令和2年1月7日 オリンピック・パラリンピック等特別委員会

令和2年1月7日、オリンピック・パラリンピック等特別委員会が開催されました。

詳細は下記をご参照ください。

田中優子 委員長

それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)区における東京二〇二〇オリンピック及びパラリンピック聖火リレーについて理事者の説明を願います。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

それでは、区における東京二〇二〇オリンピック及びパラリンピック聖火リレーにつきまして御報告させていただきます。
1の主旨でございますが、東京二〇二〇組織委員会より、オリンピック聖火リレーにおけます世田谷区の詳細ルート、パラリンピック聖火リレーにおけます世田谷区内での走行、さらにパラリンピック聖火リレーを盛り上げるための仕組みといたしまして、採火及び聖火ビジットについて公表されております。つきましては、区におけるオリンピック・パラリンピック聖火リレーの概要、また、パラリンピック聖火リレーにおきます採火及び聖火ビジットにつきまして御報告させていただきます。
まず、2の東京二〇二〇オリンピック聖火リレーについてでございます。
東京都内の実施期間につきましては、令和二年七月十日から七月二十四日となっております。
(2)の都内の実施自治体でございますが、資料別紙1をごらんください。組織委員会の公表の資料の抜粋でございます。こちらの一番上にあるとおり、一日目のスタートが世田谷区となります。順に狛江市、稲城市、町田市が走行ルートとなってございます。都内の実施期間でございますが、十五日間となります。また、一日当たり四から六の市区町村を走行するものでございます。
次に、別紙2をごらんください。世田谷区の走行ルートでございます。こちらにつきましては、十二月十七日にポスティングをさせていただいた資料となります。
まず、世田谷区の聖火リレーの実施日でございます。令和二年七月十日金曜日、午前を予定しております。出発地でございますが、駒沢オリンピック公園中央広場となります。到着地につきましては、馬事公苑前けやき広場となってございます。走行距離につきましては、約六キロとなってございます。真ん中の図面、地図が聖火ルートになりまして、赤の線がルートとなってございます。駒沢オリンピック公園からけやき広場となってございます。
下の米印の二つ目でございます。出発予定地及び到着予定地では、セレモニーが予定されてございます。世田谷区につきましては、けやき広場のほうで到着を迎えるセレモニーを今検討している状況でございます。
表紙に戻っていただけますでしょうか。次に、3のパラリンピックの聖火リレーでございます。こちらも都内の実施期間につきましては、令和二年八月二十一日から八月二十五日の五日間となっております。
東京都内の実施自治体でございますが、資料の別紙3をごらんください。表紙に東京二〇二〇パラリンピック聖火リレーの都内自治体のルート概要でございます。
こちらの裏面をごらんください。表の下段のほうでございます。左側の開催都市内聖火リレーでございますが、世田谷区におきましては、八月二十四日月曜日に走行するということが公表されております。八月二十四日につきましては、西東京市、三鷹市、府中市、調布市、最後に世田谷区という順番でございます。また、走行ルートにつきましては、まだ出発地、到着地とも示されてございません。東京都聖火リレー実行委員会において検討中という状況でございます。
次に、また表紙に戻っていただきまして、3の(4)でございます。パラリンピックの聖火リレーの聖火ランナーでございますが、現在、東京都聖火リレー実行委員会におきまして、募集をしているところでございます。募集の期間につきましては、昨年、令和元年十二月十六日から令和二年二月十五日までとなってございます。応募の数につきましては、七十五名と公表されております。
次に、裏面をごらんください。4のパラリンピック聖火リレーにおける採火及び聖火ビジットについてでございます。こちらも資料の別紙4、A4横のカラー刷りのものをごらんください。
パラリンピックの聖火リレーにつきましては、オリンピックの聖火リレーに比べまして、走行日数が少ないということなどから、東京都におきましては、ランナーの走行のほかに、ランタンに入れた聖火が施設等を訪問する聖火ビジットというものを実施いたします。
まず、東京都の実施日でございますが、令和二年八月二十一日金曜日となります。
それぞれの概要でございます。2の参加方法の(1)のところ、赤枠のところでございますが、各市区町村が午前中に採火、方法は任意でございます。採火し、ランタン等によりまして、都の集火式会場へ持ち込むというものでございます。下に図があるんですけれども、一番左に赤枠で採火、こちらは任意でできるというものでございます。
次に、その採火というのは、いわゆる世田谷の火という形になり、世田谷区自治体の採火の火ということになります。その採火、世田谷で採火したものを世田谷区内の施設に訪問、ランタン等に入れて置くことができるということでございます。その設置場所につきましては、こちらの事例でいきますと、福祉施設等ということになってございます。
まず、世田谷でつけた火を世田谷区内の施設に置くことができると。その置く期間、時間というものが次の下の表の左から三番目のところでございますが、都採火・集火式というのがございます。こちらには、この採火をした自治体、都内の自治体がそれぞれの自治体の火を持って集めて東京都の火とする集火式というものでございます。午前中に置いたものについては、この集火式まで火を置けるというものでございます。
次に、東京都の採火・集火式によって東京都の火となったものにつきまして、(2)の聖火ビジットの青枠のところでございます。東京都で採火、集火した後の火につきましても分火をしまして、八月二十一日の聖火リレーしていく火、また、その火を持って自治体のほうにもまた持ってこられるというものでございます。
その後、下の図の右から二番目のオレンジの枠のところでございます。午前中は東京都内の火を集火するものでございますが、夜につきましては、全国から火を集めて一つの火にするというものでございます。午後、聖火ビジットとして置いた火につきましては、全国の集火式のときには消火をするというものでございます。八月二十一日の夜に全国から集まった火、こちらを八月二十二日からの聖火リレーの火、また、そのほか実施する都の聖火ビジットの火という形になるものでございます。
こちらの実施主体につきましては、市区町村となってございます。また、その他としまして、採火・聖火ビジットの実施に当たりましては、現在、庁内の関係所管部と調整しながら検討を進めている状況でございます。
表紙の裏面にお戻りください。5の今後のスケジュールでございます。この採火・聖火ビジットにつきましては、実施概要調査がございまして、一月二十日が締め切りとなってございます。次の特別委員会等におきまして、その内容等を報告したいと考えてございます。また、春ごろ、パラリンピックの聖火リレー、採火及び聖火ビジットの内容について公表がされるというものでございます。世田谷区といたしましては、ぜひ採火・聖火ビジットを実施したいというところでございます。
説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

今、部長が言ったのは、平和の灯は何に使うんですか。

内田 スポーツ推進部長

採火ということで、どの火を持ってくるかということなんですね。いろんな火がございますよね。それは各自治体のほうで考えて持っていけばいいというところなんです。そのときに、世田谷で火と考えたときに、まだ検討段階でございますけれども、やはり平和の灯というのが一番ふさわしいのではないか。ですので、世田谷区が採火ということで火を持っていくのであれば、世田谷公園の火が一番適しているんじゃないかということで、今検討しているところです。

あべ力也 委員

何かちょっとよくわからないのが、オリンピック・パラリンピックは、僕は一体だと思っていたんだけれども、全く別なんですね。例えばオリンピックだったら、ギリシャのほうで採火したものをリレーをしていくということなんでしょうけれども、そうじゃないのね。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

オリンピックの火につきましては、ギリシャのオリンピアから採火をしという形で来ているんですけれども、パラリンピックにつきましては、そういう一体的なものではないというふうに今回伺っております。
ただし、今回、東京都は八月二十一日に、任意ですけれども、それぞれの火を集めて、東京の火とすることができる。それ以外にも全国、その前にそれぞれの自治体、各都道府県でやられておりまして、それの火も、全国集火式、八月二十一日の夜に採火された火が集まってきて、そこにまた、パラリンピック発祥の地のイギリスのストーク・マンデビル、病院施設のほうからの火もあわせて、それを聖火リレーの火としまして、それをもって、最後、開催都市内をリレーする火となるというのが、今回示されているパラリンピックの聖火リレーとなっております。

あべ力也 委員

よくわからないのは、せっかくオリンピックの火があるんだから、それを二次的に使うというようなことも、それはだめですよということなんですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

オリンピックとパラリンピックにつきましては、それぞれ違うものということで、今示されているというところでございます。

あべ力也 委員

それで、先ほど岡本委員が質問されたのにちょっとつけ足しで聞きますけれども、オリンピックの組織委員会から世田谷区には、聖火リレーのルートに関して御相談というか、そういうものがあったんですよね。その上で、世田谷区はオリンピックの組織委員会にどういう返答というか提示をしたんですか。先ほど課長の話だと、馬事公苑と駒沢オリンピック公園があって、それを出発とか終着というのか、そういうのにしたらどうですかというようなことを言ったということなんでしょうけれども、ルートに関しては、世田谷区内の道路というのは、区道もあれば、都道もあったり、国道もあるわけだけれども、そういう管理者の仕切りもあるんでしょうけれども、世田谷区としては、どういう意見を述べたんですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

世田谷区につきましては、意見照会のあった際に、レガシーという部分で、前回、一九六四の東京大会で会場となりました馬事公苑というところはどうだろうかという形の意見照会の回答をしてございます。

あべ力也 委員

だから、道路とかルートに関しては、一切、区から意見は言っていないということなんですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

場所としての回答という形で、回答させていただいてございます。

あべ力也 委員

大変基本的なことで申しわけないんですけれども、委員会の名前もオリンピック・パラリンピック等特別委員会だから、パラリンピックの話をちょっと聞きたいんですが、先ほど課長、部長の話では、オリンピックと実行の実施主体が違うということだと思うんですよ。そうすると、例えば世田谷区が意見をパラリンピックに関して述べたりなんかするというパラリンピックの実施主体というのはどこにあれするんですか。
それと、オリンピックの場合だと、国際オリンピック委員会とか、皆さん、それは普通に聞く話だから、IOCとか、ああいう話でしょうけれども、パラリンピックの場合には、どこになるんですか。極めて基本的なことなんだけれども、僕は一緒なのかなと思っていたら、全然違うんだね。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

オリンピックにつきましてはIOC、パラリンピックにつきましてはIPCという所属団体に、我々も組織委員会から、例えばいろいろなアクセシブルの関係だと、パラリンピックの競技になりますと、IPCに確認をしという言葉をいただくことはございます。

あべ力也 委員

本当によくわからないので聞きたいんですけれども、IPCはどこにあるの。日本のIPC、JPCというのかな、そこはどなたがやっていて、どうなっているんですか。よくわからないんだよね。世田谷区として、そこと協議をしながら、今後のパラリンピックの、例えば聖火ビジットとか何とかかんとかをやっていくということなんでしょう。その相手の主体がよくわからないので、そこをちょっとはっきりしていただきたいなということなんです。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

私どもオリンピック・パラリンピックに関して進めていくことに関しましては、東京都のオリンピック・パラリンピック準備局だったり、東京二〇二〇組織委員会となりまして、それぞれオリンピック担当、パラリンピック担当というところと調整をさせていただきます。
今現在、日本のパラリンピック、IPCの所在地等、詳細なものがございませんので、申しわけございませんが、後ほど報告させていただきます。

あべ力也 委員

オリンピックと違ってパラリンピックは、やっぱり障害を持っている方のスポーツの祭典ということでしょうから、世田谷区にも障害者の団体さんもたくさんありますし、障害を持っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますし、そういう方の参加ということに関しては、世田谷区としてはどういうふうにしていこうと思っているんですか。競技の参加者だけじゃなくて、一般の障害者の皆さん、お子さんが参加したりとか、小学生が参加したりするのもいいですけれども、そもそも障害者のスポーツの祭典ということですから、その点での参加であったり、そういう点については、どういうふうに考えていらっしゃいますか。

内田 スポーツ推進部長

御指摘のとおり、パラリンピック、オリンピックも含めて共生社会の実現ということになってきております。そういう意味では、障害のある方が聖火リレー等々に関してかかわりを持つですとか、見ることができるというのは重要なことだというふうに思っております。
私どもの仕組みとして、今の実行委員会ができておりまして、そこは民間の企業も含めて、大学であるとか、さまざまな町会の方々ですとか、いろんな方々が入っている団体ですので、まず、そことの連携を考えてみたいというふうに思っております。個別の部分というのは確かにあるんですけれども、いろんな団体がありますので、そういう意味では、まず実行委員会と話をさせていただいて、実行委員会がどういう形でこことのかかわりが持てることができるのか、そこのところは障害のある方も入っているわけですから、そこのところは考えたいと思います。ですので、障害のある方、そして御指摘の小さいお子さんですとか、そういう方がやはり聖火リレーを見て、感動して、あっというふうに思ってもらえるようなイベントにしたいと思っておりますので、留意をしていきたいと思います。

あべ力也 委員

その点、よろしくお願いします。それは要望としておきますので、よろしくお願いします。

田中優子 委員長

それでは、次に移ります。(2)上用賀公園拡張用地の東京二〇二〇大会時の利用について理事者の説明を願います。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

上用賀公園拡張用地の東京二〇二〇大会時の利用につきまして御報告いたします。
1の主旨でございます。馬術会場となります馬事公苑に近接します上用賀公園拡張用地につきまして、大会組織委員会から関係者用駐車場、あるいはシャトルバス乗降場として、利用等の依頼がございました。平成三十年七月三十一日付で区といたしまして、拡張用地の利用について協力する旨を回答してございます。この間、都及び大会組織委員会と拡張用地におけます区の活用可能なオープンスペースの確保、また関係者用の駐車場の使い方、みどりの保全等の確認を行ってきてございます。今般、その利用について、都及び組織委員会と確認することができたということで、利用についての詳細な条件を記しました協定書を締結するとともに、周辺住民に対して工事説明会を実施するということでございます。
2の議会への報告の経緯でございます。平成三十年五月二十八日と七月二十五日に、委員会等で記載の内容の報告をしてございます。また、今年度六月十九日につきましては、ポスティングではございますが、用賀駅及び成城学園前駅とシャトルバス乗降場であります拡張用地を結ぶバスルートについて情報提供をしているところでございます。
次の3の概要でございます。東京二〇二〇大会期間中の拡張用地の利用についてでございます。資料の別紙1をごらんください。配置図となってございます。A4横でございます。真ん中の緑の部分が馬事公苑でございます。左の赤枠で囲ったところ、こちらが上用賀公園の拡張用地となってございます。拡張用地につきましては、大会期間中、大会組織委員会がシャトルバスの乗降場及び大会の関係者用駐車場として利用することとなってございます。利用に当たりまして、組織委員会によります整備工事が計画をされてございます。
資料の別紙2、A3横の資料をごらんください。こちらが最終的なレイアウトとなってございます。この資料でございますが、左に縦に数字が1、2、3、4と書いてございます。こちら側が世田谷通りとなりまして、上の部分、アルファベットのB、C、D、Eとなっている部分、こちら側に馬事公苑があるという配置となってございます。
まず、左上のほうでございます。数字の1、2のB、Cのところでございますが、こちらがシャトルバスの乗降場のエリアとなるところでございます。少し見にくいですが、矢印の描いたところが六カ所ほどございまして、そこがバスの乗降場と記されてございます。
次に、右側の部分でございます。D、E、数字でいうと2の段でございます。こちらの黄色の部分と3のEの下のほうの黄色の部分につきましては、普通車駐車場としての活用ということでございます。中央下に見えます青で囲った部分につきましては、大型車両、バスの駐車場ということで使用するという内容のものでございます。
また、左上でございます。少し見にくいんですが、Bの2のところにございまして、仮設トイレとして、小さく四角で囲ってあるところの左に少し細い線がございます。こちらが区として使用したいという八十五平米のスペースとなってございます。
こちらの資料の裏面をごらんください。こちら、今回の整備に当たりまして、木の剪定、伐採等がございます。それを示させていただいた図でございます。少しわかりづらいんですけれども、左のほうの中に、点線の丸で囲った部分と丸で囲った部分、こちらが樹木で、上の二つが剪定する樹木、下に丸で囲ったものが撤去するというところで記載がされてございます。少し見にくいんですが、下の図でございます4のDのところに、丸がちょっと重なっているところがございまして、こちらの三本の樹木も撤去の対象ということとなっております。
表紙に戻りください。概要の(2)でございます。協定書についてでございます。このたびの拡張用地の利用に当たって具体的な条件等が確認できましたので、協定書を区と大会組織委員会との間で締結するものでございます。
裏面をごらんください。その協定書の内容でございます。四角の枠の中でございます。オープンスペースの確保、拡張用地内に区が活用可能なオープンスペースとして八十五平米を確保する。二つ目、関係者用駐車場の共同利用、区が活用可能な駐車スペースとして普通自動車十台分を確保する。みどりの保存、整備工事に当たりましては、協議の上、既存の樹木の保存に努める。利用期間中の維持管理、大会組織委員会が責任をもって管理する。大会後の土地返還、原状回復については区と協議の上、行うこととする。なお、工事の過程で残土が発生した場合は大会組織委員会の責任において処分するという内容を協定書の中に盛り込む予定でございます。
次に、(3)工事説明会についてでございます。周辺住民を対象といたしまして、大会組織委員会主催で整備工事に関する工事説明会を実施いたします。大会組織委員会による工事開始予定期間は、二月中旬を予定しております。説明会の実施につきましては、二月の上旬を予定しているものでございます。現在、日時等を調整しているところでございます。日程が決定次第、チラシの配布等を準備してまいりたいと考えております。
次に、4その他でございます。資料の別紙3をごらんください。こちらは令和元年十二月二十三日に開催されました第十一回輸送連絡調整会議にて示された資料の抜粋となります。表面につきましては、馬事公苑で行います馬術競技の競技日程等が記されてございます。
一枚おめくりいただきまして、一枚目の裏面をごらんください。こちらにつきましては、五駅からのルートが示されたものでございます。それぞれ小田急線の千歳船橋、経堂、世田谷線の上町、田園都市線の用賀、桜新町の駅から、黄色い線で観客歩行ルートが示されているものでございます。それぞれ駅のほうから馬事公苑に向かいまして、けやき広場をとおり、馬事公苑内に観戦に行くというルートでございます。
次のページの資料をごらんください。中央の黄色く塗られた部分につきましては、上用賀の拡張用地でございます。こちらにつきましては、シャトルバスのルートでございます。用賀駅から拡張用地に向かうルートが緑で示されております。また、帰りの時間帯でございますが、拡張用地から成城学園前駅に向かっていくバスのルートが示されてございます。また、拡張用地乗降場のほうから、黄色い矢印と茶色の点線の矢印で示されているものが拡張用地から馬事公苑に向かう観客の歩行者のルートとなってございます。上用賀拡張用地からにつきましては、世田谷通りを通り、馬事公苑に向かうというルートが示されてございます。
次に、また表紙にお戻りください。5の今後のスケジュールでございます。記載のとおり、このスケジュールに沿って準備を進めてまいりたいと考えてございます。なお、先ほど説明しました工事説明会、日程の決定及び資料等につきましては、入手次第、ポスティング等、報告させていただきたいと考えてございます。
説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

ちょっと今の説明でよくわからないというか、おっしゃっていない部分があって、これはいわゆる使用貸借契約ですよね。ただ貸して、世田谷区の区民の財産をオリンピックでただ利用させると。それで原状復帰させるのは、それは当然ですよね。
今、ほかの委員が言われたように、ただ貸すのであれば、それなりに何かメリットがなければならないと思うの。でも世田谷区は、自分のところの区内で、実際にその大会をやるということで、何か便宜を図れればということもあるんでしょうけれども、ただ部長が言われたように、本当は公園用地で整備をしなくちゃならない土地を、一時的にしろ、ただで貸すんですよね。それに対する大会組織委員会なり何なりがどういう配慮をしてくれるのかなというところは、ちょっと見ていきたいところなんですよね。
というのは、何でそうふうに言うかというと、そもそも今のオリンピックはすごい商業主義で、すごい高いチケットをばんばん売って、私は一枚も当たっていないけれども、それでレガシーだ云々かんぬんだと言っているけれども、じゃあ、実際、大会を運営する組織委員会が、お世話になる自治体なり何なりに、世田谷区は相当の予算をつぎ込んで基盤整備したり、いろんな行事をやったり、それで大会を全体的に盛り上げていこうということもあるんでしょうけれども、でも、その使ったお金で、本来だったら何かもっと違うことにできたかもしれないようなお金を、自治体として、お金を使っているわけじゃないですか。
それで、大会の組織委員会というのは、国のお金も東京都のお金もつぎ込みながら、オリンピックということを一つの契機に、国の今後のいろんな展開に結びつけていくということももちろんあるんだろうけれども、でも、今の現代オリンピックというのはどうも商業主義で、もうけ主義なわけじゃないですか。なのに、その利益を活用させてもらう自治体には、いや、それはボランティアでお願いしますというのでは、すごい割に合わない話だと僕は思うのね。そこは、やっぱり世田谷区の区民の資産をお貸しするというのであれば、それなりにちゃんと協議なり契約をしっかり取りつけてきていただきたいということなんですが、どうですか。

内田 スポーツ推進部長

先ほども区民の財産をということでお話をさせていただきましたけれども、レガシーというのも一つでございますけれども、区民にとってプラスは何なのかというところの視点は重要だというふうに思っております。当然ながら、世田谷区民がこのオリンピックを成功させる、馬事公苑のところを成功させる、盛り上げるというのも重要なんですけれども、ただ、その公園の施設の部分で考えますと、これから私どもとしては、公園を整備して、いわゆるスポーツ施設の部分の計画があるというところがございます。ですので、まだその計画の部分が固まっていませんけれども、そういう計画があるというところでございます。
ここは見ていただくとわかるんですけれども、世田谷通りから少し上がっていって、南のほうに、別紙2の図面でいきますと、右側のほうにずっと下がっていて、高低差が大体六メートルぐらいあると。平らではないんですね。そういう意味では、バスベイを設けるに当たっては、組織委員会のほうがやはり整備をする必要があるというふうに思っております。それが大会後の土地返還という中で、いわゆる土を削るという作業が出てくるということになっております。
そういう意味では、今後、私どもが施設を整備するに当たって、それをやらなければいけないというところがあった場合に、バスベイを整備するときに土を削る作業等々があれば、そこは本来、その後を考えると、私どもが施設整備をする部分というのは、結果的に実行委員会のほうがそこの経費を持つということになりますので、ここは大会後の土地返還ということで、そういう平らにするという行為が発生したならば、その土の部分はいわゆる敷地外に持っていってくださいというような話をしているところなんです。
私どもとしては、公園等の部分について、ここのところに何をつくるという計画がまだ明らかになっていませんけれども、先ほど申し上げたとおり、土地が真っ平らじゃありませんので、そういう意味では、山になっているところを仮に削るということであれば、そこの部分は組織委員会の費用でということになれば、結果的に世田谷区の費用が、結果的に軽減されるというふうに思っております。

あべ力也 委員

それは区民にかわって、しっかり相手方と協議をして、実のあるものにしていただきたい、これは要望しておきたいと思います。

田中委員が言いたかったのは、これはただで貸して、返してもらう土地でしょう。いわゆる使用貸借契約といった場合の原状復帰というのは、無条件で原状復帰じゃないんですか。貸したときの状態のまま返していただくというのが普通だと思うんです。ところが、世田谷区は予定している公園整備計画に、この使用の内容をかぶせて、そのときに木を切るから、切ってもらってもいいやという考えなのか。新たにまた公園整備をするときに、じゃ、植樹しなくちゃならないといったら、その費用は誰が持つんですか。本来あった木をもとに戻してもらうというのは原状復帰費用でやるんだから、先方にやってもらえばいいじゃないですか。世田谷区が新たに、もともとあった木の密度なり何なりを配慮して、世田谷区の費用でやる話ではないんじゃないですか。

須藤 スポーツ推進課長

説明が少し不足していたら大変申しわけありません。
今回、撤去というような木の部分については、今後の整備の中で一旦切ってどけなければいけないものなので、逆に原状復帰で戻されてしまうと、また区がどけるといういう必要が出てくる木だというふうに考えています。その上で、公園全体をもう一度見て、整備をしようといったときに、じゃあ、どんな公園にするのかという中で、実際に、昔、こういう木があったよね、だから、こういう場所が残してほしいよねという部分については、そういった御意見を踏まえて、新たな公園としての整備というのをすることになりますので、その部分は、やはり区のほうで、きちんとここの部分を見て整備していくという必要があるのかなというふうに考えています。

あべ力也 委員

理屈はわかるけれども、でも、もともとそこにあった木じゃないですか。環境の問題だったり、その木を保存しようとかという人というのは、そもそも木を伐採するということに関して、区民の中にもたくさんいますよ。成城で前にヒマラヤスギが切られるとか、梅丘のケヤキよケヤキと歌まで歌っていた人もいましたね。だから、そういったもともと地元で、そういう木があるということを切られるということに関して抵抗のある区民もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですよ。
ですから、世田谷区の公園整備に当たって、保存をするというような木を調査をされたんですか。これは保存したほうがいいというような木に関しては、上から押して、計画の中で、どこか違うところに、邪魔にならないところに植えておくとか、実際の公園計画のときに植え戻しをするとか、そういうことも配慮としてはできるじゃないですか。木だって生きているんだから、切ってしまえばいいという話では僕はないと思うのね。
その辺の住民感情もあるだろうし、そういうことに関する配慮というのは、もちろんオリンピックが成功するのに、世田谷区として何らかのお助けができて、それはそれとしてレガシーになるんだと、その考えもわかりますよ。でも、やっぱりオリンピックが終わってからも世田谷区に住み続ける住民の意見だってあるじゃないですか。一過性のものだけにとらわれてやるんじゃなくて、やっぱり世田谷区全体の環境であったり、みどりの政策なんかも税金をつぎ込んでやってきているわけだから、そういうことに協力するということで、ぽんとやってしまって、ぽんと切っちゃうというのはどうなのかなと。その後、世田谷区の予算で、また新たに木を植えますよなんてというと、どうなっているのかなと思っちゃいますよね。その辺に関しては、しっかり配慮をしながらやっていただきたいと思うんですけれども、どうなんですか。

内田 スポーツ推進部長

みどりの保存につきましては、ペーパーの裏面でもお書きしましたけれども、工事に当たっては、区と協議の上、現存の樹木の保存に努めると。ですので、基本的な考え方はこの考え方でございます。あとは先方の使い勝手もあるんでしょうけれども、今後の公園の管理という意味で、どこの部分までだったら伐採という部分もオーケーなのかというところで、みどりのほうが、私どもとして先方と話をする中で、当初の計画よりも木の伐採を少なくして、ここの部分については入り口のところであるというようなところもあって、この計画になっているというところでございます。ですので、今後の計画の部分についての考え方については、みどりのほうとしても支障がないというふうに私どもは思っております。

あべ力也 委員

今、いみじくも部長が言われた先方の使い勝手でもし木を切るようなことがあれば、それはやっぱり原状復帰をするということで、しっかり協議してくださいよ。じゃないと、私も区民ですけれども、納得いかないですよね。そういう部分は、しっかり住民の利益を守れるようにやってください。木を守ろうという団体の人もいるだろうし、みどりを守ろうという団体の人もいるだろうし、そういうことをぽんと切られちゃうということに関して抵抗がある区民もいるんですよ。そういうことに対する配慮もしっかりしながら、先方の都合で切られるのであれば、ちゃんと原状復帰してもらうというのは、それは正当な考えじゃないですか。区民の利益を優先に考えてください。オリンピック委員会の利益を優先に考えられたんじゃ僕も困っちゃうので、区民の利益はどこにあるのか、よく考えてやってください。要望しておきます。

田中優子 委員長

それでは、次に参ります。(3)東京二〇二〇大会二百日前イベント「VR de パラスポーツ!」パラスポーツ体験について理事者の説明を願います。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

それでは、東京二〇二〇大会二百日前イベント「VR de パラスポーツ!」パラスポーツ体験について御報告いたします。
1の主旨でございます。東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック大会二百日前、パラリンピック二百日前を控えまして、パラスポーツ及び共生社会の理解促進を目的に、一九六四年のパラリンピックの記録映画の上映及びパラスポーツアスリートによるトークショー等を開催する、それとともに、若い世代の方が高い興味を示してございますVR等によるパラスポーツ体験を実施いたしまして、パラスポーツへの興味関心を高め、大会の気運醸成を図るものでございます。
2の日時でございます。令和二年二月一日土曜日、正午から午後五時となってございます。
3の会場につきましては、北沢タウンホール二階でございます。
4の概算経費でございます。約二百四十万円の経費でございます。
5の事業内容でございます。一九六四年の東京パラリンピック大会記録映画を上映いたします。さらにパラスポーツアスリートのトークショー、車椅子の陸上競技選手、副島選手にトークショーを実施していただきます。また、VRの体験につきましては、車椅子レーサー、フェンシング、馬術の三競技でございます。そのほか、ボッチャ、ペガーボールの体験ブースを設置いたします。
6のスケジュールでございます。一月一日の「区のおしらせ」で周知をしてございます。また、一月七日よりイベントの周知をしてございます。
7の周知でございます。チラシの配布につきましては、記載の場所にチラシの配布等をしてございます。
説明は以上でございます。

田中優子 委員長

ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。

あべ力也 委員

これは区が直営でやるんですか。委託事業ですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

区のほうで直営で実施いたします。

あべ力也 委員

区がどこかの事業者さんにお任せする部分はないということですね。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

私どものほうで企画、計画をしてございます。
失礼いたしました。委託の部分につきましては、VRの馬術、フェンシング、レーサーにつきましては、委託でお借りするというものでございます。

あべ力也 委員

それは委託事業と言うんじゃないんですか。直営じゃないじゃないですか。それで、委託分は幾らでやるんですか。委託部分が全て二百四十万円ということなんですか。

中潟 オリンピック・パラリンピック担当課長

委託につきましては、約二百四十万円のうち百八十万円でございます。

書籍案内

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元国会議員秘書が語る国会のセンセイたちの呆れる実態。

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あべ力也のひとり言

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マスコミ出演等

日本テレビ「太田総理」「ズームインスーパー」、フジテレビ「スタメン」「スーパーニュース」、テレビ東京「みのもんたの代議士の妻たち大集合」、文化放送「吉田照美のやる気満々」「エコノミスト」「アサヒ芸能エンタメ」「女性セブン」、テレビ朝日「ワイドスクランブル」「ス−パーモーニング」などにあべ力也区議会議員が出演もしくは取り上げられると共に、明治大学でも地方行政の講演。