令和2年第1回定例会 予算特別委員会 文教委員会所管質疑

令和2年3月17日、予算特別委員会にて文教委員会所管質疑を行いました。

主な質問項目

  • 海外派遣事業への障碍のある児童生徒の参加について

詳細は以下をご覧ください。

海外派遣事業への障碍のある児童生徒の参加について

それでは、質問してまいります。
まず、昨年の第四回定例会の一般質問で、日にちは十一月二十八日でありますけれども、姉妹都市交流事業や教育海外派遣事業で、世田谷区は四十八年間、ことしを入れると、もう四十九年になりますけれども、事業を大変長く継続してやってきているわけですが、その中で、その間、障害者に対する差別をなくしていく法律であったり、さまざま環境の変化がある中で、それでも、この派遣事業の中で障害者の児童生徒を派遣をしてこなかったという実態が明らかになって、教育委員会として、ぜひそういった差別的な取り扱いをなくして、障害者の児童生徒が派遣をされるような体制をつくっていただきたいと、これも要望をさせていただいたわけであります。
そこで、募集要項を拝見をさせていただいて、それで私が質問する前の募集要項とそれ以降の募集要項ということで拝見をいたしましたら、一点、気づいたのは、前は心身ともに健康で明朗かつ協調性に富んでいるということが参加の募集の条件になっているんですね。そうすると、心身ともに健康ということになると、障害者は参加しないでくれと言っているのかなというふうにとれるわけですね。
ところが、教育委員会の説明ですと、今までも障害者を別に排除したつもりはないというような御回答をいただいていたけれども、実際には、募集をする段階の募集要項の中に、心身ともに健康である生徒だということをしっかり明記をしているんですね。ですから、言っていることとちょっと違うんじゃないかなというふうに思いました。
それで、新たに募集要項をどうも改定をされたようでありますけれども、どういった視点で、どういうふうに改定をされたのか、お答えをいただきたいということが一点。
それと、どうも新しい募集要項の中でも、障害のある児童生徒は、募集に応募しても、参加をしてもいいですよというような記述がないんですね。ぜひ新しい募集要項の中には、そうした記述をしていただきたいと思うんですが、この二点についてお答えをいただきたいと思います。

板澤 副参事

委員おっしゃいますように、今年度、委員のお話を受けまして、募集要項等を改定させていただきました。
この海外派遣につきましては、障害のある児童生徒も、障害のない児童生徒も同じ選考過程を経ることといたしておりまして、まずはお申し込みの段階において、障害のある方に申し込みにくいと受けとめられる可能性のある表現を見直そうと考えたものでございます。また、必要に応じまして、面接の場所や方法、時間などにおきまして、合理的な配慮等を検討する必要があると考えまして、その情報を提供いただくような工夫をさせていただきました。
そういった点から、今年度の募集要項等につきましては、昨年度まで、心身ともに健康で、また体調等の自己管理ができという記載を、派遣期間中に健康に過ごすことができという記載に変更いたしました。加えまして、応募用紙に健康面などで配慮が必要なことがある場合には、その旨をお伝えいただく記入欄を設けたところでございます。
この募集要項等の改定につきましては、次年度の募集要項等の作成に向けまして、改めて障害の有無にかかわらず、より多くの方に応募いただけるように工夫をしてまいりたいと考えております。

募集要項の実際のはこれですけれども、ポートランドとか、新しく派遣をしたフィンランドなんかの募集をしたのは昨年ですから、これは全部、心身ともに健康なという条件がついていて、新しく今度つくられたというものには、期間中、健康に過ごせる児童生徒というような表現に変わっておりますけれども、いずれにしても、障害のある児童生徒が参加できる事業に早く衣がえをしていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。
次に、教育長に伺いたいんですけれども、教育長は就任の挨拶で、私は子どもには無限の可能性があると考えています。学校の中で、自分にはよいところがあると感じ、自信を持って学生生活を送る子どももいれば、秘めたる力を持ちながらも、なかなかその活躍の場に恵まれない子どももいます。さまざまな子どもがいる中で、私は微力でございますが、今まで校長としてやってきたことを世田谷区内に広げ、一人の子どもも決して置き去りにしない教育をこれから推進してまいりたいと考えておりますということでありますが、この障害者を今派遣をしていないという状況等に鑑みて、この就任時の挨拶は、まさに障害を持つ子どもも健常の子どももしっかり活躍できる、そういう学校生活を送れるような場を提供したいということなんじゃないかなと思うんですが、この点についてどのようにお考えですか。就任挨拶との整合性をお答えをいただきたい。

渡部 教育長

私は、誰一人置き去りにしないということを信条にしてきました。このことを就任の御挨拶でも申し上げました。これは、学校現場にいたときの実感でもあります。一人一人の子どもの個性や資質に応じた教育を推進することこそが、その子どもを最大限に伸ばすことにつながります。それぞれの子どもたちが自分らしく学び、自分らしさを表現できる環境なくして教育、学校は成り立たないと考えております。
そのため、先ほど課長のほうから御答弁させていただきましたが、差別をしないということは、障害者の派遣についても、先ほど御答弁申し上げたとおり、文言等も変えておりますので、その子が出てきたときには最大限の配慮をさせていただくとともに、出てきやすい環境を、その子が手を挙げやすい環境を推進してまいりたいと考えております。

ちょっとお尋ねしますけれども、教育長は中央教育審議会の委員というのは経験がございますか。

渡部 教育長

審議委員の経験はございません。

教育長が先ほどおっしゃった一人の子どもも決して置き去りにしないというようなことですけれども、これはどうも中央教育審議会の答申の文言ですよね。私は、教育長のみずからの言葉で、そういう教育の姿勢を聞きたいんですけれども、この中教審の答申の言葉ではなくて、みずからの言葉で簡潔にお答えをいただきたいと思います。

渡部 教育長

誰一人置き去りにしない教育という言葉は、SDGsの目指す世界でもあり、一人一人に応じた教育の推進という……。

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