令和2年第3回定例会 決算特別委員会 文教委員会所管質疑

令和2年10月9日、決算特別委員会にて文教委員会所管質疑を行いました。

主な質問項目

  • 小中学校でのタブレット導入について
  • 学校整備について

詳細は以下をご覧ください。

小中学校でのタブレット導入について

それでは質問してまいりますが、まず、小中学校でタブレットをこれから導入するということでございまして、この件については、文教常任委員会の中でもいろいろ質問させていただいていますが、引き続きその件について質問します。
国もデジタル化の流れの中で、紙ベースからデジタル化しようという動きが大変加速をしております。そういう中で、教育の現場では、タブレットを小中学校全員に配付をするということでありますので、今まで紙ベースで児童生徒に持たせていたようなものをタブレットに統合するということがこれからは可能になってくるということで、例えば生徒手帳であったり、世田谷の場合には児童手帳というのはないんですけれども、私の通っていた小学校は児童手帳というのがありました。ですから、小中学生に、そうした学校の決まりであったり、いろんなことが書いてある児童手帳をタブレットに入れてしまうということは可能だと私は思いますので、これはぜひやっていただきたいと。
それと併せて、いじめの相談であったり、心の悩みの相談、DV、そういった場合にどうすればいいんだよというようなことを紙ベースで児童生徒に提供しているものがあると思いますけれども、こうしたものも全部タブレットに入れてしまうということは可能だと思いますので、そういうような取組をぜひしていただきたいと思うんです。まず、これについて回答をいただきたいと思います。
それと、国がデジタル庁もつくって、デジタル化を推奨しておりますので、世田谷区全体としても、これからはデジタル化を加速してくるということでありますけれども、教育委員会は区の組織とは別組織なので、区のほうのデジタルに関する担当所管が教育現場に関してのデジタル化を進めるということではなくて、教育委員会の中で、デジタル化に関する考え方というのを進めていかなくてはならないと思うんですけれども、そういう所管はどこが担当していくのかということも併せてお伺いしたいと思います。

毛利 教育指導課長

まず、児童生徒手帳のことについてお答えしたいと思います。
現在、中学校で活用されている生徒手帳は、生徒の身分証明、学校での決まり事の記載、学校と家庭との連携、連絡など、様々な形で用いられております。小学生には、現在、生徒手帳のようなものはありませんが、学習や生活の決まりなどの資料は各家庭に配付をしております。
今後、児童生徒一人に一台のタブレット端末が配置されることで、例えば学習や生活の決まりだけでなく、困ったときの相談先や、子どもの権利条約などの情報についても、タブレット端末からアクセスして確認することが可能になります。さらに、今までは面談や電話などで受けた相談内容を紙などに記録、保存してきたいじめ相談、心の悩み相談、DV・虐待相談などについても、タブレットを活用することで、どのようなことが可能なのかを研究してまいります。
配置されるタブレット端末の活用については、文部科学省が学校でのICT活用に向けて検討を進めているスマートスクール構想を見据え、校長会とも連携して検討してまいります。
私からは以上です。

淺野 教育総務部長

デジタル化の推進につきまして、教育委員会としての立場ということで御質問いただきました。
デジタル化という話につきましては、先ほどデジタル庁の話もございましたが、行政手続のデジタル化という話の部分は、教育委員会も絡みますが、そちらについては区全体で取り組む必要があると思いますので、区長部局との連携といいますか、そういった形で政策を展開していく形になると思います。
それから、学校教育の部分でのデジタル化ですけれども、こちらにつきましては、ハードの部分とソフトの部分がございますので、そういったものが機能的に動くように、組織体制を含めまして、どういった形がいいのか検討してまいりたいと思います。

児童生徒に向けたデジタル化だけではなくて、教員のルーチンの仕事が効率化をするということでのデジタル化のメリットというのはすごく大きいと思いますので、特に教員が忙しいというようなことをデジタル化することによって、効率化を進めていくということは必要なことだと思いますので、ぜひその点も検討していただきたいと要望しておきたいと思います。

学校整備について

それと、文科省が学校のコロナ感染予防の対策として、少人数学級というようなことを検討しているということですけれども、世田谷区の場合には、どちらかというと、子どもの数が増加をしていて、教室が足りないというような学校もあるという中で、少人数であったりということを検討していくということは、そもそも施設整備の計画の方針等を見直す必要もあるというふうに考えますけれども、この点をまず伺いたいということ。
あと、これから冬を迎えるに当たって、学校の密を解消するという少人数の問題ももちろんですけれども、換気をしていくということで、この会議室も窓を開けていて、寒いところの方は寒いというような状況なんですけれども、教室の換気の問題とか、少人数の問題とかも含めて、どういう今後の対策を考えていくのかということを伺いたいと思います。

青木 教育環境課長

学校の整備に当たりましては、公共施設等総合管理計画、また、建物整備・保全計画にのっとりまして、計画的に整備検討を進めることとしてございます。老朽化対策や児童生徒の増加への対応とともに、少人数学級は、まだ国の方針は確定してございませんけれども、多様な学習環境の確保に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。

桐山 学校健康推進課長

教育委員会では、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインを作成しまして、換気につきましても記載しております。換気は、可能な限り常時、困難な場合は小まめに、二方向の窓を開けるなど、工夫するようお伝えしております。
これから寒い季節になってまいりますけれども、このように適切に換気を行いつつ、空調や衣類による温度調節を含め、温度、湿度の管理に努めるとともに、手洗いやうがいの励行など、体調管理に努めることも重要であると考えております。

子どもたちの学習環境の維持のためにしっかり取り組んでいただきたいと要望して、私の質問を終わります。

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