか。それとも、用意ドンで、いついつ、何日の何時からですよという形にするのか、それによっては、区内で走る人が、ハーフマラソンも相当数の参加者がいらっしゃるわけですよね。大会としてはやらないけれども、世田谷区内ですごい数のランナーが一どきに走るというのも、ちょっとどうなのかなと思うので、実際、開催するといった場合のウエブの日時なり何なりというのは、どういうふうになるんでしょうか。
須藤 スポーツ推進課長
こちら、先ほどちょっと説明が漏れていまして、例えばその日を決めるということよりは、一週間とか二週間とか、ある程度の期間を定めて、その中に御自身の周りで、自分で必要な距離を走れるところを走っていただくというような形のマラソンになりますので、場合によって、世田谷区外から御登録されるようであれば、その当該自治体において、御自身が周りで走られるというようなイメージの参加の方法になります。やり方はいろいろありまして、この時間内に距離を走ってくださいというやり方もあるんですけれども、そうしますと、やっぱり参加者が一斉に多くどこかで動いてしまいますので、ある程度必要な期間を取って、その期間の中で御自身のペースで走っていただいて、登録していく、そういう形を想定はしております。
内田 スポーツ推進部長
課長が説明したとおり、前提をどうするか、期間をどのくらい設けるかなんですけれども、一点、留意しなければいけないのは、どういう場所を走るかというところで、制約を設けないということになると、いわゆる車が走るような、あるいは交差点が多いような安全面のところをどういう形で配慮すべきなのか、そこの部分は、実際にやった名古屋がありますので、そこの部分を確認しながら、安全で健康のためにやっているのに事故が起きたということになりますと、マイナスになりますので、そこの部分も含めて検討させていただきたいと思います。
あべ力也 委員
実際のハーフマラソンのときには警備員も配置をしたり、警察と協力をいただいたりという安全上の対策を様々講じながらやるわけですけれども、このウエブマラソンというのは、あくまでそれぞれの自己責任ということになるでしょうから、その上で、ウエブマラソンでも開催をするのは行政である世田谷区ということになれば、それなりの安全対策をしっかり周知をしていただいて、開催をすると。期間を大分多く取って、そんなに区内で同じ時間に走っている人がいっぱいいたりとかというような状況とか、交通とのいろいろ問題とかも、走るということになるとありますから、その辺も含めて、実際の実施に向けたいろいろな条件整備をしていただきたいと要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。
田中優子 委員長
それでは次に、(5)アメリカオリンピック・パラリンピック委員会との調整状況について理事者の説明を願います。
中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長
それでは、アメリカオリンピック・パラリンピック委員会との調整状況につきまして報告させていただきます。
1のキャンプ期間についてでございます。東京二〇二〇大会の延期に伴い、来年度の東京二〇二〇大会時のキャンプの実施につきまして、アメリカオリンピック・パラリンピック委員会、USOPCから、今年度、実施を予定していた期間をベースに、来年、キャンプを実施したいとの申出があり、現在、新たな実施期間について協議を進めているところでございます。
次の(1)の期間でございます。表を御覧ください。上段に東京二〇二〇大会、下段にアメリカキャンプ、それぞれ変更前、変更後の表となっております。
まず、東京二〇二〇大会につきましては、約一年間延期し、曜日、期間を変えずに日付が一日前倒しとなっている状況でございます。アメリカキャンプにつきましては、変更前が七月四日から八月十五日、こちらをオリンピックチーム期間としまして、陸上競技場のみ八月二十七日までパラリンピックチームが使用するという予定でございました。新たに来年度の日程でございますが、スタートは同じ七月四日から八月十六日までの一日の延期、陸上競技場につきましては、パラリンピックチームといたしまして八月二十八日まで、こちらも一日の延期というところで現在調整を進めているところでございます。対象施設については、変更ございません。
次に、(2)の新型コロナウイルス感染症防止対策についてでございます。現在、大蔵運動場及び大蔵第二運動場で実施しております換気、定期的な消毒、受付の飛沫防止シート、消毒用アルコールの設置など、現在実施している対策を念頭に説明するとともに、キャンプ期間中の感染防止対策につきまして、区とUSOPCの役割分担、こちらを含めて、今後協議を進めていくというものでございます。
次に、2の交流事業についてでございます。現在、アメリカ選手が来日できない状況下にございます。今年度につきましては、新たな生活様式を踏まえ、特に子どもたちを軸に昨年実施しましたレター交流ですとか動画配信等、また、オンラインを活用した交流事業の実施につきまして、現在、USOPCと協議を進めているところでございます。
次に、3の今後のスケジュールでございますが、まず、キャンプ期間につきまして、七月中に決定をしたいと考えてございます。次に、九月の当委員会におきまして交流事業の進捗状況について御報告させていただきたいと考えております。
田中優子 委員長
ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
あべ力也 委員
先日、JOCが来年に延期になったオリンピックの開催に関して、様々会見を森会長がされておりましたけれども、いわゆる華美な今までの大会のようなことではなくて、そういうことを見直しながら大会実施をしたいというようなお話しをされておりました。華美なということが、どの内容が華美なのかということも、もちろん考えなくちゃならないでしょうけれども、いずれにしても交流事業であったり、そういうものに影響をしないということではないのかなというふうに私は報道を聞いていたんですけれども、その点に関しては、JOCのほうから、JOCはそういう会見をしているわけですから、関係する自治体であったり、ホストタウンになっている世田谷区も含めた自治体に、実施に当たっての変更点とか、そういうことに関しては、報告があったのでしょうか。それに対する情報等に関しては、どういうものをお持ちでしょうか。
中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長
先日の六月十日にIOC理事会に出されたということで、ロードマップのほうが現在報告をされているところでございます。その中にありましたのが、まずは競技スケジュール、会場の調整を六月までに実施するというところ、またサービスレベルの大枠合意、今後どのようなものにしていくか、それとまた延期の課題に対するものを七月から八月にかけて実施するということ、また、コロナ対策につきましては、九月から十二月にかけて検討を開始するという状況でございます。
また、それぞれ実施しようとしている機運醸成等のイベントにつきましては、検討項目として挙げているという状況で、今後、何をどのようにというような指針というのはまだ出てきていない状況でございまして、私ども、東京都を通じてその情報をいただけるよう、今、情報提供の依頼をしているところでございます。
あべ力也 委員
そうすると、当初、例えば世田谷区で予定をしていたパブリックビューイングであるとか、世田谷区単独でいろいろ考えていたものもありますよね。そういうものも、場合によってはいろいろ見直しが行われる可能性もあるということなんでしょうか。それとも、大会の運営とか、そういうことに関しての変更であって、協力をいただく自治体とかのイベントとかということには影響しないというふうに考えたらいいのか、その辺は、部長、どうなんですか。
内田 スポーツ推進部長
今の状況で申し上げますと、いわゆる簡素なということで、新聞報道等で出ているのが開会式等々ですとか、あと聖火リレー、オリとパラがありますけれども、どうするんですかというような話が出ている状況でございます。
世田谷区が実施をしようとしている、例えばコミュニティライブサイト、今回、減額ということにいたしましたけれども、こういう部分につきましても、前提として、いわゆる東京都なり組織委員会が補助スキームをつくっていますので、そこのスキームというのが、現行どおり、来年度も同じような形になるのか、違うのかということも出てきます。したがって、財政的な支援も含めて、どういう形でするのか。あるいは枠組みも、今までどおりの枠組みでいいのかどうかというのはまだ示されてきておりませんので、そこの部分を含んだ形で、区の財政状況も見ながら、一つ一つ判断していくというところでございます。
そして、もう一つの交流事業なんですけれども、これはJOC云々というよりは、コロナ対策ということで、私どもが当初考えていた子どもたちとの交流という部分がございますけれども、そういう部分が対策上うまくできるのか、あるいは考えているものと違う形をやらなきゃいけないのかという部分は、私どもも考えなければいけないし、USOPCと交流事業を実際にアメリカの選手がこちらに来たときに、どういう交流の仕方であれば、対策上、できるのかというものは詰めていかなければいけないと考えております。