令和元年10月15日、決算特別委員会にて補充質疑を行いました。
主な質問項目
- 台風19号の災害対策について
詳細は以下をご覧ください。
台風19号の災害対策について
それでは質問してまいりますが、その前に、今般の台風十九号により被災された区民の皆様にお見舞いと、他の自治体で亡くなられた方、御家族の皆様に対してお悔やみを申し上げたいと思います。
あと、区長を初め、災害対策本部で、また、それぞれの持ち場で不眠不休で対応された皆様に、敬意と御礼を申し上げたい、お疲れさまでございました。
その上で、きょう、朝、各控室のボックスに速報というのをいただきましたけれども、区民の方から、その最中に、被災をされている危ない状況だというときに、いろいろメール等をいただきました。一部を御紹介しますと、避難勧告が出ましたが、避難所まで遠く、車もないため、自宅から動けない。浸水に一番近い場所に住んでいるけれども、避難所までは一番遠い地域になっている気がする。世田谷区の洪水ハザードマップは全く役に立たないと。最初にどこからあふれるのか、全くわからない。正確と思われるのは、かえってNPO法人とかが配付している資料のほうが大変わかりやすくて、兵庫橋の無堤防地域から、最初に越水する場所に表記をされているということでございました。
また、ホームページも、世田谷区のホームページも見られなくなっている、国交省のホームページも見られなくなっているということで、もうすぐで越水を予想されるというような状況で大変心細いと。また、命を守る行動というふうに言われているけれども、徒歩で避難所に行くことのほうが命がけになりそうで、二子玉川駅周辺の区の施設を開放してもらうというようなことはできないのかと。川が氾濫した場合の具体的な行動がわからず、大変困っているというようなことでございました。
それと、避難所に避難されている方からもメールをいただきました。これは玉川一丁目にお住まいの方で、瀬田中学に避難をしているけれども、赤ちゃんがたくさんいて、皆さん大変だと。授乳をしたりとかということで、横に身延山保育園分園があるので、二歳以下の子どもがいる世帯は保育園を開放して避難所にできないのかというようなことと、区役所の人に話をしても、私は担当でないのでというふうな回答で、大変がっかりしたということと、保育園を開放してくれれば、ベビー布団とかお湯とか、さまざま安全に配慮されているので、そういうことはできないのでしょうかと。中学校の体育館はブルーシート一枚に十六人がすし詰め状態で、赤ちゃんは蒸し暑くてみんな泣いていますというようなことでございました。
その上、いろいろほかにもメールが来ていて、今回の区としての課題もさまざま見えてきたんだと思いますけれども、まずは箇条書き風に、これについてはどうするのか伺ってまいりたいと思います。
まず、地域によっては激甚災害の指定等を国に働きかけているところも、自治体もあるようでございますけれども、これについてはどうするのかということと、先ほど御指摘があったハザードマップ、もっとわかりやすいハザードマップに変えていくという必要性の問題。
また、防災無線が大変、世田谷の場合は話し口調が大変ゆっくりで、わかりやすいようにゆっくり話されているんだと思いますが、ゆっくりなのが逆に大変聞きづらいというようなお話もございました。
あと、区のホームページが見られないという問題ですけれども、災害用に途中からチェンジをしたということで、アクセスできるようになりましたけれども、初動において、大変多いアクセスの中、区のホームページが見られないというようなことに関しては、区民としても、さまざま苦情が出たということでございます。
あと、他の自治体でも、避難所への住所が不定の方の受け入れの問題ということも問題になっておりますが、区としての今後の対応をどうするのかという問題。
また、水防訓練での成果を今回どのように発表されたのかということ。
区の遠くの公共施設の避難所だけじゃなく、民間との連携等も含めて、近い場所に避難所を設置をしていくという臨機応変な対応が可能なのかどうかという課題。
あと乳幼児のための避難所として保育園、区立保育園、民間の保育園等の受け入れ等の検討も必要かと思いますが、この点について。
また、二子玉川の無堤防地域の今後の対策としての堤防設置等も含めた対策について伺いたい。
また二子玉川に関しては、内水氾濫というようなことでございますので、これについても、どういう対策を今後していくのかということも含め、区長に伺いたいと思います。
保坂 区長
激甚災害については、政府のほうでも指定の方向だということは言われているので、注目したいと思います。
ハザードマップも、より改善するということは必要だと思いますし、防災無線が聞こえないということで、区のツイッターで、すぐに、流してからなぞると。またホームページが見られない状態は各区でも起きたわけですが、区のツイッター等で代替して、一定の周知はできたものの、また、その情報が届かなかった方もいるということが課題としてあります。
また、区にこれだけの避難者が避難所に来られたということは初めての経験でありまして、これまでは十数人ぐらいが上限だったわけですね。そういう意味では、区の当初用意した避難所が八カ所、自主避難所、これがやはりもう少し多いほうがよかったのではないかという反省もありますし、その後、二十カ所、追加していったんです。そういったときに、学校の鍵をどうやってあけるかとか、そういうことから始まって、一つ一つ段階を、まずは避難の勧奨から勧告、指示に上げていくときに、行けるところ、なるべく拡大したつもりではありますが、これも十分じゃなかったというふうに思います。
いろいろ課題がありますが、駒大グラウンドなどについては、大学の施設でたくさんの方が、九百人近くですか、行かれたと。そういうところを、もっと協定を結んでふやしていくということを、多摩川の氾濫対策のために行ってまいりたいと思います。
今までは、どちらかというと、首都直下地震というようなことを念頭に災害対策をされてこられていると思いますけれども、こうした風水害に関しても、年々大きさが増しているという状況でございますので、ぜひこういう対策をしていっていただきたい。また、今回の勧告とか指示とかは、早目早目に出たということに関しては大変評価をしておりますので、今後とも、しっかりと情報提供していただきたい。