サンクトペテルブルクサミット・主要国首脳会議



サミット:安保理決議を評価 北朝鮮非難の声明発表
 【サンクトペテルブルク(ロシア)木村旬】主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)は16日午後(日本時間同日夜)、北朝鮮のミサイル発射問題やイスラエルによるレバノン攻撃など国際情勢を討議した。国連安全保障理事会が北朝鮮のミサイル発射を非難する決議を採択したことを歓迎し、サミットとしても北朝鮮を非難する内容を盛り込んだ核・大量破壊兵器の不拡散に関する声明を発表した。

 声明は「ミサイル発射は地域内外の平和と安定を危うくし、深刻な懸念を表明する」とし、(1)再発射への重大な懸念(2)発射凍結の再確認(3)北朝鮮へのミサイル・大量破壊兵器の支援の禁止--を盛り込んだ。その上で、6カ国協議への早期・無条件復帰を求め、昨年9月の6カ国協議の共同声明でうたった拉致問題を含む懸案事項の解決を求めた。

 北朝鮮に関する討議では、小泉純一郎首相が冒頭、「北朝鮮が6カ国協議に復帰し、国際社会の責任ある一員となることが重要だ」と表明。「ミサイル・核・拉致問題を包括的に解決する必要がある。いずれも平和に対する脅威で人権侵害。解決には国際的な連携が必要」と強調し、各国首脳から基本的に支持を得た。

 また、中東情勢に関する声明を全会一致で採択。イスラエルのレバノン攻撃について、イスラエルの自衛の権利を認める一方、最大限の自制をイスラエルに求めた。声明は、拉致されたイスラエル兵士の解放▽レバノンの武装勢力によるイスラエル攻撃の即時停止▽イスラエルによる軍事行動の中止--の3点を盛り込んだ。

 16日午前の会議では、最近の原油価格急騰への懸念を表明、年末までに国別に省エネルギー目標を検討するなどの対策を盛り込んだエネルギー安全保障の行動計画を採択した。(毎日新聞)

 国連の安保理決議は、サミットの開催という政治日程に向けて、ロシア・中国が賛成に回り、結果として全会一致になったのではないかと思うが、日本としてはまあまあの結果か?
 それにしても、北朝鮮の対応はおかしい!

 ボルトン米国連大使は15日、北朝鮮の朴吉淵(パクキルヨン)国連大使が非難決議受け入れ拒否を表明した直後、特に発言を求め、「今日は歴史的な日だ。安保理が全会一致で決議を採択したのに加え、北朝鮮が決議採択後45分で拒否するという世界記録を打ちたてた」と述べ、緊張した議場内が笑いに包まれた。
 朴大使は北朝鮮の独特の言い回しで、ミサイル発射を通常の軍事演習であり、主権国家の正当な権利と正当化し、決議採択については「安保理を悪用」し、北朝鮮を「孤立化させようとする数カ国の企て」と批判した。
 北朝鮮にミサイルや核計画廃棄を求める国際社会の一致したメッセージを送り、6カ国協議への復帰を求めることを狙った決議が実現した直後だけに、議場の参加者の多くは独自の論理の展開にうんざりした表情。大島賢三国連大使も協議後、「聞いていて悲しくなった」ともらしたそうだ・・・
(毎日新聞)

あべ力也