令和2年4月22日 文教常任委員会

開催日4月22日(火)14時

1. 報告事項
(1) 区立小・中学校の校務用パソコンの入替え等について
(2) 令和2年度川場移動教室について
(3) 令和2年度の学級編成について
(4) 世田谷区立池之上小学校改築基本構想について
(5) 区立小学校指導者用デジタル教科書(教材)の購入について
(6) 世田谷区立教育総合センター新築工事について
(7) 新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について
(8) その他

2. 資料配布
(1) 令和2年度幼稚園、小中学校周年行事の日程
(2) 令和2年度 学校を地域で支えるしくみ
(3) 新・才能の芽を育てる体験学習

2. 協議事項
(1) 次回委員会の開催について

平塚敬二 委員長

本日は報告事項の聴取等を行いますが、まず、議事に先立ちまして、四月一日付で理事者に人事異動がございました。お手元に文教領域の管理職一覧をお配りしておりますので、御確認いただきますようお願いいたします。
なお、担当書記も変更しておりますので、御承知おきください。
また、委員会の運営に当たりましては、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防止する観点から、適宜、理事者の入替えを行うとともに、理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたしたいと思います。
なお、会場が広くなっておりますので、発言する際の声は、大き目でお願いをいたします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)区立小・中学校の校務用パソコンの入替え等について、理事者の説明をお願いします。

會田 教育総務課長

区立小・中学校の校務用パソコンの入替え等について御説明いたします。
なお、本件は、第一回区議会臨時会の契約案件でございます。
1主旨でございます。校務用パソコンは、区立小中学校の常勤の教員及び栄養士に一人一台、及び非常勤教員、栄養士に対し、各校三台ずつの共用機を配置し、児童生徒の成績管理や進路指導その他の業務に使用しているものです。OSがウインドウズ7の校務用パソコンについての入替えを行うとともに、教員数の増加等に対応するための購入を行います。
2の設置場所です。区立小中学校、教育センター及び区役所となっております。
3の購入機器についてです。ノート型パーソナルコンピューター、千三百台です。
4の契約金額でございますが、入札のほうを終了しておりまして、九千七百四十六万一千五百四十円でございます。契約の相手方、納期は、記載のとおりでございます。
5の今後のスケジュールでございます。第一回区議会臨時会に契約案件として上程し、令和二年八月から九月に各設置場所への配置をしていく予定でございます。
説明は以上でございます。

平塚敬二 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

今、コロナウイルスの関係があって、小中学生の子どもたちに向けたオンライン授業というのが一つ注目を浴びておりますが、そのオンライン授業をやるに当たってはやっぱりパソコン等を使うと思うんですけれども、これはそういった用途ではなくて事務用のパソコンということでしょうか、それが一点。
それと、オンライン授業に向けた区の対応とかというのがちょっと報道になっていましたけれども、それについては、新たなそういう機器とかの検討をされているのかどうかということもついでに伺いたいと思います。

會田 教育総務課長

まず一点目でございますが、こちらにつきましては、こういった事務といいますか、校務用ということで、校務のシステムが動くこと、それから、ウインドウズの様々なワード、エクセル等が使えること等の規定がありますので、そういった規格で考えている、また、セキュリティーについても指紋認証等を行うというような様々な要件を備えたものということでございます。
御質問の二番目の今話題になっていますオンライン授業等につきましては、ある意味、またウエブブラウザ等が使えるものというものでは、かなり違うものと考えておりまして、そちらについては後半でまたお話が出てくると思っておりますが、こちらにつきましては、要件が大分違う、また金額も変わってくるものということで考えております。

平塚敬二 委員長

先ほど言ったオンラインのほうは(7)でやりますので、よろしいですか。

あべ力也 委員

では、(7)のほうでやるみたいなので、そのときにまた伺います。

平塚敬二 委員長

次に行きます。(2)令和二年度川場移動教室について、理事者の説明をお願いします。

田中 学務課長

それでは、令和二年度川場移動教室について御報告いたします。
まず、1の川場移動教室についてですが、川場移動教室は、子どもたちが川場村の自然や文化に触れ、集団生活と様々な体験活動を通じて豊かな人間性を培うことを目的に、区立小学校五年生を対象に、授業の一環として、昭和六十一年度より例年二泊三日で実施をしております。
次に、2の川場村の空間放射線量の状況です。川場村内の空間放射線量は低減傾向にあり、群馬県立県民健康科学大学杉野准教授による二泊三日で受ける外部被曝線量の試算結果では、健康に影響を及ぼす量ではないとの評価を受けております。
次に、3移動教室の実施についてです。空間放射線量の状況や専門家による線量評価結果などから、区長を本部長とする世田谷区放射線等対策本部において、移動教室を安全に実施できると判断したところでございます。なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえて、今後、実施の可否及び時期を決めてまいりたいと考えております。
御報告は以上でございます。

平塚敬二 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

この放射線量等について、専門家の評価を受けている、評価結果があるということですけれども、それは後から資料で頂けますか。

田中 学務課長

資料につきましては、保護者の方等にも毎年配布しているんですけれども、予定というものですが、そちらのほうについてはお渡しできると思いますので、後ほどお渡ししたいと思います。

平塚敬二 委員長

それでは、(7)新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について、理事者の説明をお願いします。

會田 教育総務課長

新型コロナウイルス感染症への教育委員会事務局の対応状況について御説明いたします。
資料を御覧ください。1として、区立小中学校の休業期間でございますが、現在、三月二日から五月六日までという予定で休業しております。
2学校休業の長期化による学習課程や学校行事への影響でございます。(1)学習課程への影響でございます。学校休業期間の長期化により授業時数の不足が見込まれ、土曜授業の増や夏休みの短縮など検討しているところでおります。また、学校休業がさらに長期化した場合については、文部科学省の通知に基づき、家庭での学習を授業として取り扱うことなどを検討しております。学校休業が五月六日までの対応の例を以下に記載しているところです。
(2)学校行事等への影響でございます。①から⑩まで記載してございますが、まず入学式・一学期の始業式は延期、②運動会・体育祭については、一学期中に実施予定のものは二学期以降に延期し、時間短縮を検討、③移動教室・修学旅行は、同じく一学期中に実施予定のものは二学期以降に延期または中止、④校外学習(地域学習)につきましても、二学期以降に延期または中止ということです。また、⑤古典芸能鑑賞教室(小学六年生)、歌舞伎鑑賞教室(中学三年生)については中止ということでしております。⑥全国学力・学習状況調査(国)、児童・生徒の学力向上を図るための調査(都)でございますが、こちらについては中止と決定しております。⑦学習習得確認調査でございますが、裏面を御覧ください。一学期中に実施予定のものは二学期以降に延期でございます。⑧オリンピック・パラリンピック競技の観戦につきましては、延期ということになります。⑨小中学生の海外派遣事業につきましては検討中でございますが、恐れ入りますが、別紙1のほうに詳細を記載しておりますので、こちらを御覧いただけますでしょうか。1、派遣予定先の状況ということで、オーストリア・ウィーン市ドゥブリング区からポートランドまでの現在の状況について記載しているところでございます。
2派遣する小中学生の選考状況でございますが、ポートランドへの派遣者については二次選考を完了しているが、最終選考については保留しているという状況です。また、その他の派遣者については一次選考を完了し、二次選考は未実施の状態というところでございます。
本文のほうにお戻りください。⑩部活動(中学校)については、部活動も現在、休止中でございます。
3休業期間中の子どもたちへのケアでございます。(1)居場所等の確保でございますが、①新BOPでございます。四月六日から五月六日まで運営を休止。ただし、学童クラブにつきましては、社会機能を維持するために就業を継続する家庭の児童については利用可ということにしております。②中学校の校庭開放でございます。こちらにつきまして、三月二十四日から四月四日までのものですが、区内全二十九中学校の校庭を開放いたしました。
(2)心のケア、福祉部門との連携でございます。①スクールカウンセラーによる相談(学校)・教育相談員による相談(教育相談室)ということで、保護者、児童生徒に対する継続的な周知を実施しているところでございます。
②教員による健康状態等の把握ということで、学校休業中の電話連絡や家庭訪問、登校日におけるやり取りなどを通じて、子どもたちの健康状態の確認を行っているところでございます。
(3)学習支援でございます。①教科書等の配布につきましては、四月中旬に教科書や副教材などを配布するとともに、各学校でプリント等を配布するということを実施しているところでございます。②ICT環境を活用した学習支援、四月中旬からということでございますが、学校ホームページや区ホームページを活用し、教材や学習のポイント、文科省のホームページ、活用できる学習ツールなどを紹介ということを行っております。
二枚目に行きまして、子どもの学びに役立つ動画を作成し、「せたがやまなびチャンネル」ということで、ユーチューブを活用して配信しております。
③家庭での学習の支援の強化でございますが、こちらは別紙2のほうに詳細を記載しておりますので、一番最後のページになりますが、こちらのほうを御覧いただけますでしょうか。1として中学生、(1)家庭学習支援のための環境整備ということで、こちらにつきましては、家庭にインターネット環境のない新一年生、これは次の小学校五、六年にも同じことが書いてありますが、新一年生と小学校五、六年生のインターネット環境のない家庭につきまして、区が購入するタブレット端末とモバイルWi―Fiルーターを貸出しするということで、昨日から申込み受付を始めたところです。
(2)想定する学習支援の内容でございます。①教科書に基づく学習の支援ということで、教科書を読んで課題に取り組ませるような内容のプリントを配布したり、それを回収し教員が確認、また生徒には学習のフォローを行ったり、また導入として、教員が教科の学習の仕方などを説明する動画を作成し、配信するというようなことを行っております。②学習支援ソフトによる学習支援につきましては、民間事業者から無償提供を受けることができるというところもありまして、ロイロ社のロイロノート・スクールを活用した学習支援を現在考えているところで、想定しているところでございます。③ドリルパークにつきましては、従来のeラーニングのアプリでございますが、こちらにつきましての学習支援を行ってまいります。④として、双方向授業について研究のほうを推進してまいります。
2小学校五・六年生につきましては、家庭学習支援のための環境整備は中学生と同様ですが、(2)想定する学習支援の内容ということで、教科書に基づく学習の支援ということで、同じようにプリントを配布、回収、教員が確認というようなこと、また導入として、教員が各教科の学習の仕方などを説明する動画を作成し配信するというようなことで、導入動画、プリントのやり取りということでつなげていくようなことを考えております。また、中学生と同様に、ロイロノート・スクールを活用できないかというところで検討しているところでございます。
小学校一、二、三、四年生につきましては、教科書に基づく学習支援をプリントの配布、回収を中心に実施しながら、ICT環境を用いた学習支援を補完的に実施していきたいというふうに考えているところでございます。
本文のほうにお戻りいただけますでしょうか。4、区立幼稚園・区立認定こども園における対応についてでございます。こちらにつきましては、この運営につきまして、令和二年三月二日から四月九日までは登園自粛の要請をお願いしました。そして、四月十日から五月六日までという予定で今、臨時休園というところでございます。また、区立幼稚園、区立認定こども園の始業式及び入園式も延期ということになりました。
(2)区立認定こども園多聞幼稚園(保育枠)の運営でございますが、こちらにつきましては、四月十三日から十九日まで登園自粛要請でございました。四月二十日から五月六日までの予定で臨時休園ということになっておりますが、こちらにつきましても、著しくふだんの生活に影響を来すと考えられるような保護者の方については応急保育を実施するという形で進めているところでございます。
5の学校施設開放の休止及び社会教育施設等の休業でございます。(1)小中学校の学校施設開放を五月三十一日まで休止、民家園、郷土資料館、図書館も五月三十一日まで休業、プラネタリウム、「Touch the World」についても五月三十一日まで休止、(4)ほっとスクールについては、学校休業期間と合わせておりますので、五月六日まで休止の予定でございます。
6公共施設の整備スケジュールの見直しでございます。今後の行政運営に必要な財源を確保するために公共施設整備を先送りするということで、弦巻中学校及び松丘幼稚園の改築についてはおおむね二年程度の延期、ただし、法適合化工事のみを令和二年度に実施する。そして、梅丘図書館の改築につきましては三年程度の延期ということでございます。
以上、現状について御説明させていただきました。緊急事態措置の適用期間等を考慮しながら、今後の状況に応じて適宜判断してまいりたいと考えております。
御説明は以上でございます。

平塚敬二 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

先ほどオンライン授業について伺ったんですけれども、世田谷区はオンライン授業に関しては検討中というようなマスコミでの報道がありまして、世田谷区の回答の内容として、スピーディーにオンライン授業の実施に必要な環境を整備できるかが課題だと、オンライン授業ツールの利用方法を、休校により在宅中の児童生徒、保護者にいかに周知し、活用してもらうのかというのが二番目の課題だというふうに説明をされているようですけれども、今説明にあった動画を作成してユーチューブを活用して配信をするというようなのが世田谷区が想定をしているオンライン授業という認識でよろしいんでしょうか。オンラインで授業というと、オンタイムでやるのが授業なのかなと思っていたんですが、ユーチューブの配信ということの認識でいいんですね。確認です。

會田 教育総務課長

御質問いただいた件につきましてですが、まずはとにかくできるところからどんどん始めていこうという考え方でやらせていただいておりますので、いわゆるオンライン授業といいますと、やはり双方向性を求められると思っています。動画の配信というのはある意味片方向ですが、まずはできるところからということでユーチューブのほうを始めさせていただきました。
今後につきましては、オンラインの授業といいますか、やっぱり双方向のやり取りが必要になってくるということでの今後のやりたいということでの想定する学習支援の内容ということで幾つか説明させていただきましたが、一つの鍵はやっぱり双方向ということかと思っております。

あべ力也 委員

二十三区では、港区が今、先行実施をしているということですけれども、いずれにしても、課長が言われたように、走りながら考えているというような状況でしょうけれども、いずれにしても、緊急事態宣言と学校が休校になっている状況の中で、子どもたちがあり余るエネルギーを外に行って活動したりとかということにならないように、やっぱり自宅にいていただきたいということで、いわゆるオンラインの授業というのは決め手になると思いますので、五月の上旬からということですけれども、なるべく早く実施をしていただきたいということは要望しておきたいと思います。
あと、港区は民間のオンライン学習サービスをできるようなサービスもやっているということですけれども、この点については世田谷区はどういうふうに考えていらっしゃいますか。学習を進めてもらうという意味で、民間のオンライン学習サービスをIDを付与して使えるようにしているというようなことも港区はやっているということのようですけれども、その辺はどうでしょうか。

會田 教育総務課長

ただいまの民間のそういった事業者のサービスというところですが、そういったところも検討してまいりたいと思いますが、そういったことは、今のところはまだ具体的には考えられていませんので、今後検討していきたいと思います。

平塚敬二 委員長

その他、何かございますか。

あべ力也 委員

政府も三密を防いで、なるべく人との接触を八割方ぐらい減らしてほしいというような要望をしているわけですけれども、教育委員会は公務の職場でありますから、こういう緊急事態においてそれに対応する仕事も様々多いと思うんですけれども、ただ、やっぱり接触を減らすという意味での職場のテレワークの推進であるとか、リモートワークの推進であるということは欠かせない今回の課題だと思いますけれども、現状として、教育委員会の職員が何人いて、そういうリモートワークをされているというのは、どれぐらいの方がされているんでしょうか。

淺野 教育総務部長

まず、その人数につきましては申し訳ないんですが、今手元に資料等がないのであれなんですけれども、教育委員会の中でも職場職場で、やはり今の時期の業務の量とか様々でございます。ですから、例えばですが、職場によっては自宅勤務ということで、そういった勤務ができる部分、それから資料等の読み込みで自宅でもできる部分とか、例えば異動してきたばかりの職員というのはマニュアル等を含めて勉強するのが大事、そういった職員がいる反面、職場に出てこないと仕事ができないところもございます。
そういった場合には、当然職員の御理解の上なんですけれども、土曜、日曜に振り替えてそちらで勤務するとか、あとは例えば在宅勤務の場合も、これは職場によって様々ですので、例えば週に一回程度にするとか、三パターンに分けてやるとか、五グループに分けて自宅勤務をする場合とかいろんなパターンがございますので、そちらについては密を避けるという意味を踏まえて各職場で適切に行っております。

あべ力也 委員

私の今の質問は、その適切に行っているという内容についての数字を聞きたかったわけですよ。だから、教育委員会の全体の職員のうちの何人ぐらいがテレワークが可能な状況なのかと。もちろん世田谷区の職場の現状から考えて、八割方休んでも仕事ができるというような現状ではないと思いますし、ただ、こういった危機的な緊急の状況の中でテレワークをできるような体制づくりも必要になってくる。今後そういうことも検討しながら、例えば今度、新しい庁舎の問題とかいろんなことも検討していかなくちゃならないと思いますので、まずは世田谷区の職員のテレワークの現状であったりということを伺いたいということですので、後ほどで構いませんので、今のテレワークの現状等をお教えいただければと思います。

平塚敬二 委員長

要望でよろしいですか。

あべ力也 委員

要望しておきます。

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日本テレビ「太田総理」「ズームインスーパー」、フジテレビ「スタメン」「スーパーニュース」、テレビ東京「みのもんたの代議士の妻たち大集合」、文化放送「吉田照美のやる気満々」「エコノミスト」「アサヒ芸能エンタメ」「女性セブン」、テレビ朝日「ワイドスクランブル」「ス−パーモーニング」などにあべ力也区議会議員が出演もしくは取り上げられると共に、明治大学でも地方行政の講演。