令和2年2月5日 オリンピック・パラリンピック等特別委員会

令和2年2月5日(水)午前10時

1.報告事項
(1)(仮称)上用賀公園施設整備事業基本構想(案)の策定について
(2)台風第19号に伴う二子玉川緑地運動場復旧作業の検討状況について
(3)「パラ駅伝2020」への出場について
(4)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるコミュニティライブサイトの検討状況について
(5)2020年の「オール世田谷」に向けた取り組みについて
(6)その他

2.協議事項
(1)参考人の出席要請について
(2)次回委員会の開催について

田中優子 委員長

それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)(仮称)上用賀公園施設整備事業基本構想(案)の策定について、理事者の説明を願います。

須藤 スポーツ推進課長

それでは、(仮称)上用賀公園施設整備事業基本構想(案)の策定についての報告をさせていただきます。
主旨のところをごらんいただければと思います。区では、上用賀公園の拡張用地の整備につきまして、平成二十九年三月に公園拡張用地の全体の基本構想といったものを策定いたしまして、その後、スポーツ施設を中心に、周辺住民の方やスポーツ施設の利用団体等へのアンケート、それから民間事業者へのヒアリングなどを行い、施設整備の検討を重ねてまいりました。
このたび、こうした結果を踏まえまして基本構想案をまとめましたので、御報告をさせていただくものとなります。
2の計画施設の概要をごらんいただければと思います。計画敷地は、所在地、上用賀四丁目、面積が約三万一千平米となっております。用途地域等の要件につきましては記載のとおりです。
恐れ入ります、資料の二枚目についておりますA3の上用賀公園施設整備事業基本構想案の概要をごらんいただければと思います。
まず、下段のスケジュールのところをごらんいただければと思うんですけれども、この上用賀公園の拡張用地の整備につきましては、平成二十六年度、国家公務員宿舎の跡地の取得を国に要望して以降、平成二十七年度に都市計画決定、二十八年度から三十年度にかけまして用地取得を行い、その間に公園全体の基本構想やスポーツ施設の整備状況をまとめた上、昨年度から二カ年かけまして施設整備の基本構想の策定をしてまいりました。
この間、民間活力のサウンディング調査ですとか、区民スポーツ団体のアンケートなどを実施いたしまして、このたび基本構想案としてまとめましたので、本日の御報告ということになってございます。
上段をごらんいただければと思います。まず左側です。計画条件といたしまして、拡張計画地の位置づけ、それから敷地の条件など、続きまして、スポーツ施設に関しての地域住民やスポーツ施設の利用団体の方からのアンケート調査、また民間事業者からのサウンディング調査の結果をそれぞれ整理させていただきまして、中央にあります計画課題とさせていただいております。
計画課題につきましては、既存の緑、地形を生かすことから、官民連携の整備手法といったことまで記載のとおりの内容とさせていただいております。
こうした課題等を踏まえまして、一番右側になります。今回基本方針ですとか、施設整備の考え方を案としてまとめさせていただきました。基本方針につきましては、三点大きくございまして、安全・安心の公園づくり、みどりをつなぎ、広げる空間づくり、スポーツを中心としたレクリエーションの空間づくりということで、以前策定した公園全体の基本構想の内容を引き継がせていただいております。
施設整備の考え方というところなんですけれども、主要な施設として、体育館ですとか多目的広場といったスポーツ施設、それから防災の倉庫、広場といった防災施設、スポーツと防災施設の配置、こういったものを踏まえての検討ということに今後なりますけれども、各種広場ですとか園路、駐車場、トイレといった公園施設を考えておるところでございます。配置につきましては、後ほど別の資料で御説明をさせていただきます。
下段の事業手法についてですけれども、民間活用のサウンディング調査におきまして、整備につきまして民間事業者の参入の可能性があるということで、今回、民間事業者の整備、運営によりまして、経費面での一定のメリットが得られる。それから、提案、ノウハウの活用により新たなサービスや付加価値の期待がされる。こういったことから、来年度、二〇二〇年度にPFI等の導入可能性調査というのを、政策経営部が中心となりますけれども、そちらのほうで実施をいたしまして、さらなる検討を重ねまして、従来手法のやり方、それから、このPFI等のやり方というところを来年度判断してまいりたいと考えてございます。
今後のスケジュールの部分を下段のところに記載させていただいております。点線が入っている真ん中より右側の部分になります。二〇二〇年度に今回の基本構想案を踏まえまして基本計画を策定する。こうした中で、PFI等の導入可能性調査を実施させていただき、民間事業者の参入をより現実的なものとするための事業協力者の選定、こういったものとあわせて実施をいたしまして、住民の方々の意見を聞きながら、最終的に事業手法も含め判断をしてまいりたいと思います。
その結果によりまして、従来手法、またはPFI等の官民連携手法、それぞれで進むスケジュールが異なりますので、二段記載をさせていただいております。こうしたスケジュールで進む予定としております。
基本構想の冊子の後ろのほうからおめくりいただきまして、二一ページをごらんください。カラーのものになりまして、施設の配置、ゾーニング案となってございます。
三案、今回提示させていただいております。まず、一案目といたしまして、体育館を右側の世田谷通り側に配置し、敷地全体の中央部分に多目的広場を設置するというのが、ゾーニングの①案になります。また、ゾーニングの②案、二二ページ右側に行っていただきまして、こちらは多目的広場と体育館の位置を逆転させた形。一枚めくっていただいて、二三ページになります。こちらは、多目的広場は先ほどの②案と同様世田谷通り側なんですけれども、体育館を敷地全体の左下のほうに持ってきての③案ということでの提示を、今回基本構想としてさせていただいております。こうしたものの配置も含めまして、今後住民の方の意見を聞き判断をしてまいりたいと考えてございます。
説明は以上です。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

昨年いろいろ災害があって、世田谷区の災害対応ということでいろいろ方針を打ち出したり、計画をしているわけですけれども、避難所の問題とか、さまざまな課題がある中で、新しく施設を整備していく上で、災害に対する視点というのをしっかり入れていただいて、例えばこれだけ広大な敷地で整備をしていくからには、災害対応ということもしっかり考えてやっていただきたいと思います。
それと、これはもう基本構想じゃなくて、基本計画にことしからなるんですよね。だけれども、ちょっと聞きたいのは、そもそもここは公務員宿舎で、ここで生活して居住していた方というのが相当な数がいらっしゃったんですよね。それで、そこが全てなくなってしまうということになると、地域で生活をしている消費者の数がぽんと減るというようなこともありますし、地域の中でのここの考え方そのものがすごく地域に影響してくるということもあるんですけれども、スポーツ施設と、あと公園ということで今まで考えてきているわけですが、世田谷区としては、そういう施設だけじゃなくて、ここに居住のスペースというのも考えてもよかったんじゃないかと僕は思うんですけれども、そもそもが公共住宅というか、公務員宿舎があった場所ですから、もともとの居住者は、ここは全部でどれぐらいいたんでしたか。世帯数はどれぐらいあって、ここに住んでた方はマックスでどれぐらいいたんですか。

須藤 スポーツ推進課長

済みません。ちょっと今承知しておりませんので、後ほどお知らせをさせていただきます。

あべ力也 委員

ですから、もちろん施設としてスポーツ関係施設ということで、世田谷区も人口が多い割に、公共スペースというのがなかなかないので、公園とかスポーツ施設を地域につくってほしいという要望というのは今までたくさんあったわけで、国のそういう使用の転換によって、世田谷区が使える用地ができたということは大変いいことなんだけれども、それだけじゃなくて、せっかくある公共スペースだから、例えば今、区営住宅なんかが大変いっぱいですよね。そういうのを、もともとここに居住していた人数とかを考えると、公共住宅とかも検討できたんじゃないかと思うんだけれども、そういう考え方というのはなかったんですか、部長。

内田 スポーツ推進部長

今回の大きな災害がございまして、その前からここの土地、約三万一千平米ございますけれども、ここは防災というところが結構色強く出ておりまして、補助金についても国のほうから防災というところでお金をとっている面があります。
防災の部分と、先ほど方針のところで申し上げた安全安心というところは、例えば広域的なまちづくりはどうするのか、ここの部分を空間として、災害があった場合に何にどう使うんだという部分と、あとは、世田谷区としてスポーツの施設が非常に少ないというところがありましたので、区民の方、団体の要望等も意見も踏まえつつ、今回こういう施設はどうかというところでお示しもしたところです。
規模等につきましては、プラス付帯の部分を何にするのか、収益施設をどうするのかというのは今後の話になりますけれども、まず基本としては、補助金もとっている災害というところで視点を当てて、プラス、スポーツというところ。あとは、ここは今、公園が既に開設しているというところがありますので、そこプラス三万一千平米ですので、公園として一体としての整備というところで考えていきたいと思います。
いろいろ御要望はあるんですけれども、まずは基本としては防災というところからスタートしていきたいと考えております。

あべ力也 委員

世田谷区は公共施設整備方針がありますよね。それで、近年になって方針を見直して、限られた資産を有効活用していこうということで、公共施設に関しては、いろいろな施設を一緒にしましょうというようなことをやってきていますから、地域で必要な施設をぜひしっかり調査等もしていただいて、せっかくつくる公共施設ですから、いや、あれはつくっておけばよかったなということではなくて、例えば福祉的な施設であったり、そういうものと一緒にできたほうがいいので、所管がどうもスポーツとみどり33推進担当部になっているので、それを横断的にいろんなものを複合施設として検討していくというのがちょっと難しい部分もあるのかもしれませんけれども、少しその可能性も探っていただきながら、ああ、あのときこういう方針でつくっておけばよかったということがないように、ぜひ共同施設としての考え方も取り入れていただきたいというふうに要望しておきたいんですが、部長どうですか。今の段階でそういう可能性はあるんですか。

内田 スポーツ推進部長

まず補助金の話をさせていただきましたけれども、ここは公園という位置づけがありますので、そういった場合、公園の中でできる上物というのは限られている。面積もそうですし、そこの中でどういうものを建てていくのかというところがあります。
これから基本計画の中で住民説明等々いたしますけれども、基本の部分は災害と、やはり既に公園がありますので、そことの一体的な整備プラス体育施設等のスポーツというところを基本として、プラス、ここは構成施設ということでさまざまな打ち合わせのスペース等々がありますので、そういう中で、区民の方等の御意見を聞きながら調整をしたいと思います。

あべ力也 委員

今、渋谷区が宮下公園の整備で民間活力を入れながら大変ユニークな開発をやっていますけれども、これに劣らないような発想で、ぜひいろいろ考えていただきたいと思うんです。
部長が言うように、補助金の関係とか、そういうことでいろいろ制約はあるんでしょうけれども、せっかく使えるスペースで、これだけ広大なスペースというのは今ないわけですから、その中で公園という縛りがあったり、スポーツ施設という縛りがあるのであれば、その中でどこまでできるのかということをしっかり考えていただきたいと思うんですね。
駒沢公園なんかは、実際に民間の事業者を取り入れて、カフェスペースがあって、すごく今繁盛していて成果もあるようですから、公園という中でどういうことが区民サービスの中で提供できるのかということを、固定的な考え方だけじゃなくて、あらゆる自治体でやっていることとか、駒沢公園は東京都がやったんですよね。あとは、渋谷区の宮下公園の問題とか、さまざまいろいろ検討していただいて、この上用賀の土地はフラットな土地ですけれども、どういうことが可能なのかということをしっかり検討していただきたいと要望しておきます。よろしくお願いします。

あべ力也 委員

アンケートを見ると、上用賀公園のスポーツ施設に関するアンケートというのがあって、アンケートでは、「したいスポーツ」と書いてあるんだけれども、世田谷区の実際のスポーツ人口というんですか、競技種目によって、そのスポーツをやっている方の人数というか、人口を把握していると思うんですけれども、その中で特に施設的に充実しているものと不足しているものを役所としては把握していると思うんですよね。
その点については、例えばサッカー施設がないとか、テニスの施設をもうちょっとつくってほしいとか、この間さまざま区民要望があったと思うんですけれども、それを今回のこれだけ広い敷地で、スポーツ施設に特化した、ある意味、公園とスポーツ施設に特化した施設を整備するということなんですから、その点、今まで足りないと言われていた部分に関して、この施設整備において、そこを充足していくというような考え方も私は必要だと思うんですが、この点については、今回の基本構想なり、基本計画に検討の素材として盛り込んでいくおつもりなのかどうか伺いたいと思います。

須藤 スポーツ推進課長

こちらの概要版でもちょっと整理させていただいておるところですけれども、実は平成二十九年度のときに、上用賀のここの拡張用地において、スポーツ施設の整備のまとめというのを一旦させていただいた中で、概要版の左上の計画条件のところに、スポーツ施設の現況を、字としては少ないんですけれども、中規模体育館の不足ですとか、屋外グラウンドということで、今あべ委員がおっしゃっていただいたように、これまでスポーツ施設整備方針は持っていますけれども、その方針の中で足りないと言われているものを一旦整理させていただきました。
その上で、今回そういった中での体育館とグラウンドという要素がありましたので、そこを基本として今回の基本構想等を策定させていただいているという状況ですので、今後そこのところを、再度、区民ニーズも含めて確認をした上で整備はしていきたいというふうに考えてございます。

あべ力也 委員

オリパラを境に、また世田谷区でのスポーツ人口というのはふえていくと予想もされますし、競技自体をやる方がふえれば、どうしても提供する場所ということになってきますので、その辺の区民動向等、意識調査等も含めて、どういう施設をつくれば区民ニーズに合うのかということもしっかり検討していただきながら、今、体育館とグラウンドと言ったけれども、グラウンドもいろんな仕様があるでしょうから、この競技には使えるけれども、これには使えないとか、体育館もそうですね。いろいろ仕様があるので、どういうつくり方をすれば、さまざまなニーズに応えられるのかということをしっかり適格に設計等に反映をしていただきたい、これも要望しておきたいと思います。

田中優子 委員長

では次に、(2)台風第十九号に伴う二子玉川緑地運動場復旧作業の検討状況について、理事者の説明を願います。

須藤 スポーツ推進課長

それでは、台風第十九号に伴う二子玉川緑地運動場復旧作業の検討状況についての御報告させていただきたいと思います。
主旨をごらんいただければと思います。台風十九号による二子玉川の緑地運動場の復旧につきましては、昨年の十一月、十二月と当委員会に御報告をさせていただいております。今回、昨年の第四回定例会におきまして補正予算を議決いただきました災害復旧の工事及び今後の復旧作業につきまして、検討状況をまとめたので御報告させていただくものとなります。
2のこれまでの経過をごらんください。こちら、台風十九号による全面冠水がありまして、その後、十一月下旬にかけまして、通路それから災害復旧のための搬路となります園路の復旧工事を実施させていただきますとともに、フェーズ2ということで、施設の一部を災害復旧するということの実施検討を、それからあと補正予算の提案といったことを並行して、国庫補助の申請の準備も進めてまいりました。
その結果、十二月下旬に国庫補助の申請が受理されまして、これに伴いまして、フェーズ2の工事の仕様が確定したという状況になってございます。一月下旬にかけて、この工事の発注、それから契約締結をさせていただいたという状況でございます。
3災害復旧工事(フェーズ2)についてということで、別紙2としてA3の配置図をつけさせていただいておりますので、ごらんいただければと思います。
右のほうにあります濃いグレーの部分なんですけれども、こちらが今回の災害復旧の工事の対象範囲となってございます。工事の細かな概要につきましては、別紙1、それから別紙3のほうを後ほど御確認いただければと思います。
表紙に一旦お戻りください。3の(4)になりますけれども、今回の工事の工期は六月三十日までということで、契約の相手方として奥アンツーカという事業者となっております。
(7)その他のところをごらんいただければと思います。本件は、土砂の撤去とスポーツ施設という二種類の工事がございまして、国庫補助の申請によりまして、当初予定をしておりました発注時期より発注がおくれてしまったという状況がございます。また、出水期となります六月より前に、早い段階で工事を完了することが必要であったため、工期の短縮として、この二種類の工事を一括で発注する必要性が今回生じました。これによりまして、当初予定していた契約金額が、両方合わせまして一億八千万円を超えることになりまして、本来であれば議会の議決により契約を締結する案件となりますけれども、必要な工期を確保する中で、議会の開催をお願いするいとまがなかったということで、区長の専決による契約の締結をさせていただいて、令和二年の第一回の定例会に専決処分の承認をお願いするという議案を提出させていただきたいというふうになったものでございます。
裏面をごらんください。その他の復旧作業といたしまして、二点ございます。まず、砂利が多く堆積しておりますサッカー場のB面及びピクニック広場につきまして、重機を利用してこれらを取り除くことが困難な砂利を拾う作業を、スポーツ振興財団が中心となりまして二子の運動場を利用しておりますサッカー協会さん、それから世田谷区のラグビー協会さんの御協力を得まして、ボランティアによる復旧の作業を実施していきたいと考えてございます。日時は二月九日の日曜日、人数としては三百名から四百名の方が御参加いただけるという予定となっております。
次に、指定管理者による復旧作業ということで、十二月の球技場の暫定利用ということで御報告させていただいたのと同様に、指定管理者が年間で維持作業として実施している範囲で、少年野球場のB面やサッカー場のB、C面、それから、ここで使われますトイレとかもあるので、水道の水道栓、こういったものを直したり、駐車場の料金小屋の復旧を検討、実施をしていく予定となってございます。内容につきましては記載のとおりでございます。
今後の予定なんですけれども、別紙3のカラーになっておりますものをごらんいただければと思います。別紙3のグレーになっている部分は、以前ちょっと御説明をさせていただいて、第四回定例会で補正予算を議決いただきました災害復旧の工事として実施をしていく部分になってございます。ベージュの色で示したところが、今回指定管理者による維持管理の作業。それから、黄色の部分は利用再開のめどを示したものとなってございます。
今後なんですけれども、こうした復旧の作業と並行いたしまして、最終的な第三フェーズに向けまして、今回の被害を受けての今後に向けてのリスク、それから課題の整理の検討を行いまして、残りの施設の復旧を含めまして、区議会に御報告をさせていただきながら、区民の方が一日でも早くスポーツ施設を利用していただけるよう検討を進めてまいりたいと考えてございます。
説明は以上です。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

もちろん復旧作業を急がなくちゃならないということはあるんですが、今、課長が言われたように、今回復旧作業をして、その後また災害がないということはないわけですよね。その上で、急ぐということと同時に、今後また災害に遭った場合、災害に強い施設をつくらなくちゃならないという目線も必要だと思うんですが、復旧を急ぎながら、災害に強い施設整備ということに関しての視点は、どういうふうにやられるんでしょうか。

内田 スポーツ推進部長

今回のような大規模な災害が来ないとは限らないし、来るという前提で考えなければいけないというふうに思っております。
そのときに、砂ですとか、瓦れきというのをとめることは、現実的に物理的にはかなり難しいですね。そうしますと、砂と瓦れきはもう来るものは来て、いわゆる河川敷、大雨が降ればそこは水が来るところになります。
問題は、スポーツ施設のフェンスですとか、そういう安全面で、どうしてもないと野球とかができないという部分がありますので、そこを被害があった場合に、復旧するときに、どうやってコストが安くできるのかですとか、あるいは期間を短くできるのかということを考えなければいけない。
先ほど課長が申し上げたとおり、それであれば、フェンス等を倒すことができれば被害が少なくなるのではないか、あるいは移動するのであれば、移動できるような重量的に軽いものですとか、そういうものをやっていかないと、多分工夫としてはそこの部分が大きいと思うんです。
あと、コスト面で言うならば、やはり世田谷区の税金のみではなくて、国等のいわゆる補助という部分で、いかにして一財を少なくするか、そういう工夫も必要になってくると思うので、根本的にこれから我々が判断しなければいけないんですけれども、じゃ、こういうたくさんのグランド等があるものを、世田谷区内のどこかでできるんですかという現実的になった場合に、かなり厳しいということを考えると、今の段階ではそういう方向での検討をしているということになります。
将来、例えば一年間に毎回このような部分が出てくると、そのときはまた違う考え方を持たなければいけないと思っております。

あべ力也 委員

いずれにしても災害は多くなっていますので、その都度、復旧費が大変かさむということになると、いろいろ事業的な見直しもせざるを得なくなると思いますので、今回その復旧作業をするに当たって、災害はまた来るということを念頭に、次の復旧作業に関しては、今回の復旧作業が、今後の災害に関する視点を持って、次のときには災害復旧が早くできるような施設のあり方というんですか、そこをやっぱり検討していただきたいというふうに、これも要望しておきたいと思います。

田中優子 委員長

それでは次に、(4)東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会におけるコミュニティライブサイトの検討状況について、理事者の説明を願います。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

それでは、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会におけるコミュニティライブサイトの検討状況について、大会におけますコミュニティライブサイトについて、日程等の概要がまとまりましたので御報告させていただきます。
表紙、2のコミュニティライブサイトの目的でございます。(1)といたしまして、大会期間中、区民の身近な場所において、競技中継を通じて区民が一体となって大会の感動と興奮を共有し、大会の雰囲気を経験できる場を提供する。(2)といたしまして、大会を契機に来訪される国内外の人々と地域住民の方が交流ができる場を提供し、地域の盛り上げ等、魅力の発信を行うというものでございます。
3のコミュニティライブサイトの概要でございます。(1)にありますように、大会期間中に、競技会場外で区民が競技中継等を楽しむとともに、ステージイベントや大会パートナーの出展等の催しを同時に開催することができるものでございまして、コミュニティライブサイトの実施主体は各自治体となります。
(2)の区の基本的な考え方でございます。会場の選定に当たりましては、多くの区民が参加できることや、馬術競技観戦客も参加できること、またアンブッシュ対策、経費面、近隣住民への配慮といった点を考慮いたしまして、各総合支所を中心に五つの地域で展開するとともに、多くの競技観客者が訪れます馬事公苑周辺においても、コミュニティライブサイトを実施するというものでございます。
(3)の実施概要の予定でございます。恐れ入ります、資料別紙1、別紙2をつけてございますのでごらんください。
まず、別紙1、A4横のものでございます。一月現在の状況でございまして、担当所管部、実施場所、オリンピック・パラリンピックにおいてのコミュニティライブサイトの実施日、実施日数、一番右に任意のイベントということで、調整中の内容を記載してございます。任意のイベントにつきましては、実施の目的、会場に合わせて実施できるものでございます。
別紙2でございますが、それぞれ世田谷区の中で行う場所ということで、赤い丸をしまして会場図を示してございます。
表紙の裏面をごらんください。まず、コミュニティライブサイトのコンテンツでございます。まず、必須と言われるものが、競技中継を行うこと、また会場の装飾を行うというものでございます。その他、任意のイベントといたしまして、ステージイベント、競技体験、主催者の展示、飲食売店を行えるというものでございまして、別紙1の表の右に、各所管部で検討している内容を記載しているものでございます。
各コンテンツの内容におきましては、今後も組織委員会や警察、消防を初めとする関係機関と調整を図っていきます。また、コンテンツの実施に当たりましては、区のおもてなし・交流・参加実行委員会、また、区内商店街や町会、大会パートナー企業等との連携を検討しているところでございます。
なお、今回のコミュニティライブサイト、それぞれ実施するものでございますが、予算要求といたしまして、全体で七千八百三十万円という予算を計上しているところでございます。
4の今後のスケジュールでございます。現在、基本情報といたしまして、実施計画書の提出を組織委員会に出しているところでございます。この後、令和二年三月三十一日に実施計画書の詳細を提出いたします。その後、五月から六月ごろを見込んでおりますが、実際に流す競技映像の使用申請、また実際の運営計画書の提出となりまして、七月から九月にかけましてコミュニティライブサイトを実施するというものでございます。
説明以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

何の事業でも予算がかかるのは仕方がないんですけれども、担当所管部というのが七つあって、予算が七千八百万円ですか。各所管部に一千万円と消費税もつけて投げたというふうに見えるのね。これは、予算の決済は各所管部なるんですか、それともスポーツ推進部の予算になるんですか。各部に実施をお任せするということ、各部が決済するということになるんですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

コミュニティライブサイトというトータル的なもので、今、予算要求としましてはスポーツ推進部のほうで予算を要求し、管理しているものがございます。それは例えば統一的なものがあったりするようなものでございます。ただし、それぞれの所管が実施主体となりますので、契約行為ですとかにつきましてはそれぞれ所管が実施することになります。

あべ力也 委員

予算をそれぞれの所管に投げて、それぞれがやってくださいという内容ですよね。一千万円が妥当なのかどうかという議論までするのはちょっと難しいと思いますけれども、いずれにしても、世田谷区は、オリンピック・パラリンピックでレガシーを残していくんだということなんだけれども、コミュニティライブサイトがレガシーにつながるのかどうかというのは、僕はちょっとよくわからないけれども、機運を盛り上げていったり、雰囲気を盛り上げる一つの材料にはなるということでやっているんだと思います。
ただ、公共だけがオリンピック・パラリンピックを盛り上げる役割を果たしているのではなくて、世田谷区には数多くの民間事業者がいるわけですよね。あとは、例えば商店街があったりということで、鉄道事業者さんもある。先ほど岡本委員が言ったように、世田谷は多くの民間の鉄道事業者があって、それぞれ毎日すごい数の利用者がいるというようなところに、機運を盛り上げるというのであれば、そういうところと連携をしていくということも当然考えられる話であろうし、もしくはそうした集客力のある事業者が独自にこうしたコミュニティライブサイトにかわるような事業をやるというようなことも、私はなくはないと思うんですよね。
ですから、世田谷区内において公共も民間も一緒になって盛り上げていくというのであれば、民間の活動に関しても、しっかり行政としても把握をする必要があるだろうし、同じような場所で、同じような内容のことをやっても仕方がないので、民間がやっていただけることは民間に任せながら、手薄な部分を公共がやるとかというならわかるんですけれども、どうもその辺が見えてこない。
だから、そもそも、何回も言っていますけれども、現代オリンピックというのは収益主義で民間活動としてやっているわけですから、その点を公共の予算を投資をして、何らかの地域的な盛り上がりなりなんなりをつくっていくという作業の中で、民間活動を度外視して公共だけでやるというわけにはいかないと思いますので、その辺の考え方は、民間との協働に関してどうなっているんですか。

内田 スポーツ推進部長

まず、コミュニティライブサイトの件に関して、民間との連携なんですけれども、行政だけがやると盛り上がらない部分もありますし、例えば売店で言うならば、ものを売るですとか、そういう部分については、先ほど話がありましたけれども、商店街の方々ですとか、あるいはPRだったら町会の方々もオーケーですし、あるいは、いわゆる電鉄会社との関係もあると思うんですね。
そういう形で連携をしていきたいし、このコミュニティライブサイトについて、例えば近くの大学と連携ということも考えとしてありますので、行政だけで完結するということではなくて、みんなと一緒にというふうに考えております。
そして、今パブリックビューイングが四月以降という話がありましたけれども、例えば大学等ともそれができるわけですね。大学も、自分の出身の学生のOBの方ですとかが出てくると、その種目のところだけパブリックビューイングをやろうだとか、そういう考え方も出てくると思うんですよね。そこは連携をとりながら実施をしたいと思いますし、全ての部分が行政だけではなくて、やはりボランティアの方の協力をいただきながらという事業展開をしていきたいと思います。
ですので、コミュニティライブサイトだけではなくて、この後、実行委員会でみんなで連携してという事業もありますけれども、とにかく行政だけでやると行政だけの税金でやるんですかということになりますので、知恵もいただきながら、みんなと一緒にやっていきたいというふうに思っております。

あべ力也 委員

そういう意味で、民間とのシナジー効果は必要なんですが、民間の区内事業者と、そういう今後の実際のオリンピックの期間中の活動に関して情報交換等をできる場を現在持っているんですか。例えば電鉄さんとか、あとデパートもあるよね、髙島屋さんだとか、そういう大きな事業者さんと情報を、うちではこういうパブリックビューイングをやりますよとか、コミュニティライブサイトをやりますよとかというような情報交換の場を現在持っているんですか。持っていないような気がするんだけれども、もしないなら、そういう場を持って、どちらかというと公共は手薄なところを穴を埋めてくというならば、開催場所に関しても理解ができるんだけれども、同じような場所で同じようなことをやるというよりは、役割分担をしっかりしながら、効果を最大限にしていただきたいなというふうに思いますけれども、どうですか、部長。

内田 スポーツ推進部長

世田谷区の枠組みとして、この後報告がある実行委員会スタイルという部分もありますけれども、それ以外の個別の話としての情報交換というのは重要だと思うんですね。ですので、例えば地域的なもの、今総合支所でやっていますけれども、地域でやるとするその地域の近くの大学ですとか、その地域の近くのというふうに多分なってくると思うんです。だから、トータルとしては情報交換というのはありますけれども、より具体的な事業展開となると、もう少し地域が狭くなってくるという部分がありますので、事業展開をやる上に当たって、そことやっていきたいというふうに思っております。
例えばコミュニティライブサイトのところで農大と書いてありますけれども、農大のキャンパスでやろうとしているわけですね。そうしますと、農大との連携もあるし、その周辺の方々との連携もとらなければいけないと思っておりますので、そういう形での事業展開をする上で、行政だけではなくてということの気持ちで実施をしていきたいと思います。

あべ力也 委員

僕はね、気持ちも大事なんだけれども、民間でこういうコミュニティライブサイトみたいのを、ここの場所で、ピンポイントでここでやるんだという情報を持ってなくちゃ仕方ないんじゃないのとて言っているんですよ。だから、そういう意味で、これからはオリンピック・パラリンピックに向けて、企業側としてどういうことを企画として、イベントとかそういうことも含めてやるということがあるのか、そういう情報交換をしながら、それぞれ餅は餅屋で雰囲気を盛り上げてくということでの情報交換をぜひしてほしいということなんです。それは仕方ない、要望しておきますので、よろしくお願いします。

あべ力也 委員

区としては、コミュニティライブサイトとか、あとパブリックビューイングとか、そういうことで機運を盛り上げていくという一つの材料にするんでしょうけれども、そもそもそういうニーズはあるんですか。
もちろん多くの人が集まった中でそういう雰囲気をという部分はあるんでしょうけれども、日本は開催国だから、実際やっているところがあるわけですよね。地球の裏側で、どこかの開催国のを夜中にみんなで集まって見ましょうという雰囲気ではなくて、それと今、スマホをみんな持っていて、幾らでもスマホで実況で見られるというような状況だし、開催国ですから、時間が突飛な時間で、夜中に見ないと見れないとか、みんなで集まって応援しようということよりは、それぞれ国民各自が、スマホなんかを持っていていつでも見れるというような状況にある中で、五十年前の東京オリンピックのときには、確かにテレビか何かに集まって見たというようなことがあるんでしょうけれども、今はちょっと、何て言ったらいいんですか。どうなのかなと。
もちろんサッカーの試合なんかで、みんなでスポーツバーで集まったりとかというので、わあわあ騒いだりして応援したりということも、一つ雰囲気を盛り上げたり何かするということには寄与している部分はあるんでしょうけれども、そもそも公共でやるといった場合の考え方自体がちょっと古めかしいというか、もうちょっと何か考える。七千何百万円も使って、一カ所二〇〇人しか来ませんというような事業をやろうということ自体がどうなのかなというふうに思っちゃうんですね。
先ほどおぎの委員が言ったように、各地域にそれぞれ学校、小中学校もありますから、学校なんかに地域の人が集まって見てもらうということも、これもいいことかなと思うんだけれども、ただ、よくよく考えてみると、オリンピックってやっているのは昼間ですよね。夜中にやるわけでも何でもない。それで、子どもたちは夏休みで学校には来ていないですし、普通の大人であれば、オリンピックだから会社はお休みということはないんでしょうから、その辺の集客というのか、実際に利用する人がどれぐらいになるのかということで考えると、そちらのほうで言っているように一カ所二百人ですかねということに、確かになるんだと思いますよ。
ですから、そもそもの考え方が今の時代にマッチしていないというか、五十年前に街頭テレビに集まってみんなが見たという時代とは全く違うわけですよね。それなりの仕掛けをしたり、パブリックビューイングに理解を求めたり、それぞれの応援する体制なり、誰をどう応援するのかとか、時間帯によっても違うでしょうし、自国でやるんですから、日本選手が出ていれば応援したいという気持ちにもなるんだろうけれども、年がら年中、日本選手が出ているわけでもないですし、その辺のスケジュールとかそういうことも含めて、どういう時間にどういうことをやるのかということもすごく大事になってくるので、何かどうも漠然としているし、その効果に関しても漠然としているし、先ほど来予算を使わないで事業実施というわけにもいかないから、仕方がないというような話をしましたけれども、あくまで仕方ないという話であって、それが本当に正当化できるのかというのはやってみないとわからないことでしょうけれども、いい事業になるようにしっかりやってほしいと思うんですよ。
ただ、ちょっと説明の中でも、一カ所二百人ですというのでは、九十万区民がいる、区長が今言っているのは九十二万ですよ。九十二万区民がいるという中で、七カ所やって一カ所二百人ですよというような事業に七千八百万円もつぎ込むということがどうなのかなと、疑問に思わない区民は僕はいないと思うよ。
それならば、やっぱりちゃんと人も集まってもらえるような体制も組むべきだと思うし、皆さんの事業が正当化できるような内容にしてもらわないと、ちょっと疑問に思いますよね。私、意見ですけれども。

内田 スポーツ推進部長

今スマホの時代ですので、御自身で見ることができるし、家族の家庭内でというところの動きもあろうかと思います。ですので、昔のようにそこにいないと見れないというところではないというのは認識をしております。
一方で、ラグビーですとかサッカーですとか、実際に我々の経験として、スマホで見れたにしても、一堂に会してというところは、日本の国民性なのかもしれませんけれども、結構出てきているという部分がありますので、そういう意味ではニーズはあるというふうに思っております。
あとは、工夫ということでいろいろ御指摘をいただいておりますので、民間の力を入れるですとか、連携をするですとかいうところ、いかにして多くの方に来てもらえるか。先ほど二百名というのはものづくり学校の話ですので、例えば農大で行う部分は、キャンパスが広いですからもっと多くの方が来ていただけるというふうに思っておりますので、来ていただける来客数、それから内容について、終わった後にこれはよかったと思えるように、計画について綿密に立てたいと思います。

あべ力也 委員

私、世田谷区というのはスポーツ系の大学があったり、それぞれの大学があって、いわゆるオリンピアンがいらっしゃるんですよね。実際にオリンピックに出られるというような方が世田谷区民でいらっしゃるというようなこともありますから、その応援を区として、区民として応援をするという一つの動機づけ、きっかけにはなるかなと思うんですけれども、そういう世田谷区出身だとか、世田谷区の学校に在学中だとか、いろいろな世田谷区とのゆかりのある方を区民一丸となって応援しようというような内容ならばコンセンサスがとれるんじゃないかと思うんだけれども、そういったパブリックビューイングなり、コミュニティライブサイトを活用してでもみんなと一緒になって応援をしたいというような動機づけになるような、あくまで世田谷区の事業ですから、世田谷区民が応援をしたくなるような動機づけなりなんなりというのを、この事業を通してできればと思っています。
そういう例えばオリンピックに今度出場する方が、世田谷に在学している方だとか、世田谷区民だとか、パラリンピックも、世田谷出身の方だとかというようなことはすごく大事で、そういう発信をぜひしていただいて、こういうライブサイトとかに皆さんが来て、一緒になって応援できるような環境づくりというのもしっかりしていただきたいと思うんですが。

内田 スポーツ推進部長

私どももそういうふうに今考えておりまして、プランの一つとしてはそこが入っております。
実はオリンピアン、パラリンピアンということで、二〇二〇ではなくて、もう既にオリンピアン、パラリンピアンという人もいるでしょうし、今回の二〇二〇のときに出場しますという選手もいると思うんですね。両方狙っておりまして、二〇二〇大会の部分はなかなかまだ選手が決まっていなくて、結構ギリギリにならないと決まらないという部分もありますけれども、今御指摘のオリンピアン、パラリンピアンの方々とも連携をしながらということで、区民が見たときに、やはり地元の方という部分も大切だと思いますので、特に大学との連携を大事にしたいと思います。

田中優子 委員長

次に、(5)二〇二〇年の「オール世田谷」に向けた取り組みについて、理事者の説明を願います。

山田 交流推進担当課長

それでは、二〇二〇年の「オール世田谷」に向けた取り組みについて御説明申し上げます。
東京二〇二〇大会に向けまして、区に訪れる方々に、おもてなしであったり、世田谷の魅力といったものを発信し、大会終了後もレガシーを残していく目的として、区は、おもてなし・交流・参加実行委員会と連携いたしまして、このおもてなし・交流・参加プロジェクトを実施していこうという内容でございます。
1のプロジェクトの実施内容でございますが、まず二〇二〇大会の期間中に、区内各所で区が主体となって、ただいまありましたコミュニティライブサイト、また実行委員会と連携いたしましておもてなし事業をやっていく。そういったものを一体感を持って実施していく。また、大会期間中に、区民や世田谷区に訪れる方々に対しまして、安全安心に生活、また世田谷で過ごせるよう衛生監視面、環境対策も実施していこうというものでございます。
まず、(1)といたしまして、おもてなし事業でございます。こちらは東京二〇二〇大会前から実施していくことで、区民の東京二〇二〇大会の機運の盛り上げへ、また区を訪れる方々を世田谷流のおもてなしで迎えていこうというものでございます。内容としましては、記載の①から④の内容でございます。
A3縦の別紙1をごらんください。表形式になってございまして、左から、仮称でございますが、世田谷スーパーパレード二〇二〇、真ん中が、世田谷の灯プロジェクトのピースランタン、三つ目が、賑わいイベントと書かせていただきました。
左側のスーパーパレードにつきましては、時期が五月三日を予定してございます。場所につきましては、下北沢から三軒茶屋間の茶沢通りを考えてございます。最下段にあります内容の一番下のポチでありますのが、チアやバンドなどの区内外のプロアマ集団等によりますパフォーマンスを考えてございます。
真ん中の世田谷の灯のプロジェクトでございます。こちらについては、世田谷公園にともっております平和の灯と東日本大震災からの復興の灯をあわせまして世田谷の灯と、今のところ考えてございます。時期でございますが、ちょうど真ん中あたりに②とございまして、六月から七月ごろに、区内学校、またさまざまな施設を回りながら全区的にリレーをしていこうと考えてございます。
三つ目、賑わいイベントでございます。こちらは、ただいまお話がありましたコミュニティライブサイトの開催の場所周辺で賑わいイベントなどができればと考えてございます。こちらは、先ほどの飲食提供だったり、体験型のイベントなどができればと考えてございます。
また、欄外、下のほうでございます。民間支援事業といたしまして、今のところ三つでございますが、それだけというわけではなく、こういった団体また活動に関する運営の支援を行っていこうというものでございます。
恐れ入りますが、表紙にお戻りください。(2)コミュニティライブサイトでございます。表形式で記載してございますが、先ほどの案件と同様でございますので、記載のとおりでございます。
裏面をごらんください。(3)安全・安心に向けた取り組みでございます。こちらは、関係部によります二〇二〇大会及び区内各所で行われますおもてなし関係の円滑な事業に向けまして、予防、衛生管理面に取り組んでいくとしてございます。
①は、衛生監視、感染症、また熱中症等々、保健所等が中心となって行っていく。②につきましては、家庭ごみであったり、環境美化であったり、そういった面を環境政策部、清掃・リサイクル部等々が中心となって取り組んでまいります。
2の全体像、3のスケジュールにつきましては、別紙で御説明いたします。
まず、三枚目の別紙2、A3横でございます。これが全体像をお示ししてございます。ちょうど真ん中あたりに、左側に行政の楕円、右側の区民・事業者の楕円、真ん中に重なるところが連携といたしまして網かけをしてございます。連携にかかっております三つの事業は、先ほどの事業でございます。
行政につきましては、ライブサイト以下さまざまな事業を取り組んでいき、その下、ホストタウン、共生社会ホストタウンの内容につきましても、こちらに網かけで少し記載してございます。右側の区民事業者の欄につきましては、記載の活動といいましょうか、イベントに対する支援を行っていく。
そういったものを、楕円の下にあります左側、保健・衛生対策、右側、環境・清掃対策、そういったものがさまざま活動していきながら、実際のおもてなしの取り組みを、下にありますおもてなし・交流・参加実行委員会が推進していく。それを、右側に世田谷区として協力支援していこうと。その取り組みが、上のほうにありますおもてなしの矢印から、東京二〇二〇大会に向けましてそれを行い、そこで終わることなく、レガシーとして、共生のまち世田谷の実現を目指していこうという全体像でございます。
次に、最後の紙、別紙3でございます。お開きいただきまして、これは来年度のおもてなしと、応援事業の年間スケジュール案でございます。時期として、四月から三月をお示ししまして、ちょうど七月から九月あたり、一番上に太い矢印で大会の期間、また、その下にアメリカのキャンプの期間をお示ししてございます。また、四角のところに書いてあるのが、それぞれの事業を行っていこうとする時期をお示ししてございます。細い矢印については、その期間中にやる事業、またその期間中のどこかでやりたい事業、そういった表現で書かせていただいてございます。
御説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

おもてなし事業をしていく上で、国も観光立国ということで、多くの外国人を受け入れるということで、大変訪日観光客もふえてきているわけですが、オリンピックが恐らく頂点になっていくんだと思いますけれども、現時点でさまざまな課題がある中で、特にコロナウイルスの問題は今問題になっていますよね。中国が一番感染者が多くて、次がタイですか。三番目が日本なんですね。これは現実の問題として、さまざまな方を受け入れることによって、そういう感染症であったりということも入ってくる可能性があるということなんですね。
それで、オリンピックに向けて、世田谷区もいろんな方が入ってくる、おもてなしということで受け入れていくわけですけれども、その上で、このレジュメにも書いてあるように、プロジェクトの実施内容として、安心・安全に生活または過ごせるよう、また衛生監視、環境対策も実施していくということですけれども、衛生監視ということに関しては、具体的にどういうことを想定していらっしゃるんですか。

小澤 交流推進担当部長

こちらの安全・安心に過ごすためにということで、各部会をもちまして、それぞれの部会で検討しております。ちょっと具体的にコロナウイルス対策ということではなくて、そういったことも含めて、この期間中なんですけれども、例えば衛生監視でありますと、体制をもうちょっと強化。監視の検疫したり、そういったところの体制の強化であるとか、あと動向調査であるとか、病原体の検査、また疫学調査、こういったものが感染症があると順番で段階を経て対応していくんですが、それぞれにおいてチーム編成であるとか、都との連絡強化、そういったものを実施していくということに今調整しております。
また、食中毒の防止対策につきましても、実際保健所の衛生監視が行っていくんですけれども、こちらにおきましても、キャンプ地も含めまして、衛生監視のほうが、段階的に配置人員も多くいたしまして、こちらの指導に当たるという計画を今つくっているところです。
そのほか、今後の継続検討としまして、大会ボランティアへの連携した危機管理の実施でありますとか、大会期間中のBCPの策定でありますとか、こういった具体的な内容を詰めておりますので、ちょっとこの席で私が詳しい資料がございませんので、これ以上ちょっとお答えできないんですが、そういった形で個別具体的なものをそれぞれの所管が日常の仕事の中と整合性をとりながら検討しております。

あべ力也 委員

報道によりますと、このコロナウイルスですか、終息に向けて、一番ピーク期というのが大体四月、五月ぐらいに患者数のピークというのが来るんじゃないかという予測もあって、そこから徐々に減って終息に向かうというような、これは予測ですけれども。
実際二〇二〇オリンピック、パラリンピック大会は七月に開催するということですから、現実の問題として、終息が間に合うのかどうかということも懸念の一つであるし、また、コロナウイルスだけじゃなくて、さまざまなそういう感染症の問題も今後発生しないとも限らないわけですから、いずれにしても、今回の例を見ても初期の対応が大変大事だということでありますから、災害対応もそうですけれども、一度経験してみないとなかなかわからない部分もあって、特に世田谷区も保健所が中心になって対応するんでしょうけれども、今まで経験をしたことがないような危機に対して、どういう対応をするのかということについても、しっかり事業の中で検討し、初期体制を間違えないような検討をしていただきたいと要望しておきたいと思います。

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